ビジネスパーソンの4つのタイプ
そろそろ小説営業の世界へ飛び出して行きたいところですが、もう一つ知識を持っていってください。
今回のお話は、実生活でも役立つお話だと思います。
ビジネスパーソンは、大きく4つのタイプに分けられると言われています。
まずは、この図、ドーーーン!
人と接する際に外向的か内向的か、考え方がデータ派か直感派かによって、ざっくりと分類をしていきます。
これをパーソナルアクションスタイルと言います。
■促進型(プロモーター)
外向的、かつ直感派の人。ムードメーカーでお祭り好きタイプ。
◯特徴
率先して行動する。
その場のノリを大事にする。
◯促進型の人が嫌いなこと
地道な努力をすること。単純作業。
目立たないこと。
■指示型(コントローラー)
外向的、かつデータ派の人。いわゆる仕切り屋の人。
◯特徴
自分が中心になろうとする。
仕事の成果を大事にする。
◯指示型の人が嫌いなこと
得にならないことをすること。
人から指示されること。
■協働型(サポーター)
内向的、かつ直感派の人。縁の下の力持ち的な存在。
◯特徴
人間関係を大事にする。
自分の気持ちを抑えがち。
◯協働型の人が嫌いなこと
責任を持つこと。
人から嫌われること。
■分析型(アナライザー)
内向的、かつデータ派の人。冷静沈着な参謀タイプ。
◯特徴
数字に強い。
考えがちで行動を起こすのが遅れる。
◯分析型の人が嫌いなこと
失敗すること。
人から批判されること。
とまあざっと書いてみました。
どのタイプが優れているとかではなく、この4つのタイプが上手く噛み合った組織が優れた組織だと言われています。
また、きっちりと分類されるわけではなく、複数のタイプを併せ持った人も存在します。
わかりやすいように一例をあげます。
昼休み前のオフィス。四人の男女が机を並べて仕事をしています。
「もうすぐ、お昼ですね。せっかくだからたまにはみんなで一緒に外に食べにいきましょうよ」
とまず口火を切って提案するのが促進型。
「ランチなら、新しくできたトンカツ専門店と、そこの角を曲がった洋食屋さんが評判がいいみたいですよ」
スマホ片手にデータを探るのが分析型。
「洋食屋はこないだ行ったしな。それなら新しくできたトンカツ専門店にしよう!」
最終的に仕切って決めちゃうのが指示型。
「わかりました。じゃあ予約してみますね」
周りの空気を読んで地味な仕事をきちんとこなすのが協働型。
なんとなく、わかっていただけたでしょうか? 興味がある方は、ネットで自分のタイプの診断とかもできるらしいので、よかったらやってみてください。
私はちなみに、典型的な促進型です。
ワクワクすることが大好きなお祭り人間。
とりあえず、考える前に行動。やってから反省。面白そうだなと思ったことはすぐにやるから趣味がどんどん増えていく……
単純作業は大嫌い。このエッセイが精神論ばかりで具体的なデータが皆無なのは私が促進型だからです(笑)
自分のタイプをまず知ることで、営業の仕方というのも変わってくるんですね。
自分自身の強み、そして足りない部分を考える。
自分の作品、強いては自分自身を売り込む。そのためにはじっくり自己分析しておいても損はないと思います。
促進型……創作仲間の輪をどんどん広げることで、自分の作品を読んでもらう。
指示型……創作サークル等を作って主催する。企画を立ち上げて参加者を募る。
協働型……コツコツと作品を仕上げ、仲間の作品の感想をつけ、信頼を得る。
分析型……徹底したデータ分析により、自分の小説や見せ方を工夫する。
ざっと思いついて列挙してみましたが、色々な形が取れそうですね。
なんせ自分が促進型なもんで、これから登場する営業手法も促進型の人がやってる内容が中心になってしまうことをご了承ください。
良い所はマネをして、おかしい所は鼻で笑っておいてください。
また、一見営業職に向いてなさそうに見える協働型の人も、実はトップセールスを取れる可能性を秘めています。実際、そういう人もいます。
協働型の人は、他人の話をよく聞いてコツコツと物事に取り組むことに長けています。
逆にガツガツ、オラオラ系でペラペラよく喋る営業って、うっとおしいと思ったことありませんか?
その点、協働型の人は、真摯な営業職、この人はこちらの要望をきちんと考えてくれている。そういう評価をいただける場合もあります。
また人によって嫌いなポイントというのも異なりますので。
例えば促進型の上司が、協働型のA子さんに
「今まで売り込んでいた新規開拓先、ようやくプレゼンをさせてもらうことになったよ! 君に任せようと思っているから、よろしくね」
と声を掛けたとします。
この場合促進型の上司は良かれと思って言っています。
促進型は新規開拓という新しいこと、プレゼンという人前で目立つことが好きですので。よっしゃー、いっちょやったろうとファイトが湧きます。
でも協働型のA子さんは新しい売り込みという責任を持つこと、人前で目立つことが苦手ですので、意欲がガクーンと下がります。
逆に
「当日の発表は(促進型の)B君に任せようと思っているから、君は資料作り等でB君をサポートしてくれないか?」
と言えば、A子さんはきちんと仕事に取り組んでくれることでしょう。
こんな感じで、嫌がること、また好むこと、効果的な頼み方等は人によって異なりますので、実生活でも参考にしていただければと思います。
普段一緒に過ごしている上司や同僚なら、どのタイプに分かれるか注意深く観察していればだいたいわかりますよ。
ネット上では文章だけなので、ちょっと難しいかもしれませんね。
自分の作品の分析も大事ですが、それを売り込む自分自身についても一度考えてみてはいかがでしょうか?
この話を先に某SNSでしていたら、お仲間から「これって小説の登場人物の話ですか?」との質問を受けました。なるほど、確かに自分の小説の登場人物がどのタイプに当たるか分析することもできますね。
そんな風にざっくりとキャラクターを分けてみるのも面白いかも。