第8話 〜人の影に住む者〜
「おはよう。ポンポン」
「おはようポン。」
「なあ、不思議に思うんだけど、ポンポンが見えなくなるときはあるの?」
「うーん、多分、まだずっと視えるポン。」
「なんで、他の子には見えないんだ?」
「うーん、そりゃ、見えないのにこしたこと無いポン。誰だって、見られてたら嫌なときはあるポン?」
「はは、そりゃそうだ。でも、ほんっと、どうして自分なんだろう?」
「まあ、いろいろ理由はあるポン。それに、ミコトだけって訳でもないポン。」
「えっ、そうなの?」
「そうポン。見える人や使える人、呼べる人とか、いることはいるポン。」
「へえ、そうなんだ。」
「今日は、学校へ行くポン?」
「そうだけど。」
「気をつけてポン。人が多いってことは、それだけ虚無羅がいる可能性が高いポン。」
「そっか、この前は人目に付かないよう、すぐ帰っちゃったもんな。で、もし虚無羅にであったら、どうすればいい?」
「うーん、うーん、どうしよう?わかんないポン。」
「だいじょうぶかな、おれ。じゃあさ、虚無羅が襲ってくると、どうなる?」
「きっと、痛いポン。今、ミコトは視える状態ポン。そして、ポンにも触れるほど強い感覚を持っているポン。といういうことは、きっと、襲われたら、痛いポン。」
「うっ、痛いじゃすまなそうないい方だぞ…。でも、ポンがついてるから、大丈夫だよな?」
「何言ってるポン?ポンは、ミコトに話すことは出来るけど、ミコトがやられたら、ポンも消えてなくなるポン。」
「えー、守り神だろ?」
「それとこれとは、話が違うポン。」
「ああ、学校へ行くのが嫌になってきた…。唯一の救いは、虚無羅を見たことが無いってことかな。実感無いから、今はあんまりこわくないけど。…ポンポン。死んだりすることとかないよね?」
「ごめんポン。多分、大丈夫だと思うけど、無いとはいえないポン。」
(ふっ、そうか。使命が与えられて、ちょっと特別だって思ってたけど、参ったなあ。なんか、それほどいい役をもらった気がしない。どうか、虚無羅がポンポンみたく弱そうでありますように。)
「ポンポンみたいには余分だポン!」
「ああ、ごめんごめん。」
「それじゃ、いってきまーす。」
「いってらっしゃい。気をつけてね。」
いよいよバトルモードの助走段階です。
ポンポンとのやり取りが多いですが、ご愛嬌です。
次回はいよいよメインとなる新キャラ登場予定です!!
★筆者コーナー★
バトル系といったら、やっぱりセイント聖也ですか。今のチャンピオンでやってますね。今のは見ていませんが。鎖使いの名前なんでしたっけ?ネビラチェーン!
セイントクロスかっこよかったです。




