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新世界  作者: 北極星11
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第7話 〜動き出した歯車〜

ミコトは誰もいない教室に戻り、帰り支度をした。


結局ミコトはカラーコンタクトを入れることにした。深く帽子をかぶり、眼鏡屋に行った。

(あーあ、財布の中身が空っぽだ。せっかく溜めておいたのに。でも、これで家で変なこと聞かれなくて済むぞ。)


 あれから、少し考えた。自分は守り神のじいさんに、虚無きょむが視える目をもらった。確かに人間多少の違いはあれ、黒い影がみえる。きっと、あれが虚無だろう。

「うーん、あれくらいならいいポン。放っておいた方がいいポン。」

「そうなの。ってゆうか、どうすればいいのかなんて、聞いてないけど。」

「そうそう、一つ、注意してほしいポン。虚無は、全部が全部悪いわけじゃないんだポン。だから、少しは虚無を残しておかないといけないんだポン。」

「残すったって、虚無の取り払い方なんて知らないぞ。あの爺さん、いや、守り神のおじい様は、何にも言わずに行っちゃったからな。」

「ミコトの体に、どこか変わったところはかいかポン?」

「いや、うーん、別にないけど。目以外は。」

「そっかポン。きっと、大丈夫だポン。それより、ミコトに心してほしいことがあるポン。」

「何?」

「ミコトは、黒い影が見えるって言ったポン」

「うん。だって、爺さんがそうしてくれたんだろ。その割には、放っておいていいって言うし。良く分からないよ。」

「うん。そこなんだポン。ミコトは、これから、虚無と戦うことになると思うんだポン」

「虚無と戦う?あんな影と?無理無理。ってか、おそってくるとか、そういうの、ぶっちゃけやめてほしいな。」

「残念だポン。虚無は、きっと、今のミコトを襲ってくるポン。」

「黒い影が?そんなようには見えなかった。」

「黒い影とは、ちょっと違うポン。虚無きょむは、確かに誰にでもあるんだポン。でも、虚無を自然界の力以上に膨らませるやつがいるんだポン。」

「それって、悪霊の仲間とか?」

「まあ、そんな感じポン。ポン達は虚無羅きょむらっていっているポン。それは、影ではなく、実際に形をもっているんだポン。だから、やばいのはすぐに分かるポン。」

「そうか。それにかれてる人をさがして、そいつをやっつければいいんだ。」

「うーん、そんな感じポン。」

「で、どうやってやっつければいいの?」

「うーん、ポンが知っているのは、まずは引き離して、虚無羅きょむらに触れて、呪文を唱えるんだポン。」

「襲ったりはしてこないのか?」

「ポンが知っている限り、かなり襲ってくるポン。」

「心が読めるから、正直に言うけど、やりたくないな。」

「そんなこと言わないポン。虚無羅きょむらかれた子は、事件を起こしたり、自殺したり、いいこと無いポン。それに、虚無羅は、…。ううん、なんでもないポン。」

そんなことを話したり、考えたりしながら、すでにご飯を終わらせ、シャワーを浴び、寝る仕度をしていた。


(そっか、でも、安心したことは、うちの家族には虚無羅はいてないってことだ。さすが、守り神がいてくれることだけはある。あれ、呪文とか言ってたよね?言えるのか?全然知らないぞ。まあ、明日、聞こう。ああ、やっぱり、こうやって目に見えると、全然違うな。あったけー。ポンポンが守ってくれてんのかな?サンキュー。おやすみ、ポンポン。)


こんにちは。作者です。

人の影ってなんなんでしょうね?

この説明は少し苦労しました。

みんな心の影の部分はあるので、それが見えたらという仮定で作りました。

分かりやすいように、虚無羅という存在も作りました。

次回は、この虚無羅が出てきます。いわゆる悪役ですね。

悪役としては魅力が無いですが、魅力の有る悪役は後々登場予定です。(MAYBE・・・)


★筆者コーナー★

みなさん、「シャーマンキング」って、知ってますか?そう、霊が乗り移ったりする漫画です。

あれも嫌いじゃないですが、個人的にはあの人が描いた、前作の「仏ゾーン」がかなり好きですね。

仏像の世界に惹かれました。

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