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新世界  作者: 北極星11
25/39

■第25話 〜決着の後〜

前話はセイラの安否が気にかかったと思います。

さあ、どうなっているでしょうか。

では、25話、どうぞ。

どこだ、ここは?

 バリボリバリボリ

 ひどく鈍く嫌な音が聞こえる。

「やめろー。」

どうあがいても、起きることのできない自分の体から、涙が溢れ出してくるのが分かった。

倒れた自分の横では、トカゲに食べられてしまうセイラの姿が無残に横たわっていた。

「うわあああああああ…。」




 はっと目を開き、悪夢から覚めたミコトは体中から汗がにじみ出ていた。

「う…」

 体中が痛い。



「大丈夫?」



 その一言によって目を覚ました少年は自分の目を疑った。



「セイ…ラ?」

「ええ。そうよ。」

「つっ、ここは?」

 周りを見ると木に囲まれていて何一つ分からない。分かることといえば、この柔らかな感触だけだ。そう、夢かうつつかセイラに膝枕をされているのだ。

(天国か・・・)

 真剣にそう思うミコトであった。(天国でもいいから、もう少しこの状態でいたい。)

 不思議と涙が頬を伝ってセイラのももにたれた。あまりの緊張と悪夢から、いきなり天国にいるような感覚に陥ったのだ。無理は無いだろう。

(あーあ、泣いちゃってるよ。現実だとしても、かっこわるくてセイラを見れないな。あと、ちょっと、ここを動きたくないし…。)

 あまりの疲れから、そのまま深い眠りに落ちるミコトであった。



 それからどれほど時間がたったであろうか。いや、それほど時間はたっていないのかもしれない。

「…ト。ミコト。」

 はっと目を覚ますミコト。

「ここは?」

 先ほどと同じ、木に囲まれてた空間だが、その木々が次第に背を低め、空にはまあるい月がくっきりと見えるようになった。

(テニスコート?)

 かわいそうに、先ほど倒れていた二人はまだこの場所に倒れている。

「セイラ?」

「ええ。」

「本当にセイラなのか?」

「ええ。」

「よかった。」

 体を起こしたミコトは思わずセイラを抱き締めた。満月に照らされ、お互いの鼓動の音が早く打つのを聞きあっていた。

「…どうして、生きているの?」

どこからが夢なのか分からない状態のミコトであったが、倒れている二人と自分に付けられた傷をみると、どうやらトカゲと戦ったことは確かなことであるようだった。(じゃあ、セイラが食べられたのは?)

「きっと、ミコトは私がトカゲに食べられたと勘違いをしたんじゃない?」

「勘違い?ちがうのか?」

「ええ。あの時食べられたのは、私が木で作り上げたダミーなの。もちろん、そのすぐ後ろに私もいたから、危なかったけどね。」

「そっかー。よかった。」

「ええ。ありがとう。」


セイラは、食べられてませんでした。

大方、予想されていたと思いますが・・・。

変な気苦労をさせてしまっていたら申し訳ございません。(そんな熱心な読者様がいれば嬉しい限りですが。)

 戦いがひと段落着きましたが、虚無羅との戦いは始まったばかりです。

ただ、個人的には戦いばかりにならぬよう配慮したいと思います。

次はセイラの母親の登場です。

★筆者コーナー★

「最終兵器彼女」って漫画、知ってますか?実写版にもなったようですね。

なかなか面白い展開です。北海道が舞台のSF戦争物ですか?

漫画家で戦車とか戦争の兵器のことに詳しい方多いですよね。

なんででしょう?

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