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新世界  作者: 北極星11
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■第18話 〜セイラの力〜

(セイラは大丈夫か?)気に留めていたことは二つあった。一つは、影(虚無羅)を本人から引き離さないまま浄化すると、本人は死んでしまうということ。だからセイラはただ逃げることしか許されない。そしてもう一つは、影は祓詞はらいことばを唱えた者がいなくならない限り、一定の期間が過ぎると浄化されてしまうということだ。つまり、祓詞を唱えた者を狙ってくるということになる。(つまり、次は狙いがセイラから俺になるってことだよな。大丈夫かよ。)

 そんなことを思いつつも、周囲を警戒しながら古びた神社へと足を運んだ。

 ふと頭の中で不安がよぎった。(トカゲがあんなにでかくなると思っても見なかったぞ。犬くらいの大きさか…。噛まれたら痛いじゃすまなそうだな。セイラは大丈夫なのか。)

 ミコトは、鼻血を押さえながら走ることが、こんなにもしんどいものだと初めて痛感していた。(漫画の主人公のようにはいかないか…。)

 神社には人影が無く、少し奥の林にはセイラがいた。

セイラの様子が普段とは少し違うことにすぐに気がついた。目は緑色に輝き、体から緑色のオーラが出ている。そばにいるはずのリリィも見当たらない。そして、おそらくあれがトカゲの影であろうものが見えた。おそらくといったのは、ミコトが見た影くらいの大きさの木のつるのかたまりが、セイラの前でわずかばかり動いているのだ。右手を前に突き出したセイラは、まるで木のつるを操っているようだ。


「オン コロコロ マカリシエイ ソワカ。汝よ 我に力を与えたまえ。」

 次の瞬間、虚無羅きょむらを捕らえていたつるが蛇が獲物を捕獲するときのようにきつくしまりだした。

 ‘きゅえええ’というような爬虫類が叫んだらこのような音を出すのではないかという断末魔に似たような声が林中に響き渡った。顔を歪めているセイラの左手が震えながら握りしめられた。それと同時に木のつるはもうこれ以上しまらないといったところまでしまり、同じくはじける音と共にしなだれて地面に落ちた。

 救いであったのはその後に飛び散ったのが血や内臓といった類ではなく、黒い色をした液体だったということだ。


 その場で生唾を飲んでたたずむミコト。その黒い液体も、だんだんと色がかすれ、薄くなり、しばらくして見えなくなってしまった。

「…見てた、の?」

「ああ。・・・ちょっと話が違うね。」

「…ええ。ごめんなさい。こんなに狂暴だとは思わなかったの。」

「そう…か。」



セイラの仕事だけで終わりました。

植物を操るという力がセイラにはあります。

戦う場所が限られてしまうのが難点です。

次はミコトが力に目覚めます。ベタベタな展開ですみません。

よろしかったら感想をお願いします。こんな風にストーリーが進むといいなという意見などもお待ちしております。


★筆者コーナー★

「ゆうゆうはくしょ」の4人の中で誰が好きかといわれれば、やはりクラマですね。

好きなキャラは強くあってほしいと思うのは筆者だけでしょうか?

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