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079 おざなり&なおざり <04/05(金)PM 07:48>


 申し訳ありません。設定を再確認する為に最初から見直していたところ、大ポカが見つかりました。


>ミケネコが前方を見ながら報告してきた。ちなみに先ほど設定したプレイヤー名表示や、

>HP/MPのバーの表示はサポートペットであるミケネコにも適用されている。

>プレイヤーとペットの見ている物が違っていては、会話や意思疎通に齟齬そごが生じるためだ。


 序盤の各所に見られるこの「HP/MPのバー」という表記ですが、

他者(プレイヤー、モンスターを問わず)のMP残量を知る、調べる方法は基本的にはありません。「HPバー」の誤りです。

 スキル使用後のMPの減少割合でMAXMPや、おおよそのLVが推測される、PK等に利用される、等の理由のためです。

パーティやクラン、レギオン等であっても同様です。


 そのためMP残量を知らせたい場合は、ミミック戦での主人公の様に自己申告する形になります。

(ミミック戦で「見りゃわかるだろ」と思われた方すみません)



 折りを見て修正しようと思います。

(関係無いですが”折を見て”って良い言葉ですね、深い意味は無いですが)



 前回のあらすじ

 

 なんか知らんが異常にLVUPした。俺はすこぶる恐怖した。



 俺は出会いの街[ヘアルツ]”南口1前の広場”の隅のベンチに座り、先ほどの大幅LVUPについて考えていた。


「……実は、何か変(高LV、レア)なモンスターが?」

 そう考え”情報”、”モンスター情報”と念じると、目の前にズラ~っと遭遇したモンスターの情報が表示される。下の方や上の方を意識すれば自在に閲覧出来る、マウスのホイールスクロールをする感じ…か。


《盗ゾック(斧):LV008:ヘアルツ周辺:?G:通常:???:レア:???:激レア:??? 》


《Gフライ:LV010:ヘアルツ[夢の洞窟]、周辺:?G:通常:???:レア:???:激レア:??? 》

《G亀:LV012:ヘアルツ[夢の洞窟]、周辺:?G:通常:???:レア:???:激レア:??? 》

《Gブラック:LV014:ヘアルツ[夢の洞窟]、周辺:?G:通常:???:レア:???:激レア:??? 》

《G竈:LV016:ヘアルツ[夢の洞窟]:?G:通常:???:レア:???:激レア:??? 》

《G百足:LV018:ヘアルツ[夢の洞窟]:?G:通常:???:レア:???:激レア:??? 》


《ミミック:LV???:宝箱:?G:通常:???:レア:???:激レア:??? 》

《スライム:LV???:???:?G:通常:???:レア:???:激レア:??? 》


 ヘアルツ南口2から[夢の洞窟]までは、モンスターとの接触を避けて移動していたので盗ゾック(斧)先輩以降の新規モンスターは無し。ミミック、スライムは、やはりと言うかほとんど”?”で、経験値はゼロだろう。隙間があるのはその間にまだ未発見、未遭遇のモンスターが入るという事だ。

 ミミック等の特殊なモンスターは一覧の一番最後の方だったはずだから今後はこの間にどんどん追加されていく・・・と、まぁそんな事はともかく、やはりこれといって変なモンスターは見当たらない。



「……鑑定ボーナスも”蟻酸”くらいだしなぁ」

 う~ん、予想以上のLVUPの原因がわからない。頭を悩ませていると、ふいっ、ふいっと目の前で何かが揺れている。


「・・・・・・・・・」


 ふいっ、ふいっ、ふいっ・・・、目の前で まだらなひも・・・いや棒状の物が自動車のワイパーの様に揺れ続けている。


「・・・・・・ええいっ、鬱陶しいっ」

 いつの間にか肩から頭の上に登り、俺の顔の前で尻尾を揺らし続けていたミケネコを両手で掴んでバッと持ち上げる。


「ひま~」

 ミケネコは目の前で俺に持ち上げられ、だれ~ん、と両手両足をぶら下げた格好のまま、尻尾を揺らし続けている。


「”たからばこ”さがして、ごはん~」

 そう言われて視界の右下の方へ意識を向けると<04/05(金)PM 07:56>と表示されていた。・・・思った以上に長考していた様だ。”おあずけ”をさせ続けていた形になる。

 というか昼は[夢の洞窟]の前で干し肉を齧っただけだった、その時ミケネコはギルドカードの中だったので”昼飯抜き”な訳で、”バリスキー分”が不足してテンションが低下しているのかもしれない。


「あ~・・・すまん、そうだな、そうしよう」

 ミケネコを足元におろしてから、その狭い額を少しコリコリと掻く。とりあえず考えるのは後回しにして、やる事を終わらせて晩飯だ。そう、晩飯食った後の俺が考えてくれる!(はず)、頑張れ未来の俺!(丸投げ)


(ところで映画、小説などで「現代の医学では治療出来ないから冷凍保存して未来で治療に期待~」とかって、気持ちはわからないでも無いけど、未来の人にはいい迷惑だよな。例えばエイズ(HIV)感染者って4000万人くらいらしいけど、4000万人のエイズ感染者を押し付けられる未来の俺達の気持ちを考えろってキレるよ多分。それにエボラの人だけ冷凍保存してエイズの人は放置・・・みたいに不公平?なのもどうかと思うし、それじゃ平等に全患者を冷凍保存しちゃったりすると、未来の人は何億という病人を押し付けられて高齢化問題どころじゃない大問題確実だろうし・・・何が言いたいのか分からなくなってきたな、まぁいいや、問題の先送り(・A・)イクナイ!!(キリリ)



 「………」ともかく忘れない内にLVUP後のボーナスptポイントを振り分けておこう。「pt振り分け」と念じる。


《ボーナスポイントを振りわけます。残り 4pt》

《STR DEX INT VIT+12 MAG <今は振らない>》


 ・・・やはり4ptある。まぁ4LV上がったから当たり前なのだが。まだ少し腑に落ちないところがあるが、ありがたくVITに4pt振る。これでVITは16となり、LVUP時の基礎MAXHP上昇と合わせてLV12だった先ほどまでと比べてかなりMAXHPが増えたはず。LV12では厳しそうだったがLV16であれば、一部のモンスターに気を付ければ南口2方面でも宝箱、素材収集が可能だろう。


 南口2には”非アクティブモンスター”である”発芽はつがねずみ”LV5、”ナゴヤシュダガヤ”LV7の2体、それから”アクティブモンスター”である”盗ゾック(斧)”LV8、”盗ゾック(ナイフ)”LV9のコンビ、そして”孤独のウルフ”LV13の計5体がいる。


 この南口2方面は戦闘前提であれば3体(盗ゾックコンビ+ウルフ)と戦いになる場面が多いのだが、”逃げ腰”であればウルフの追撃に注意すれば、盗ゾック達は動きが緩慢な為、囲まれて袋叩きに遭う確率は低い。

 ウルフもLV13とは言え攻撃力は”盗ゾック(斧)”LV8先輩と同じぐらいだから、VIT16となった今、50%以上のダメージは喰らわない・・・と思う。つまり逃走時に追撃を受け、運悪くクリティカルを喰らっても即死せず逃げられる・・・はず。



 そんなわけ? で南口1方面を時計回りに進み、川に沿って南口2方面へ通じる地点へやって来たのだ。そう、昨晩”†カムイ†”さんがやって来た所だ。ちなみにここまで宝箱も目ぼしい素材も無かった。

 このまま北に見える壁に沿って戻れば、これまで通りだが、南口1方面はここまで宝箱がゼロなので、やはりリスクを背負ってでも南口2方面へと挑戦するべきだろう。(むしろ南口1方面はリターンが悪いので、もう回らないでいいかも知れない、まぁ貧乏性なので回ると思うけど)


 丁度フィールドの境目辺りまで進み周囲を見渡す、午後8時を過ぎかなり暗くなってきていて視認性はあまり良くない。とはいえ昼に[夢の洞窟]へ行ったおかげでフィールドMAPは結構埋まっている。

 主要なポイント([夢の洞窟]、西口1方面へ繋がる壁の切れ目、南口2門等)も判明しているので、最悪一目散に南口2門へ(西口1方面の切れ目を避けて)逃げればいいだろう。全く未知のエリアでは無い、というだけでも かなり気が楽だ。


 「………」ところでゲーム時代は画面範囲が20m、そしてこの川は”幅30mほどである”。そのため川にギリギリまで近付いても川の向こうの様子は見えなかったのである・・・が、今は川の向こうの様子が見えているので「なんだかなぁ」な感じがする。


 川の向こうには川に沿う様に”道”があり、その道を東(→)の亀裂の辺りまで進めば「なんと村がある」のだが、それもモロバレなのだ。もちろん?”その村”はその先の滝の裏側のダンジョン[虹の洞窟]攻略用(宿泊やアイテムの補充等)なのだが、TJO初心者の人には壮絶なネタバレ感が・・・まぁ俺は知ってるから”どうでも良い”のだが「なんだかなぁ」

(本来はこの川に沿って西(←)に行くと”橋”があり、向こう岸には「道がある!」、「何処まで続いているんだ?」と道なりに進んでみると「こんな所に村が!」そこで村人の話を聞いて「滝の裏側には[虹の洞窟]があるらしい!」・・・という流れなのだ。しかしこれでは「川の向こうに村が見える、行ってみよう」となってしまう、このグダグダ感)



「ご主人さま?」

「あぁ、え~北(↑)に進むと壁に沿って南口2の門へ向かう事になるので、このまま川に沿って西(←)へと進む事にする。せっかくだから”橋”を見物して、そこから北(↑)の岩山の方へ行き、東(→)へ進んで南口2の門から帰ろう」

「けんぶつ~」


 一応ソロでは初挑戦となるフィールドだし、夜間で視界も悪い。気を引き締めて素材収集に臨むとしよう。


LV:16(非公開)

職業:みならい僧侶(偽装公開)(僧侶)

サポートペット:ミケネコ/三毛猫型(雌)

所持金:49,061G

武器:なし

防具:布の服

所持品:16/50 初心者用道具セット(小)、干し肉×21、バリ好きー(お得用)90%、樽(中)90%、コップ(木)、サクランボ×1、鋼のナイフ、鉄の斧、青銅のブーツ、賞金首の首輪[†カムイ†]懸賞金:94,000G、鬼王丸×2、鉄のブーツ、鋼の弓-2、白銀の槍-1、リボルバー(44)-2、蟻酸



「ご主人さま~、この”さぶたいとる”と”あらすじ”は~?」

「・・・あぁ今回は最初から内容が無い様だったから、もうそこからおざなりらしい」

「おざなり~」

「・・・劇的な展開を期待していた人には申し訳無い。「どうせ大した事じゃ無いんでしょ?」な人にも、それどころか問題先送りで申し訳無い、といったところだ」

「なおざり~」

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