表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/98

003 イン冒険者ギルド[スパデズ]支店

 牛歩で時間を稼ぎつつ冒険者ギルドの扉を引いた。見た目はゲーム時代と同じだが、

埃っぽいし、なんか臭い、やはりおっさんがおっさんでおっさんだからっておっさんの


「よう兄ちゃん、新顔かい?まずは目の前の受け付けへ顔を出すといいぜ」


 おっさんがおっさんでおっさん、このおっさんは新型のおっさんであり外に居たおっさんとは別人です。どう見ても同じおっさんだが・・・某電気ネズミなアニメでも同じ姉さんが全世界に居たのでこのおっさんも全世界に存在するのだろう。・・・していた(悲報)。

なぜおっさんなのか、またガン無視したくなってくるが


「ほら兄ちゃん、こっちだ」


 このおっさんは改良型おっさんなので有無を言わせず受け付けへ連れていかれてしまうのだ。なぜおっさんなのか、ヤマコウめ。


「兄ちゃんはじめて見るね、冒険者ギルド[スパデズ]支店へようこそ。

それじゃここに名前を書いてくれるかい」


 「………」さっきのおっさんと対になるようなおばちゃんがあらわれた。

本当に夫婦だったりするのだろうか?すこぶるどうでもよい。

ここで粘っても無駄なので名前を書く。ああああ とかにされたいなら粘ってもいいが。


「そしたら職業を選ばないとね、”みならい戦士”、”みならい斥候”、

”みならい僧侶”、”みならい魔法使い”のどれにする?」


 「………」新顔や、はじめて見たからいきなり4職から選べとは無理矢理すぎるだろ!っと思うだろう。しかしTJOの世界では15才になったら職に就くのが当たり前、村人が許されるのは14才までだよねーキャハハハなのである。14までは家事手伝いや基礎学習を受けていた・・・という設定である。

 さらに言うと年頃の若者がわざわざ[スパデズ]の冒険者ギルドにやって来るというのは

”そういう意味”なのだ。実を言うとオモテにあったクリスタルは世界に4つしか無い。

そして他3つは周囲のモンスターのLVが高く初級冒険者には手が出ない。

だから冒険者を目指す若者は皆この はじまりの街[スパデズ]へやって来る(…という設定らしい)


「どうする?決められないなら”みならい戦士”がおすすめだよ。

やっぱり最後に物を言うのは身体能力だよ」


 「………」たしかにその通りなのだが、実はパラメータは自分で割り振り出来るので強靭な肉体を持つ魔法使いにもなれなくもない、まぁ職補正とか職ボーナスが無いからやはり戦士系の方が身体能力が高くなるが。それに当然だが筋力、体力等に振っていては魔法の覚えも威力も悪くなるので無意味な行為だ。うかうかしていると適当に決められてしまう。


 「………みならい僧侶で」


「みならい僧侶だね?ちょっと待っとくれ」

おばちゃんが俺が名前を書いた紙を持って奥の扉へ入っていった。

「これが兄ちゃんのギルドカードだよ、内容を確認したら首にさげてくれるかい」


 「………」ギルドカードにはスミに穴が空いていてチェーンが通されている。

受け取って名前と職業を確認し間違いが無いので首からさげる。ぼうっと微かに光った。


「それじゃ登録されたか確認するよ、動かないどくれ」


おばちゃんが頑丈そうなゴム手袋?を付けて俺の首からそっとギルドカードを抜き取ろうとすると、ビリッっと電気が走った。


「しっかり登録されてるようだね、あんたも他人のギルドカードを盗もうとかすると、今ぐらいなら軽い電気が走る程度ですむが、完全に抜き取るともの凄い電撃が奔るから気をつけな」


 「………」その設定は知っていたがギルドカードを盗んだところで大して得する事も無い。

そもそもこの世界で悪事は割りに合わない。神罰では無いがペナルティが重すぎる。

悪人や犯罪者には厳しいヤマコウクオリティ。

LV:1

職業:みならい僧侶

武器:なし

防具:布の服

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ