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002 職業選択の時間

 「………」とりあえず冒険者ギルドへ行くべきなんだが

確かに最近ライトノベルや漫画、アニメで”突然異世界に行き、現世の知識で無双する”

そんな夢物語をよく見る気がする、だがしかしそういう意味では、

この サウザンド・ジョブ・オンライン(Thousand Job Online)略してTJO は

最悪だと思える。まず第一に確かに剣と魔法の世界ではあるが銃器兵器も存在していた。

つまり元々銃器兵器ありきのバランスなので銃撃って俺TUEEEEなど出来ないのだ。


「よう兄ちゃん、新顔かい?まずは目の前の冒険者ギルドへ顔を出すといいぜ」


 「………」銃器兵器が存在して剣や魔法が何の役にたつかと思うかもしれないが、

そもそもファンタジーの世界のドラゴン等を討ち果たすほどの刀剣、魔法とは何なのか?

 仮に普通に現世で熊と相対してハンドガンと刀で戦うならおそらくどちらも似たような

無残な結果が待ってるだろう、しかしファンタジーでは剣で熊どころかドラゴンすら屠る。

ドラゴンを屠れる兵器とは・・・存在するのか?アサルトライフルの弾程度は軽く弾きそうだ。

でも核ミサイルとかなら…等と思うかもしれないが、ゲームに詳しい人ならわかるだろう。

魔法には割と普通に”核融合魔法”が存在して普通に使用されている。そして割と普通に

耐えたり無効化されたりする。それに


「よう兄ちゃん、新顔かい?まずは目の前の冒険者ギルドへ顔を出すといいぜ」


 「………」無限ループって怖・・・TJOのこの序盤の親切の押し売り設計は最高だな。(白目)

TJOでは最初のジョブは全員”村人”である、そしてこのはじまりの街[スパデズ]の冒険者ギルドで基本4職と呼ばれる ”みならい戦士”、”みならい斥候(一般的ゲームでの盗賊)”、”みならい僧侶”、”みならい魔法使い”から自分の将来なりたい職業になれそうなジョブを選ぶ。

これら4職は全ての職の基本であるため基本4職と呼ばれている。村人は言ってみれば新卒状態みたいな感じだ。ちなみに初期選択率は戦士が40%、魔法使いが30%で全体の7割とかなりの人気を誇る。

まぁゲームで地味なサポートとかあまりやりたくないよな、ドカーンと必殺技や大魔法使って

スカッと気晴らししたいだろう。気持ちはわか


「よう兄ちゃん、新顔かい?まずは目の前の冒険者ギルドへ顔を出すといいぜ」


 「………」無限ループって怖・・・TJOのこの序盤の親切の押し売り設計は最高だな。(白目)

さてここで親切(らしい)おっさんナビNPCをガン無視している理由なのだが

おっさんの言う冒険者ギルドに入ってしまうと流れるようにイベントが進みそのまま職業選択へ、職業選択は時間制限アリ、じっくり長考出来るのはこのおっさんナビのガン無視中だけなのである。

別におっさんだからガン無視しているのではない、おっさんだからって無碍に扱ってるわけじゃないので、おっさんだからっておっさんがおっさんでおっさんだからっておっさ


「よう兄ちゃん、新顔かい?まずは目の前の冒険者ギルドへ顔を出すといいぜ」


 「………」全く・・・TJOのこの序盤の親切の押し売り設計は最高だな。(白目)

とにかく悪目立ちしはじめているのでガン無視にも限界がある。

幸か不幸か一番最初の”TJOの基本的な説明”を今回も no と返答したのでゲーム時代と同じ流れだ。

つまりこれからゲーム時代をなぞるようにすれば恐らくあのジョブへ就く事が出来るだろう。

 あのジョブは性にあっていた、最強だったり無双だったりとは無縁だったが

少なくともジョブにさえ就ければ死亡リスクはかなり低い。ゲームのように死んで大丈夫か不明な現状ではなれるものならなりたい、ただそこまでが最悪に近い、死亡リスクもかなりのモノになる・・・というより成長速度と死亡リスクが密接に関係してしまう。

それに死亡リスクもだがダメージが如何なるモノなのかも不明だ。ようするに


「よう兄ちゃん、新顔かい?まずは目の前の冒険者ギルドへ顔を出すといいぜ」


 「………」全く・・・TJOのこの序盤の親切の押し売り設計は最高だな。(白目)

ざわざわ、と謎のタイムがはじまりつつある。仕様としては時間制限が無く自由なはずなのに実際には時間制限が存在している。きたないさすが略

もう時間が無い、俺TUEEEEしたいとは言わないが(というよりこの世界では無理だろう)

あまり痛くない、死ににくい職に就きたい。

 HP50%ってゲームだとまだ余裕だけど現実だと文字通りの半殺しにされた状態ですよね?どうなの?そのへんのところ、ようするにHP1ってどんな状態なの?もうそれゾンビじゃね?それともHP1でも元気ハツラツなの?

…親切(らしい)おっさんナビNPCがまた口を開こうとしている。時間切れだ。

仕方なく冒険者ギルドへ向かう事にした。

牛歩で。誠に遺憾であります。

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