第二話:合格通知
しょうもない事書きすぎて長い上に話進みませんでした。
前回同様、誤字脱字の嵐ですが、脳内修正して読んでください。
…どれくらいこの部屋にいただろう。
もう、一年は此処にいた気がする。
人間社会に見捨てられ、夢や希望は断たれ、行きる気力すらなくなった…
「…死のう。」
僕はショットガンを口にくわえ、ゆっくり引金を引いていきました。
(父さん、母さん、妹よ…達者で暮らしてくれ。
そして、僕の亡骸は海の見える眺めのいい丘の上にひっそりと…ん?)
何かに気付いて僕はショットガンをソッと枕に向けて発砲しました。バシュン!
スパパパパン!
「………」
やはりBB弾が入ってました。
「んもぉ!誰!?玉が入ってたら危ないじゃん!気付いてよかったけど、気付かなかったら本当に死んじゃうじゃんか!」
ショットガン型のエアガンに向かって、ひときしり文句を言った所で、また役に戻ります。
「玉が…出ない…?は…はは…ははははは!!神はまだ、この僕に生きろと言うのか!こんな地獄の様な世界で、何をしろと…」ヒートアップしてきた所で、鍵を掛けていたはずのドアが、バキィ!と音を鳴らして開きました。
「お兄ちゃん!恥ずかしいからせめて近所に聞こえないようにやってよ!」
妹は顔を真っ赤にして注意しにきました。
……………
「…はい。すんません。」
謝る僕に妹は、
「一週間も部屋に引き篭って独りで変な芝居するのはお兄ちゃんの勝手だよ?けど周りに迷惑かけちゃだめ!私達まで変人だと思われるのは耐えられない…」汚い物を見るように、妹は僕を見据えます。
「いや…あの…マジですんません…」
赤面しながら謝ります。
もう、産まれてすいません。そう言いたい程恥ずかしくなってます。
「ほんとに困ったお兄ちゃん!ご飯ここ置いとくから。あと、封書届いてたよ。」
妹は封書を僕に渡しました。
「ほんと…すんませんでした…何から何まで…」
「もう大きな声出しちゃ駄目だよ!」
念を押されます。
「ほんとに…申し訳ない。」
コッチの世界に帰ってきたついでに、まずは腹ごしらえ。
「毎日、毎日飯を運ばせて引き篭って、アッチの世界に行ってる場合じゃないな…どうしようか…」
飯を食いながら、これからの身の振りかたを考えます。
「ほんと、どうしようか…」
ふと、さっき妹が持ってきた封書と目が合いました。
そのまま封をを手に取り、封を切って中を見ます。
「何だこれ?えっと…合格…通知…?っ!」
僕は無呼吸で二階から一階へ飛び降り、家族の居るリビングに駆け込みます。
「みんな!聞いてよ!」
いきなりの大きな声で、マイファミリーは驚きのはずでした。
しかしマイファミリーの反応は逆に僕を驚かせます。
父
「おお!刃!引き篭りから立ち直ったか!…てかお前臭いよ。」
母
「…うえっ!」
妹
「ごめん、お兄ちゃん。臭いから後にして…」
僕
「ウォォオオイ!臭いって言う前に『どうした!?』とか『何かあった!?』とかが先でしょ?!間違ってるよ!この家族!」
父
「うるせぇ!スベッただけじゃあものたりず、更に悪臭までぶちまけるような奴の話など、誰が聞くか!」
妹
「臭いからお風呂入ってから話聞くから…うえっ!」
僕
「っっち…畜生!!」
そのまま僕は、お風呂で一週間分の垢と、滝の様に溢れ出す涙を流しました。
「仕切り直して。さっき届いた封書なんだけど、これ、合格通知みたいなんだ!」父
「こら!刃!言っていい嘘と、悪い嘘があるんだぞ!妄想で幻覚を見ようと、お父さん、何も言わない!だが、妄想で人に迷惑をかけるんじゃ…」
合格通知に目を通す父。父
「嘘〜!これ、合格通知じゃん!」
仰天する家族。
僕は本当に信頼されてない事を再確認☆
父
「かあさん!ご近所呼ぼう!宴じゃ!」
父がそう叫んだ頃には、母はもう、電話をかけまくっていました。
妹
「お兄ちゃんすごい!奇跡的だね!」
妹にも褒め、讃えられ、僕は有頂天です。
僕
「国立永吉学園だって!国立かぁ!受けたっけ?まぁいいやぁ!あはは…」
父
「何と国立ときたかぁ!でかしたぞ!刃!」
あはは、うふふ、と幸せオーラに包まれた僕達に、近所に電話し終った母が一言。
母
「…何処の高校?」
空気が氷ります。
母
「聞いた事ないんだけど、国立永吉学園なんて。」
父
「うん、実は薄々感ずいていたが、どこの高校だ?」
家族の冷たい目…凍えそうになりながら、もう一度通知に目を通します。
「…!この高校、かなり遠くの学校だよ!住所も載ってるし本物だって!決して偽造なんてしてないから!」
かなりうさんくさい学校なんですが、これ以上冷たい目で見られるのは耐えれません。
何とか信じてもらおうと僕も必死です。
妹
「へぇ。」
僕
「………」
冷たい反応に、もう泣きが入ってきた僕に、母が意外な言葉をかけてきました。
母
「刃、あなたが通知を偽造したとかしてないとかは、私達はどっちだっていいの。ただ、どちらにせよあなたのこれからがかかってるんだから、えたいのしれない所に行って欲しくないの。」
父
「そうだぞ、刃。みんな心配してるんだからな。」
僕
「お父さん、お母さん…!」
胸が熱くなりました。
ピンポーン
そこでインターホンが鳴りました。
きっと近所の人達でしょう。
近所の人達『お邪魔します〜!』
もうできあがった集団が家にあがってきました。
直ぐ様宴会が始まります。
まぁ、なんにせよこれから僕はどうしていくか考えていかないといけません。
近所の人A
「そういえば、刃君はどこに合格したんだい?」
父
「国立の意味わかんねぇとこですよ!」
もう完全に父は酔っぱらいです。
近所の人B
「刃君、入学式はいつ頃だい?」
話を振られ、覚悟を決めて意向を伝えようと口を開きました。
僕
「…盛り上がってる所、すいません。僕、やっぱりここには…」行かないと言おうとした瞬間、父が怒鳴りました。
父
「うっせぇ!ごちゃごちゃいってんじゃねぇ!もう面倒だから入学しろ!家にいてもじゃまくせぇ!」
いきなりさっきと言ってる事が違う父に、おつまみやらを作りに台所に行っていた、妹と母が乗っかってきました。
妹
「そうだね。家いても仕方ないし。」
母
「いってらっしゃい。」
もう会場は行け行けコール一色です。
僕
「ちょっとまってよ!え?何?さっきの胸が熱くさせられたのはフェイント?いや、ちょっと何勝手に入学手続きの書類にハンコとか押してポストに投函しようとしてるの?やめてぇ!僕の人生返してぇ!」
こうして僕は、この怪しい学校に入学する事になってしまったんです…