表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
優しい魔王の疲れる日々  作者: n
優しい魔王の疲れる日々1
8/94

第8話:魔王と謎の魔王科生徒

祝!1組球技大会優勝!打ち上げなども終わり魔王兼主人公、望月鋳鶴君<もちづきいづる>は、クラスメイトで幼なじみも三河歩<みかわあゆみ>さんと仲良く帰る所です。しかし二人が家まで着きかけた時、事件は起こったのです。


「今日は疲れたな、ほら」


自動販売機で飲み物を二本買い鋳鶴君に一本ジュースを投げ渡す三河さん


「あっありがと、珍しいね歩が飲み物を奢ってくれるなんて・・・」


「私がお前に物を奢ってはいけないのか!?」


波瀾万丈の球技大会が終わり二人で帰る三河さんと鋳鶴君、そんなことよりも!

鋳鶴君!素直に受け取りましょうよ!相変わらず羨ましい。


「今日はお前のおかげで勝てたようなものだ。よっ・・・よくやったな・・・」


「歩、ありがとう♪また明日は学校か~

いや~やっと褒められて嬉しいよ♪」


「そっ!そうか!わっ!私に褒められて嬉しいか!」


あまりの恥ずかしさに顔が真っ赤になる三河さん、青春ですね~♪

もう家の近くまで来てしまいました。しかしまだ真っ赤なお顔の三河さん家まで後5m

という所で鋳鶴君が何かに気がつきました白いマントを羽織った人が望月家前に立っていました。


「えぇっと・・・家になにか用かな・・・?良かったら家に入れるけど・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・結様に会いに来た・・・・・・・・・・・」


「結姉?今学校でさまた明日か帰ってくるまでまっ・・・・・!」


鋳鶴君の腹にいきなり鋭い蹴りが食い込む、そしてその白マントが重い口を開いた


「その方の名を気安く呼ぶな・・・・弟というだけの存在で・・・」


「歩・・・!家に入れ!早く!」


「鋳鶴!」


「早く!入れ!」


怖々と家に入る三河さん怯えきった目をしています。鋳鶴君は臨戦体勢です。


「お前の存在が我らが将軍に迷惑をかける・・・

お前には死んでもらわなくてはな・・・

お前が将軍の邪魔になり・・・

陽明を滅ぼすきっかけとなる前に・・・」


「じゃあ・・・君は結<むすび>姉のなんなんだ・・・」


「私はあの人の側近であり部下だ・・・」


「君だってその程度じゃないか!それで結姉を俺から離そうとするんだ!」


「お前は将軍様にとって邪魔な上、迷惑だ他人にもお前の周りの人間も・・・

今までに無かったか?お前のせいで死んだり、傷ついたりした人間が・・・」


「黙れ・・・」


「そしてお前が殺したようなものだ。なぁ?魔王」


「僕は魔王じゃない・・・その口を塞ぎやがれ・・・」


声が冷たく小さくなる。


「お前は魔王さ、左胸を見てみろ・・・

刻印があるではないかそれとも無いとしらを切るのか?

それとも自分を魔王と認めるのか?」


「その口を塞ぎやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」


叫び声を上げ殴りかかる。しかし白マントはそれを何も無かったかの様にヒラリとかわす。


「なぜ怒る?事実ではないか!お前が周りを苦しめ!

悩ませ!終いには殺していく!

それが魔王だ!それがお前だ望月鋳鶴!」


「僕は魔王なんかじゃない!僕はただの人間だ!望月鋳鶴だ!」


「その考えが周りを終いへと導く!お前が消えゆけば周りは幸福になるのだ!」


ドゴッ!っと望月鋳鶴の鳩尾に強くしなやかな右腕が入る。蹲る鋳鶴君を尻目に白マントは言う


「自分を魔王と認めたくない・・・

なんという傲慢さ、そして弱さ、自覚の無さ・・・

さぁ・・・これでお前は死ねる大丈夫だ君の家族には留学にでも行ったとでも言っておく・・・」


大きな剣を懐から抜き出す。その時・・・


「なぜだ・・・なぜ立つ!魔王とはいえ覚醒無しに!

普通化の人間では普通耐えられん程の打撃を打ち込んだ筈だ!それなのになぜ!」


倒した筈の男がそこに・・・確実に倒した感触があった。それなのに男は立っている。

その上半身には左胸にある筈の刻印を漂わせて


「俺は・・・魔王じゃない・・・」


「認めろ!それが刻印だ!お前は魔王だ!」


その時、右手から黒い閃光が白いマントへと飛び襲う、


「暗黒魔法だと・・・・!?魔法科ではないはず!」


この男はおかしいそう思い恐怖したその時、男は倒れた。

そこには彼の姉の結が居た。


「命令違反とは・・・随分とでかくなったな」


「将軍!もっ申し訳ございませんっ・・・!」


「謝る位ならはじめからこの様な事をするな・・・分かったか・・・

もう今日は寮に帰れ」


「かしこまりました・・・申し訳ございません・・・」


トボトボと帰っていく白マント、鋳鶴君を抱き抱え、結さんは家に入りました。


「右手をかなり酷く打撲してるね~鳩尾にもかなりのダメージがあるよ~?

愛弟をこれ程傷つけるとは~・・・」


鋳鶴君の手当をしている望月家の三女・穂詰<ほつみ>さんとても弟思いのいいお姉さんです。

一番そわそわしているのは次女の安奈<あんな>さん、そわそわしすぎです。


「うっ・・・いてて・・・うっ・・・家か・・・」


「おぉ!鋳鶴!起きたか・・・良かった・・・」


「僕は・・・あっ!夕飯の支度しなきゃ!」


「お兄ちゃん神奈<かんな>がやっておいたよ♪」


鋳鶴君の代わりに夕飯を作ってくれたのは八女の神奈ちゃんです。

そして今洗濯場から誰かがでてきました。


「おっ・・・!お兄ちゃん!ゆりっ!ゆりが洗濯したいたよっ!ぜぇぜぇ・・・」


猛烈な速さで洗濯を終了させて息がだだ漏れの子は七女のゆりさんです。


「おい・・・大丈夫か・・・?虐められたか・・・?」


顔に似合わず長女の恐子さん、意外と心配性なんですよ?ほんっと人は見かけによりませんねぇ~・・・

こんな優しい姉妹方に囲まれてうらやまし・・・じゃなかった!幸せそうですね~ほんっと羨ましい・・・

しかしあの白マントそして魔王科の謎・・・いったいなんなのでしょうか・・・


以上空の声でした~♪






今回第8話!いかがだったでしょうか!少しシリアルさというかバトルを加えてみました!感想など頂けたらうれしいです!9話はいつになるだろう~・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ