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優しい魔王の疲れる日々  作者: n
優しい魔王の疲れる日々5
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第37話:魔王と2回戦開戦

ついに開戦!

陽明学園第2回戦第1スタジアムでは魔法科対普通科!

色々危ない展開になりそうです・・・


前回と同じスタジアムの控え室に普通科の代表達は集まっていました

そこにはいつもの面々、毎日見合わせる顔がありました

今日はなぜか我等が普通科会長の駄眼鏡がはりきっています♪


「まぁ~?今日も大変だと思うけど?

でも前回と違って自動再生機械とか出ないからね?

あとこれ?鋳鶴・・・千鶴ちゃんが見事に盗んできてくれた紙かな?」


風間さんは鋳鶴君と言いかけたんでしょうが作戦に参加してくれた

一日だけ有名になった某男の名前を出しました

大きくもなく小さくもない普通科の学生服のズボンから紙を取り出し

風間さんはこれでもか!と見せつけます

貴方が盗んできた物じゃないんですけどね・・・

鋳鶴・・・千鶴ちゃんのお手柄ですよ?


「まずはこのゴールデンコンビ?

というかただの傲慢お嬢様二人が先陣らしいね?

会長なのに良い度胸というかね?

別に今日言葉使いが悪いのは相手がとかいう問題じゃないよ?

たまたまだからね?

えぇ~とコホン!

それでは相手のスターティングメンバーを発表するね?」


重苦しい中風間さんだけが飄々と話している

それに先ほどの悪口は中々言えませんよ!?

風間さんが話している間、他の皆さんは寝ている人も居ますが


「まず大将は勿論?

虹野瀬縒佳<にじのせよりか>君だね?

まぁ彼女は基本相手にしない方がいいね?

そして副将みたいなのは神宮寺寿<じんぐうじことぶき>君だよ?

彼女もレベル的には虹野瀬君並にあるよ?

まず普通科の人間じゃ何人束になっても二人に傷さえ付けられないよ?

んで控えというか残りの3人はね?

1人は氷室将宏<ひむろまさひろ>君だよ?彼も強いただ性格に難があるからそこを責めれば

勝機はあるかな?氷魔法が得意らしいよ?

もう1人は火日ノ縢<ひびのかがり>君?彼は火炎魔法が得意らしいね?

氷室君と一緒にいるからコンビとして認識されているらしいよ?

確か矛盾コンビとかだったかな?

あと1人はunknownとしか書かれていないね~・・・

まぁ妖しい人かも知れないからこの人も注意かな?

あとこれが敵の配陣図ね?」





------火日ノ

    氷室

     ↑←←←←←←←←←←←←←←←←←←

↓ ↑  

---------unknown----------神宮寺------虹野瀬






という地図が広げられ敵の配陣図が分かるようになると

普通科全員は1回戦と同様全員で円陣を組んだ


「今日は話し疲れたよ~・・・

さぁ行こうか!?これに勝てば最強の魔王科と戦えるんだよ!?」


皆さん盛り上がっている会長に引いてます

雛罌粟さんでも引くぐらいのやる気です

城屋さんは珍しくやる気を見せた親友を見て少し微笑みを浮かべました

誰も話さなかったのは城屋さんの張り詰めた空気でした

恨みのある相手を殴れる、敵討ち、この前の失態全てを悔やんでいました

でも風間会長の飄々とした話し方を見て城屋さんはホッとしていました

珍しいこともあるもんです


「お前等!何固まってやがんだ!

俺等は負けて当たり前とか言われてんだから気楽にいこうぜ!

大丈夫だ!俺が先陣をきってやるから!

鋳鶴にも大きな借りができちまった!

それに鋳鶴以外は今日まで修行的なのしただろ!?

な!三河、赤神、鈴村、土村、荒神、雛罌粟そして風間!

俺たちは色んな意味で頑張ったろ?

三河は新しい技作り出して!

赤神と鈴村は術式が少し使えるようになって!

土村はひたすら女子に触れられるの我慢して!

荒神は精神の統一とか瞑想とか頑張ってしたろ!?

風間は正直何してたのか分からんがな

雛罌粟は作戦を何度も練ってた!

俺も技的なのが完成した!

これがあれか・・・!?

友情、努力、勝利ってやつだな!」


何さらっと某週間少年誌の三大原則を言っちゃてるんですか・・・

それにしても皆さん成長しました!

荒神さんの胸は相変わらずですけどね・・・

そんなに睨まないでくださいよ!怖いですよ!


「僕もみんなの期待に応えられるよう頑張るよ!

9人で普通科の代表だ!普通科のみんなが応援してくれている!

やっぱり負けられないよね!よし行こう!」


普通科の9人全員が顔を見合わせる

いつもの顔よりは真面目な顔ばかり1人を除いては

そしていつも通り円陣を組みかけ声をあげる

そして全員がスタジアムに向かった





ーーーー魔法科控え室ーーーー




そこには炎が燃えさかるような髪の毛をした男がベンチに深く腰掛けている

もう1人の男はその男から一つ離れたベンチで深く腰掛け携帯をいじっている

2人の女性がいるが2人は似たような漆黒色の机と椅子に座り

ただ書物を黙り込んで読み続けている

そして最後の1人unknownと地図に書かれた者が虹野瀬縒佳の側で座っている

黒いフード付きの服を着ていて顔は確認する事は出来ない

綺麗な正座でまるで押されても姿勢が崩れそうにもないほど背筋はたち

首から腰まで綺麗な一直線になっている


「あら?もう戦闘開始かしら?

さて今回の相手は普通科ね・・・

つまらない所だから1分以内で勝利することも容易

それに今日私は読書していたいの分かってるわね?

氷室と火日ノは雑魚の処理

私は会長の風間君あたりの相手でもすることにするわ

それと貴方にはそうね望月君をお願いできるかしら?

まぁ監視カメラとか器具は全て破壊する

だから殺しても全く構わない

だって私が居るし魔法科は常勝軍団よ?

だから不正行為も少しは見逃して貰える

だから私たちは負けない

私はとにかくこんな所で負ける訳にはいかないのよ

この世の怪異をもっと見たいしそしてなにより・・・

魔王という最強の騎士の駒が欲しいもの」


虹野瀬縒佳は妖しく微笑むと魔法科の全員を引き連れ

静かに物音一つ立てずスタジアムに足を運んだ





ーーーー第1学園内スタジアムーーーー




そして魔法科の5人と普通科の9人が相見える

不適な笑みを浮かべる魔法科会長

善意溢れる絵もを浮かべる圧倒的普通者にして普通科会長

指を鳴らしながらメンチを切る火炎魔法使い

指を右に左に動かしパキパキと音をならす悪鬼羅刹

魔道書を開き既に戦闘態勢の黒魔法使い

そしておどおどして落ち着きのない優しい魔王


「さぁそろそろ開戦だね?

普通科は君達に一応負けるつもりは無い!とだけでも言っておくよ?

だから僕も全力で行かせて貰うよ?

これで僕は言い訳出来なくなったよ?

君にも僕みたいに啖呵きってほしいね?

魔法科会長虹野瀬縒佳君?」


風間さんの話を聞くと

虹野瀬縒佳は不敵な笑みにさらに不適な声を混ぜて笑った

彼女の頭にはもう欲望しか残っていない

だからこの様な笑い方が出来る

しばらく笑いその笑い声をやめると彼女はいつもの清楚感溢れる顔で

風間会長に目を合わせた


「そうね

じゃあとりあえず普通科ごときに負けないって事だけは教えておいてあげるわ

そしてもう二度と戯れ言を吐けないように貴方を叩きのめすだけね

じゃあ私たちはもう所定の位置に移動させてもらうわ」


そう言うと漆黒が魔法科生徒達を取り巻き

その場からさらうように普通科の敵は消えた

そして開戦のアナウンスが鳴り響く

普通科は移動手段が無い為徒歩で移動する


「僕が行ってきます!」


優しい魔王はそう言うと南側の大部屋、unknownが待ち受ける部屋に移動した

そして雛罌粟、土村、風間以外の5人は大事を取って北側の矛盾コンビの場所へ


「やっぱり遠いな・・・

体力付けないとまずいな・・・」


走り始めて30秒優しい魔王の足が縺れ息が粗々しくなる

今日は魔法科相手の得体は知らない能力も分からずに闘うことを考慮して進んでいた

そして走り始めて45秒ほど大部屋についた

部屋に入ってすぐに部屋の真ん中だがunknownと書かれていた人間が姿を現す

そして優しい魔王は戦闘態勢に入ろうとしたその時・・・

unknownは漆黒のフードを降ろしたすると魔王の記憶の中にある

一つの匂いの記憶が甦った普通の人間が嗅いだらただの菫の花の香り

しかし魔王は感づいた敵は自分の知っている誰かだと言うことを

そして漆黒フードに包まれた中から見覚えのある顔が現れる

魔王のかつて愛した少女

死んだはずの彼女が彼の前に姿を現した


「さ・・・沙綾・・・?

どっ・・・どうして魔法科なんかに・・・?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



殺意も感情も悲しみも喜びも色欲も食欲も嫉妬も憤怒も傲慢も怠惰も強欲も

そこには無いただただ今の彼女にかつての面影は無かった

そして彼女は武器である鎌を召喚し手に取った

顔色を一つとして変えずに



少し長めですかね・・・


最近忙しくて・・・



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