第34話:魔王と逃走
虹野瀬さんの嘘をつき魔法科生徒全員を使った魔王討伐戦?
が開始される
我等が主人公は外で何が起こっているかまったく気づかず・・・
「これとこれとそれと・・・
あとは~・・・一応魔術書も持っていこう
これで普通科が勝てるお膳立てになればいいけどな・・・」
持ってきた自分の鞄に神宮寺さんが千鶴ちゃんの為にと貸してくれた魔術書を入れ
虹野瀬さんから貰った魔法科の体育大会のメンバー一覧表を手にし
千鶴ちゃんは部屋から出ようと準備を開始した
準備を迅速にしていると部屋の扉がノックされた
「すいません
望月さん?ただいまいらして?」
「あっ!少しまっててください!」
何という間の悪いタイミング
そう千鶴ちゃんは心の中で思った
窓越からでも聞こえる外に居る魔法科の人間の声、
何を言っているかわかりはしないがただ1人2人の規模でない事は分かっている
それに怒声や罵声のようなものも聞こえる
危険な事に巻き込まれないようにかつ目立たないように魔法科に潜入するのが今回の作戦内容
それを考慮して千鶴ちゃんは考えていた
「入りますわね?
あら?望月さん?荷物はどこにありまして?」
「あっ!もうすぐ下校の時間なので家に帰ろうと・・・」
千鶴ちゃんがそう言うと
椅子に座っていた千鶴ちゃんに神宮寺さんがのし掛かってきました
太腿辺りに乗られてしまい身動きをとる事が出来ません
すると神宮寺さんは千鶴ちゃんの太腿にお尻を降ろし、
千鶴ちゃんの真正面に自分の顔がくるように姿勢をかえました
後ろから神宮寺さんが誰かに押されたら勢い余って期すしそうなくらいの距離です
「望月さん・・・
あなたの事最初に見て感じてしまいましたわ・・・
そう貴方が私の運命の人・・・」
何ですかこのエロゲー展開はっ!
若干戸惑いながらも千鶴ちゃんは胸が高鳴っていくのを隠さずにはいられません
「あっあのですねっ・・・!?
女の子同士でこれはちょっと・・・」
「私は構いませんわ・・・
さぁ・・・私を良いように利用してくださいまし・・・」
そう言うと神宮寺さんは千鶴ちゃんの胸に右手を添える
そしてその添えた右手をどんどん千鶴ちゃんのお腹、太腿、内ももに当てられ・・・
「駄目です!
ぼっ・・・!私には無理ですっ!
ごめんなさっ・・・!」
千鶴ちゃんは急いで扉を開けその部屋から出て行こうとしました
扉の向こうには沢山の人の気配があるそれに殺気が満ちている
千鶴ちゃんはドアノブから手を離した
「貴方はここからでれませんわよ・・・?望月鋳鶴君」
「なっっ・・・!?
私は望月千鶴ですっ!」
「初めから知っていましたわ・・・
まず望月千鶴なんて子はこの陽明にはいなくてよ・・・?」
神宮寺さんはそう行って妖しい笑みを浮かべた
最初から彼女には望月千鶴として接してはいなかった
ただの望月鋳鶴として接していた
「さてどうしますの?
扉の向こうは激昂した魔法科の私たちの部下、とも言える人たちがいましてよ?
それとも私を人質として此処から逃げる?
それとも死を覚悟してそこの窓から飛び降りまして?
言っておきますけど此処は10階でしてよ?
約30m、人間がそこから落ちて助かる確率は皆無でしてよ?
それとも・・・魔王の力・・・とやらを使いますの・・・?」
鋳鶴君は考え込んだ
どれも得策とは言えない
生徒手帳で連絡を取る暇も隙も今は無い
死にたくはないしケガも負いたくはない
でもこの自分が手にした1枚のプリントとたかが魔道書の為に働きたくはない・・・
と今までの望月鋳鶴は思うだろう
しかし今の彼は違う、でも何が違うかと聞かれても言うことは無い
一つの結論が彼の中で1秒もかからず構成された
普通科の為ならまだまし
そう心の中で結論を作った
「ふぅ・・・
魔王の力も使いませんしそもそも僕は魔王じゃない
僕を魔王だどうだ言う人たちが居たらそれを訂正してください
まだ僕は魔王じゃありませんし普通科の普通の生活をして普通に勉強して
普通にスポーツして普通の人間という事を伝えておいてください
別に貴方が僕を魔王と思っても僕は咎めたりしないし怒りもしない
でも僕は今は・・・普通科に居たいし貴方の部下にもなるつもりはない・・・
そうでしょう?虹野瀬縒佳さん、神宮寺寿さん」
「あら?私が居たことに気づいていたの?
でも最後のは半分正解していて半分不正解ね
貴方を部下にするつもりはあるけれど部下になってほしくもないわ
それにまだ時期尚早だもの
私の求めている望月鋳鶴は今の望月鋳鶴じゃないわ
さしずめ大魔王にでもなった貴方とだも言っておくわ
貴方には期待しているわ
世界を震撼させ全てを壊す破壊の王、
それが貴方の将来の職業かしらね
でもこの程度の逆境ぐらい貴方にはなんてことないでしょう?」
そう言うと虹野瀬さんと神宮寺さんは魔道書を開き詠唱を始めた
虹野瀬さんの魔道書は漆黒に包まれていて本とは思えない気を発している
神宮寺さんの魔道書は虹野瀬さんと真反対を言われるほど純白で
神々しさを放っている
鋳鶴君は詠唱を聴くと先ほど開こうとした扉を開いた
勿論そこには激昂した魔法科生徒がいた
それも砂糖に群がる蟻のような景色だった
「おいあれが魔王だなっ!ぶっ殺せ!」
「火炎魔法隊!
お二方に当てないようによく狙え!」
全ての魔法を避けようとする鋳鶴君、
しかし人間には限界というものがあり
今、鋳鶴君にはその限界がきている
火炎魔法、氷結魔法、雷撃魔法
魔術が飛び交い鋳鶴君に時々被弾する
逃げ道を封鎖され逃げるところが限りなく減っていく
「くっ・・・
逃げるところがもうない・・・
僕は捕まるわけにはいかないっ・・・!」
全身の痛みで叫びそうになりながらも鋳鶴君は唇を噛んだ
足はもう動きそうにない逃げ場もない
気がつけばもう逃げ場は無かった
追い込まれた場所は最上階のテラス
気づけばテラスの柵に身体が自然ともたれていた
走る力も残っていなければ体力も残っていない
「さぁ!追いつめたぞ!
ここで終わりだな魔王!」
「虹野瀬様をよくもやってくれたなっ!」
罵声が聞こえる
なんて言われてるかはあまり分からない
ただ疲れている事は自分でわかる
周りを包囲した魔法科生徒が詠唱を始める
恐らく僕は殺されるんだろう・・・
と思ったしかし彼のその死を妨げる者が彼の前に現れた
「・・・影・・・推参・・・」
影が居た
よく見る友達と言うには少し軽い気もするが最高の友達の1人なのかもしれない
普通科でいつもの様に見るあいつを久々に見た
「誰だお前は!」
「・・・影・・・
好きなスカートは
ロングスカート、マキシスカート、ミニスカート、マイクロミニスカート、
ミディスカート、ニーロングスカート、膝丈スカート、スコート、パレオ、キルト、
サンペンダースカート、吊りスカート、ザロベットスカート、ジャンパースカート、
フープスカート、ゴアードスカート、タイトスカート、セミタイトスカート、ティアードスカート、
フレアスカート、ブリーツスカート、ボックスブリーツスカウト、ワンウェイブブリーツスカート、
前襞スカート、アコーディオンブリーツスカート、サンバースブリーツスカート、サイドプリーツ、
バックプリーツ、バルーンスカート、マーメイドスカート、タイトスカート、キュロットスカート、
ギャザースカート、フレアスカート、フレアーギャザースカート、サーキュラースカート、
ヒップボーンスカート、などなど・・・
好きな下着類は
スリップ、キャミソール、チューブトップ、ペティコート、スリーマー、フレアパンティ、
テディ、ベビードール、セクシーランジェリー、タンクトップ、ハーフトップ、ガンツスーツ、
ブラジャー、スポーツブラ、ヌーブラ、トップレスブラ、オープンブラ、シースルーブラ、
Tバック、ソング、タンガ、Gストリング、ブラジリアン、リオカット、Tフロント、マイクロヒップス、
シースルーショーツ、サニタリー、オープンショーツ、サスペンダーショーツ、ホールショーツ、
スキャンティー、ジュニアショーツ、ハイレグ、スーパハイレグ、ローレグ、ローライズ、
Cストリング、ハーネス紐パン、ストッキング、パンティストッキング、ガーターベルト、スパッツ・・・
など・・・以上だ・・・」
場が重くなります・・・
いきなりきたのがこんな変態な人!?
的な目をしています
「・・・南無三・・・!」
影はそう言うと忍装束から白い玉を取り出し地面に投げつけた
すると閃光が瞬きあまりのまぶしさに目を紡ぐ魔法科の生徒達
魔法科の生徒達が閃光で目が開けていられない間、影は望月鋳鶴を連れ去りテラスから逃走した
土村君がかなり変態になってきました