第29話:魔王と潜入開始前
なんやかんやで女装してしばらく魔法科に潜入することになってしまった鋳鶴君、鋳鶴君の為に土村君と城屋さんのお姉さんの瑞希さんが服を作ることに・・・
エロフェッショナルの二度目の死そして
魔法少女いづる☆マギカスタート!?
「なんでみんな笑うのさっ!
僕が潜入捜査!?
無理に決まってるよ!それに女装!?馬鹿じゃないの!?」
お腹を抱えながら笑っている皆さん、
それを見ながらソワソワしている鋳鶴君、なんと滑稽なんでしょうか
「いやっ!でもいいとっ・・・思うっ・・・あはははっ!」
「・・・賛成・・・プフッ・・・」
「俺もっ・・・!賛成っ・・・!」
お三方が笑っています。
土村君と赤神君はまぁいいとして・・・
荒神さん!そんなスカートでグルングルン寝転がっていたらパンツ丸見えですよ!?
まぁ・・・そんな事はいいとして・・・
「望月は私の服は似合うのか・・・?」
「う~ん・・・メイド服あたりが丁度良いと思うんだけどなぁ~・・・
誠ー!どっちが望月君に似合うと思う~?」
こっちの二人は鋳鶴君に何の服が似合うかを顎に手を添えて真剣に考えていますし・・・
城屋さんは寝たふりをしてごまかしています
「さぁ~て俺たちはこれから午後の授業があるから帰るな~?
まぁ頑張れ!俺たちは少しでも戦力になれる努力してるから
お前も女装潜入頑張れよ~」
「あたしもお前や土村達に負けないぐらいちったぁ強くなってくるから
望月1人に奮戦されたらこっちもやる気でたっていうかさ!んじゃな!行くぞ影太!」
「・・・服は用意しておいてやる・・・期待していてくれっ・・・!」
「女装の服に期待するわけないだろっ!まったく・・・」
三人が病室から去りたまりにたまったツッコミをはき出しました
それほどにツッコミ所満載だったんでしょうね~・・・
「じゃあ私たちも学校に戻るね!
授業より望月君の服を作らなきゃ!期待しておいてね!土村君には負けられないっ!」
目に炎的なもの浮かべ闘志を燃やす瑞希さん、
それを見て城屋さんはため息をつき鋳鶴君は苦笑いを浮かべながら病室から急いで車椅子のスピードとは思えない速さで去っていく瑞希さんの背中を見届けます
「私も午後からは新しい超弩級帆船の設計をしなくてはならないからな
望月に大破というか・・・跡形もなく消されたしな・・・
魔王の力にも負けない最強の帆船を造ることにしたんだよ
私たちはまた普通科と体育大会をすることがあるのならばその時こそ容赦はしないし手加減も一切無用だ今回は私たちの油断で大敗したようなものだしな」
謙虚ながらも次回の体育大会がある事を察し次こそは普通科に負けじと目で城屋さんと鋳鶴君に闘志を燃やす刈愛さん、その瞳を見て城屋さんは
「いつでもかかってこいよ!
普通科はもう昔の普通科に比べれば強くなった・・・
俺が居る時点で再強化もしれないが今の普通科は最高で最強だ
他の科にも負けるつもりはないし、モチのロンお前等に負けるはずがねぇ
これからは俺たちの時代だぜ?な!鋳鶴!」
鋳鶴君を無理矢理抱き寄せ肩を組ませる城屋さん少し鋳鶴君は困っています・・・
「うっうん!
今の普通科は強いですよ!?
僕以外・・・
絶対に他の科にも機械科にも負けたりしませんから!」
何かこのダメ主人公はボソッと何か言ったようですが無視してあげましょう
「そうか・・・
では私はこれにて退室する」
そう言って刈愛さんは二人の病室から飛び降りジェットパックのような機械を使い機械科の校舎がある場所めざしひこうき雲の様な雲を作りそのばを一瞬にして過ぎ去りました
「負けられねぇな・・・
腕立てでもしてくるかな・・・」
城屋さんももう闘志を燃やしはじめています
鋳鶴君はというと・・・
「僕は寝るよ~・・・
無理は禁物だよね!女装するのが怖いから寝る!夢だと思える様に寝る!」
ーーーー陽明学園中央保健室病院ーーーー
「ふ~♪今日ももうすぐ終わるぞ~♪」
少し飲んだくれ・・・ではなくこの陽明学園が誇る保健の先生、望月穂詰さんです
今日もお昼から・・・というか朝からお酒を飲みながら怪我人の手当や介護をしていたそうです・・・
それにしても朝からお酒ですか・・・しかもテレビつけながらですか!しかし・・・ワンセグなのでまだいいとしましょう・・・
誰でも美人の違反行為は見逃したり見て見ぬふりをするものです
皆さんもしますよね!?ね!ね!
「いやぁ~やっぱり朝も昼もお酒に限るわ~♪
お茶とか水とかまずいしねぇ~♪」
ここに保健医なのにアルコール中毒の方が居ますよ!?
しかしこんなにお酒好きというか・・・アルコール中毒な保健医でも報道番組を見るんですね・・・
ワンセグの画面の中ではアナウンサーの男性が今日起こった事件など黙々と解説したりしています
「つまんないな~・・・何か面白い物でもやらないわけぇ~・・・」
やっぱりチャンネルが報道番組なのが分かりました
たまたまチャンネルをまわしてそこに行き着いたと・・・
良くあることです
「今から臨時ニュースをお届けします」
小さな画面の中に居るアナウンサーが臨時の報道が入ったとこのワンセグを含め家でこのチャンネルを見ている人達に告げます
しかしそんな事はどうでもいいとチャンネルをまわしまくる穂詰さん、
チャンネルを替えてもまた同じ番組、替えても替えても同じチャンネル
ついにイライラし始める穂詰さん、ワンセグ機能を使っていた携帯を振り上げ地面に叩きつけようとする穂詰さん、しかし・・・ワンセグの画面の中野アナウンサーの発言により穂詰さんは携帯を壊そうとする事を止めました
「嘘でしょ・・・?
とにかく速く仕事終わらせないと!
酒飲んでる暇じゃないっ!」
携帯のワンセグ機能を終了させ猛スピードで仕事をすすめる穂詰さん、
一体何があったんでしょうか・・・
ーーーー魔王科某所ーーーー
「結様!
テレビを!テレビをご覧下さい!」
「テレビ・・・?何があったんだ・・・?」
そこには見覚えのある人間の写真、ただただそれを見つめ結さんは少女に褒美をとらせます
「よくやったな・・・かなりの功績だな・・・ありがとう」
そういうと結さんは少女の背後に回り込み自分の寝床に引きずり込みました
「それにしても・・・ついに動くか・・・あのブラコンめ・・・」
ーーーー雅医院ーーーー
「おい!院長!あんたの娘がテレビで演説してるぞ!?」
大きな声を張り上げながら雅さんの隣で驚きまくりの犬塚さん、
ちなみにとっても見た目に合わず犬好きな人です
犬塚さんは雅さんの部下です
「ん・・・?ほぉ~・・・いいいんじゃないか・・・?私は寝る・・・」
そう言うと雅さんは置いてあった雑誌を顔の上にのせ眠りについてしまいました
「おいおい・・・本当にいいのかよ・・・」
心配する犬塚さん、そんなこととはいざ知らず雅さんは先ほどよりも深い眠りに入ってしまいました
ーーーー陽明学園中央保健室病院 望月鋳鶴ーーーー
「ふぅ~・・・よく寝た・・・」
大きなあくびをしながら眠りから覚めた鋳鶴君、
目の前にはお昼に来たエロフェッショナルと荒神さん、城屋さんのお姉さんの瑞希さんがニコニコしながら鋳鶴君の目の前にいました
「え・・・?何・・・?」
戸惑いを隠せない鋳鶴君、まさか忘れたんですか・・・?
「・・・服・・・!」
エロフェッショナルが肩に下げていた鞄から女の子用の服が出てきました
「私も作ったよ!というより貰ってきたんだけどね」
瑞希さんも車椅子に下げていた鞄のなかから明らかに男子生徒の着る服ではない衣類を取り出し鋳鶴君に見せびらかしました
鋳鶴君はその二つというより・・・土村君の他の控え会わせ4つの女の子向けの服を見た途端顔が青ざめ何もかもを思い出しました
「嘘だろ・・・!?」
嘘ありません現実です
「・・・これなんてどうだ・・・!?
・・・魔法科への潜入・・・それにお前は女装する・・・!
・・・名付けて・・・魔法少女いづる☆マギっ・・・!」
少しフリフリなミニスカートのピンク色の衣装を鋳鶴君に見せて説明する土村君、
しかし荒神さんの踵落としを脳天にくらいふらふらしています
「・・・ふっ・・・これにはな・・・?
もう何も怖くなるような仕様がっ・・・!」
もうすでに彼の脳天には荒神さんの踵落としが二発入りました
若干土村君の顔が先ほどの鋳鶴君よりも青ざめてきました
「・・・嫌か・・・ならこっちだ・・・!」
すると鞄の中に入っていたもう一つの衣装を取り出しそれを鋳鶴君に見せつけました
「・・・こっちはさっきとは違う・・・!
先ほどの事も考慮し・・・考え出した魔法のコスっ・・・衣装!
名付けて・・・魔法少女リリカルいづるぅ・・・・!」
そこには白色のローブの様な衣装が・・・
今コスプレって言いそうになりましたよね・・・?
今度は荒神さんの美しい御美足が土村君の首根っこを直撃しました
「・・・設定はだな・・・?
主人公。9歳。姉とともに暮らしている。 8人姉妹の末っ子で、一番上の姉とは13歳、離れている。
市立陽明学園に通う、ごく普通の小学3年生。
この世界ではごくまれという魔力を秘めている。 しかし、異世界の少年ユーノと出会うという偶然がなければ、それに目覚めることはなかった・・・という設定ゴブファッ・・・!」
くだらない設定まで・・・末恐ろしい・・・
さすがエロフェッショナルといった所でしょうか・・・
荒神さんの膝蹴りに血反吐を吐きそうになっていますが最後まで仕事をするのがエロフェッショナル!
そして最後の力を振り絞りエロフェッショナルは鞄から最後の衣装を取り出しました
「・・・これはっ・・・!
最高に最強を重ねた・・・!
最高傑作・・・!名付けて・・・!
カードキャプターいづるっ・・・」
そう言い放つと土村君はその場に倒れ込み意識を失いました
とどめは荒神さんのパンチだそうです
そのしなやかな腕から放たれるパンチはとてつもなく激しい痛みを全身で受けるようなダメージに匹敵するそうです
荒神さんはボクシングやってますしねぇ~・・・
余分ではない脂肪もボクシングで燃焼してそうですねぇ~♪
「ったく・・・ごめんな望月、私も止めたんだがな・・・
まぁ気にしないでくれ・・・あとで捨てておくから
んじゃ私はこいつを連れて帰る楽しみにっ・・・してるぜっ・・・!」
笑いを堪えながら土村君と鞄を背負いその上に衣装を背負いながら荒神さんは鋳鶴君の病室をあとにしました
「私のはこれかな?
魔法科の女の子の制服とローブ似合うと思うんだけどなぁ~・・・」
鋳鶴君を熱い眼差しで見つめながら着て!着て!と目でお願いする瑞希さん、
鋳鶴君はその制服を着る事を承諾し瑞希さんは城屋さんのお世話をして家に帰っていきました
「鋳鶴・・・お前も大変だな・・・」
鋳鶴君と肩を組み姉が居る事につらさを感じ合う弟二人
「うん・・・これ着るんだ・・・
家族に見られたら・・・僕は死ぬよ・・・!?
多分・・・」
その日鬼と魔王は夜の間二人で姉を持つ弟のつらさについて語り合ったという・・・
また休んでしまいました・・・
本当に申し訳ない・・・