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優しい魔王の疲れる日々  作者: n
優しい魔王の疲れる日々3,5
31/94

第27話:魔王と機械科会長、三河歩の秘技発動!?

ついに敵大将以外を蹴散らしようやく機械科会長を討って終わりかと思ったその矢先・・・

機械科会長と交戦中だった普通科最強の男、城屋誠さんが出血多量で強制退場に今の普通科に残っているのは駄眼鏡とポニテール侍とヘタレ魔王のみ・・・

そして機械科会長は本陣近くのポニーテール侍の居る所へバーニア全開で向かっている。

走る居鶴君!

三河さんを守れるのか!

「少し遠いな・・・

やはり誠との戦いに弾薬も装甲耐久力もほぼ底を尽きそうな勢いだな・・・

しかし・・・後敵は三人、誠は倒した。

今の普通科では私は倒せまい」


ブツブツと呟きながらバーニアを走らせ本陣近くまで跳ばす苅愛と呼ばれる巨漢の女性はちきれんばかりのバストがこれでもか!と言わんばかりにスーツの胸元をピチピチにしています。


「きついな

やはりこの身体ではいつ破れるか分からんな。

沙耶では小さいな・・・もう少し大きくしろとでも頼むか・・・

さてそんな事を呟いていたらついてしまった。」


普通科本陣に最も近い広場に着いた苅愛さん、

しかし一番本陣に近いはずの広場には人影一つ無くただただ静けさのみが現存していました。

バーニアを解除し周りを見渡しながら敵の存在が無いか確かめる苅愛さん、

やはり人影も気配も無く人1人として見あたりません

でも自分の持っている生徒手帳の地図を独自改造した索敵マップにはちゃんと反応があります。

壊れているのか?と疑いますが残りの敵の数はきちんと表示されています。

でも敵は視認出来ないと見てその場を立ち去ろうとします


「誰も居ないのか?

それでは素通りさせてもらおう」


「機械科会長!

その首貰ったぁっ!」


苅愛さんが立ち去ろうとしたその時、

天井辺りから三河さんが雄叫びを上げながら急降下してきました。

それに対し苅愛さんはその声を瞬時に聴き取り気づかないふりをしました。



ーーーー貰った・・・!私たちの勝利だ!ーーーー



と瞬時に思った三河さん、しかし・・・


「攻撃方法と急降下の速さ、奇襲にかける生き様、そして奇襲時間の短さ、

それらは褒めるに値しよう・・・

しかしな?

奇襲の際には大声を出すことはやめておいた方がいいぞ?

敵に気づかれるうえに隙も多くなる。

これからは気をつけるべきだろう!」


アーマーの手の部分を動かしその先端についているクローで三河さんをひっかこうとする苅愛さん、

その動きに対し三河さんはクローが当たる寸前で身を翻し見事にクローを回避してみせました。


「私をなめるなっ!」


身を翻しながら苅愛さんの足を木刀で叩こうとしようとする歩さん、

苅愛さんはその木刀での打撃攻撃をジャンプしてかわします


「初めての体育大会でこれほどの動きが出来るとは・・・

普通科にもまだこの様な実力者が居たとはな・・・

だが・・・褒めてる場合ではないっ!」


そういって苅愛さんはバーニアを瞬時に稼動させ跳躍し自らの身体を回転させながら三河さんに背中にあるバレットのミサイルを三河さんに撃ち込む


「さて・・・そろそろ行くか」


ミサイルが放たれた後に砂埃が舞い三河さんを確認出来ない状態にしかし、もう改造手帳の地図の中に三河さんの反応はありません


「まだ・・・!終わってはいないっ!」


立ち去ろうとする苅愛さん

しかしいきなり向けられる殺気に気づくそこにはミサイルの弾幕をすべてなぎ払い空中で猛突進してくる三河さんの姿が!

三河さんは持っていた剣で苅愛さんに斬りかかる。

すると先ほど三河さんがクローを避けた時と同じ避け方を苅愛さんはしてみせた

完璧に避ける苅愛さん、しかし背中バーニアの調子がおかしい事に気づく苅愛さん、

そこには三河さんが先ほど持っていた物と違う剣がバーニアの奥深くにまで刺さっていました


「どこから出したっ!?

くそっ!」


慌てて背中のバーニアを取り外す苅愛さん、その間にも三河さんの攻撃は続く


「これだけは・・・この場では見せたくなかった・・・

これが私のこれまでの修行の成果!今此処で使う時!」


そういうと宙に舞う三河さんの背後に7本も剣が現れました禍々しい剣、綺麗な剣そして

書物や伝記にのっていそうな剣までもがあります。

その切っ先は全て苅愛さんに向けられています


「7本剣<セブンスソード>・・・

これが私の力だっ!」


「7本剣か・・・

面白いじゃないか・・・

私のバーニアを壊す程の威力があるとは・・・

普通科・・・面白いぞ!

私をもっと楽しませろっ!

全力でいかせてもらおう!」


この陽明学園の体育大会のあまりの楽しさに少し発狂する苅愛さん、

胸がブルンブルン揺れています・・・

色んな意味で会場とかは画面に釘付けです。


「私は負ける訳にはいかないんだ!

ここで貴方を倒し普通科の勝利を貰う!

その為に私はここで貴方が来るのを待っていた!

私とこの7本剣で・・・貴方を斬る!」


そう言うと三河さんは苅愛さんに向けて7本剣の内6本を飛ばしその後を自分がついて行く様に突撃を試みるそれに対し苅愛さんはまだ残っている重火器やバズーカを取り付け残弾を気にせず撃ち込んでいくそれを手に持った剣で切り落とし残り6本の剣を操り弾を弾き落とす三河さんもうカメラでは何が起こっているか分からないぐらい二人の戦いの場は砂埃しか舞っていません


「全弾発射させるとは・・・

普通科の剣士・・・見事だ」


フッとした笑みを浮かべながら自分のアーマーについている重火器、ミサイルの弾を撃ち尽くした苅愛さん、砂埃はまだやみません三河さんは無事なのでしょうか・・・




ーーーースタジアム南西廊下側近くーーーー




「はっ・・・はっ・・・

間に合え・・・運動不足はきついっ!家事をしすぎた!

家事ばっかしてたから身体がなまったぁっ!」


未だ三河さんの場所まで着かない鋳鶴君、

走りすぎてはぁはぁしています。

順調に走る鋳鶴君、

三河さんの居る方向からとてつもない爆発音が!

その音にメチャクチャビビる鋳鶴君、しかしその爆発音を聞くと眼の色が変わりました


「歩・・・!」


メチャクチャカッコイイ目付きになっています。

これが鋳鶴君ですか・・・?



ーーーースタジアム南西中央広場ーーーー


「さてもう終わりか・・・?

剣士よ・・・

死ぬことは無いが・・・痛みはある、楽にしてやる・・・

さぁ・・・強制退場だ。」


クローを気絶した三河さんの首に押しつけ戦場ならば確実に一番楽なとどめの刺し方、

しかし本当に苅愛さんはやってしまうのでしょうかお客さんの中には子連れの方や中学生にはまだ早いトドメの刺し方・・・

苅愛さんはそんな事そっちのけで三河さんの首を刈ろうとする・・・

会場全員が眼と閉じ耳を塞ぎその時が過ぎるのを待っています

会場は物音一つせず学園内もまるで人っ子1人居ない様な静けさを醸し出しています。

風間会長も倒れた普通科の人たちも1人の男が来てくれる事を信じている

刈愛さんは静けさを堪能しついにクローをふり上げ三河さんの首もとにクローを振り下ろします

その時・・・


「俺の・・・幼なじみに手を出してんじゃねぇよぉっ!」


広場の廊下から人間の速度ではない光よりも速いなにかが刈愛さんの振り下ろすクローが三河さんの首に当たる前に1人の男が刈愛さんのクローをへし折り右手に持っています

そのへし折られクローはその男の憤怒を醸し出すように城屋さんの拳でも三河さんの剣でも切れなかったそのクローがまるで鉄くずの様にへし折られ、たたまれていました。

へし折った男の目はまるで紅葉の様に真っ赤に赤く染まり髪の毛は激しく憤怒を現すように真っ赤に染まっています


「怒らせるな・・・!

歩に手を出すな・・・

俺の大好きな人に手をだすなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


叫ぶ鋳鶴君やっと来たかと安堵の表情と笑うのを隠せない普通科の皆さん、

憤怒した彼を普通科のみんなは知っています

それは憤怒した理由を知っているから・・・

鋳鶴君が怒る時、それは自分の大好きな人が傷つけられたとき・・・

それがみんなが知ってる鋳鶴君のいつも側に居る三河さんなら尚更、

怒る理由も分かります

鋳鶴君の家族もそれは重々承知の上もちろん中継を観てる雅さんも

そうなるわな~・・・って感じで見ています


「お姉ちゃん!お兄ちゃんが!」


動揺する神奈さん、自分の兄が変貌したんです動揺しない方がおかしいのですが・・・

お姉さん達は動揺してません


「いや・・・あれがあの馬鹿だろ・・・?」


「まぁああなる事は予想していたしな

まぁ母さんと父さんの血をひいているしな・・・」


恐子さんと安奈さんはあれがあいつだからといった感じでコメントしています

ゆりさんは絶賛爆睡中です


「これが・・・

普通科の魔王だとでもいうのか・・・!?」


「今だけはな・・・!

安心しろ一撃だっ!

一撃でお前に触れず倒してやる・・・」


そう言うと鋳鶴君は手を上に振り上げました

すると刈愛さんのフルアーマー全てを剥ぎ取り上空で爆撒させました。


「私のフルアーマーが!?

こうもあっさりと・・・」


「形勢逆転だな・・・

さぁ終わらせよう降参しろ・・・」


「なぜ・・・トドメをささない・・・?」


「貴方が女性だからだ・・・

その・・・女性に手をあげるのは嫌だ。

それに貴方の武器は全て壊した・・・

とにかく!女性を殴ったり蹴ったりするのは男としてどうかと思うし・・・

歩は軽傷っぽいし・・・

一応許してあげます。

歩も凄いけど金城さんも凄く強い方なのは僕でも分かりますから!」


そう鋳鶴君が言うと、

刈愛さんは諦めたのかまたフッと笑い降参しようとしました。

しかし・・・降参しようとする刈愛さんが鋳鶴君の目の前から消えていました。


「あれ!?

刈愛さんっ!?」


正面に刈愛さんは見あたらない

勿論自分の周りを見渡し天井も見渡してみる。

しかし何処にも刈る愛さんは見あたらない

鋳鶴君はまさか・・・と思い自分の目線を下に下げると・・・


「まぁ~だ!

機械科は負けてないもんっ!」


そこには刈愛さんを小さくし余分ではでは無い脂肪を取り除いた小さな小さな刈愛さんらしき人が居ました。


「あっあのね?

もう終わったんだよ・・・?

機械科は君1人だからね?

降参してほしいなぁ~・・・」


「愛は!愛は降参しないお!

まだ切り札があるんだお!

それを使えば普通科のお馬鹿さん達なんてイチコロだお!」


呆然とする観客+鋳鶴君、

幼女です・・・語尾におがつく幼女ですよ・・・?

しかし幼女の愛さんは降参する気配は無く何か暗号の様な言葉をボソボソと呟き始めました


「普通科なんて消えてしまえばいいお!

どうせ負けるんなら道連れだお!」


正直に言おう・・・

彼女はただの幼女ではなぁい!

一応会長も出来るハイパー幼女とでも言っておきましょうか・・・

機械科の皆さんがなにやら慌ただしく騒いでいます


「出るお!

超弩級帆船!アーケルハイン!」


何かこの幼女とんでもない事をしてくれました・・・

なんと・・・機械科の最強兵器とも言われよう超弩級帆船出したではありませんか!

機械科の皆さんが騒いでいたのは超弩級帆船が無いからですね・・・!?

超弩級帆船はスタジアムの上に現れ愛さんが合図を始めました


「アーケルハイン!

目標普通科対機械科のスタジアム!

みんなまとめて消えるがいいお!

いけー!アーケルハインー!」


「このままじゃ・・・

スタジアムどころか学校までも・・・!

止めてやるっ!

さぁこい!僕が止める!」


「無理だお!

きみ1人でとめられる訳がないお!

機械科の逆転勝利だお!」


ルールそっちのけで勝ちを確信する愛さん、

鋳鶴君は諦めません学校を守る為、会場の人達を守る為、

自分の後ろに倒れている三河さんを守る為、

自分の右手に自分の魔王の力的なものや持っている魔力をすべてつぎ込み

集中します・・・

自分の右手が熱くなりますそして青白く発光しまぶしすぎる光が右腕から何かが放たれる

その発光の光は超弩級帆船アーケルハインを爆ぜさせ何ものこらぬ無の物にした


「はぁ・・・はぁ・・・消えた・・・?」


「そんな・・・

アーケルハインが・・・

消された・・・・?

爆ぜた・・・?」


絶望にかられる愛さん、最強の超弩級戦艦が破壊されたのですから

しかしそんな愛さんを見て鋳鶴君は手をさしのべました


「良い勝負だった!

ありがとう!今度する時も負けないからね?

今度は何でもありの戦いがいいな!」


とんでもないことを言い出す鋳鶴君、

愛さんはその手を握り少し泣きそうになりながら握手を交わしました


「今度は負けないお・・・!

刈愛と沙耶にも言って~!?」


光が愛さんを包み今度は刈愛さんが出てきました。


「私たちの負けだ

次は多分魔法科戦だろう・・・

私たちに勝ったんだ絶対に勝利しろよ!

吉報を・・・?

望月!?望月!?」


あまりに力を使い力尽きてしまった鋳鶴君、

いい顔していますが・・・

刈愛さんの豊満なバストの中に埋もれながら気絶している鋳鶴君、

普通科の皆さんに殺されますよ・・・?

三河さんをラグビーボールの様に抱え鋳鶴君を抱いたまま刈愛さんはスタジアムを後にしました。

そこに置いて行かれた男が1人


「ちょ!会長の僕を置いていかないでよ~!」


体育大会1回戦


普通科対機械科


勝利:普通科

敗戦:機械科


となりました


眼を覚ました鋳鶴君はクラスの人にしばかれたとかしばかれてないとか・・・





第28話

番外編を書きながら進めていたのですが1週間も更新がおくれてしまいました・・・

感想等おまちしております!

いつも読んでくれる方々ありがとうございます!

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