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優しい魔王の疲れる日々  作者: n
優しい魔王の疲れる日々3,5
30/94

番外編:魔王の母2

いつだっただろうか・・・

「この子を生かすためには人の血は駄目なんです!ここに私が極秘に採取した魔王の血があります!この薬と適合さえすれば雅先生の息子さんは必ず!いいえ!絶対に治るはずです!」

私が息子を魔王にしたんだっけか?

覚えてねぇや・・・

「ただいま~・・・」


ヘリを飛ばし雅さん的には自分で行った方が早かったかな~?

といった感じで望月家に到着しました。


「おう、おかえり。」


迎えに出てきたのは長女の恐子さん、

この時16歳、愛知の不良全員しめ不良のレジェンドとして降臨しつつある恐子さんです。

しっかし・・・この時も現在と変わらず目付き最悪ですね~・・・

どうやって高校の面接を受かったんでしょうか・・・

雅さんは長女の出迎えに嬉しさを感じつつ顔色一つ変えない雅さん、

いつもにまして無表情です。

雅さんは無表情のままリビングに向かいました。

するとそこには・・・


「お母さん、誕生日3年分プラス院長決定おめでとー!」


雅さんが部屋に入ったとたんパンパン!とクラッカーの鳴る音が響き

そこには他の姉妹プラス1人息子が居ました。


「おかえり。

母さんが居ない間私がご飯を作っていたんだぞ?

鋳鶴があれ食べたくないこれ食べたくないなどうるさいうえに・・・

私の妹達が手伝ってくれるのはありがたいのだが・・・」


帰ってきたばかりで何が起こっているか分からない雅さんに話しかけているのは次女の杏奈さん、

やっぱり10年前も眼鏡ですね~・・・現在中学2年生です。

10年前からキビキビした人で現在成績はずっ~と・・・45だそうです。

一番の働き手です。

この時の望月家は彼女が居なければ崩壊していたと言っても過言ではありません


「おか~さん~!おっひさ~♪

元気してた~?」


このいかにもギャルっぽそうなのは3女の穂詰さん

、今と変わっているところは・・・お酒を飲んでない所ぐらいですかね?

そうか!安奈さんの悩みの種は穂詰さんですね!?10年前からもうすでに心配されているとは・・・

これが10年経てば保健医ですよ!?ナイスバディですよ!?世の中どんな仕組みで出来てるんだか・・・


「ちぇいあー!」


奥にある第二リビングで喧嘩が始まっていました、そこには10年前のまだ顔も心も幼い二人が居ました。


「お母さん!私の将来の夢が決まったよ!」


目を輝かせながら雅さんを見つめるこの小さな子は望月家4女の真宵さん、

今は家に限りなく居ないのですがこの時、12歳小学6年生です。


「ん?何だ?言ってみろ」


「私ね!将軍になるんだ!悪人をいっぱい倒して私が家とか世界を守るの!

大好きないーくんもね!そしてお母さんやお姉ちゃん達よりも強くなるの!」


するとその意見に反論する少女が1人、

それにしても広大な夢ですね~・・・勿論将軍の方ではありませんよ?


「違う!鋳鶴を守るのは私だ!

真宵姉にはやらん!どうしても欲しいと言うのなら私から奪ってみろ!

お~・・・鋳鶴可愛い~・・・もう大好き・・・

お姉ちゃんが守ってあげるからね~・・・よしよし~・・・」


鋳鶴君を抱きしめながら10年前の望月家6女の結さん、相変わらずのブラコンっぷりです。

10年前の8歳からブラコンってどういうことですかっ!説明してくださいよ!

そして冴子さんに抱きしめられ若干息がしづらくて顔色の悪い少年は鋳鶴君、この時6歳ですよ!?

皆さん!カメラを用意してください!?特に頭に腐っていう字が入っている人とか!

コンプレックスな人とかそんな人にお勧めですよ!?

すいません・・・あまりの可愛さに取り乱してしまいました。

しっかしこの時の鋳鶴君はまるでというよりも女の子です。

男の子とは思いたくなくなるぐらいかわゆすです!これはもしや・・・男の・・・ゲフンゲフン!


「ん?そういえば梓とゆりと神奈は?」


「三人とも寝ちゃったよ?梓は多分一緒に寝ちゃったんだろうね、」


そう聞かされると二階の寝室に向かう雅さん、そこには天使が3人も居ました。


「三人ともよく寝てるな・・・

いつも帰ってこれなくてすまないな・・・」


天使達3人に少しだけ微笑みながら頭を撫で撫でする雅さん、

やっぱり雅さんも立派なお母さんです。

三人は川の字で寝ていてて左から、ゆりさん、梓さん、神奈さんの順番で寝ています。

天使が3人揃って寝ています。実に微笑ましい光景ですね・・・雅さんが少しだけでも微笑むわけです

ちなみにゆりさんと神奈さんは二人とも4歳まだひらがなが書けるようになったくらいです。

梓さんは10歳小学4年生、彼女の部屋は小学校で貰った賞状がたくさん立て掛けてあります。

そろばんだの・・・漢字検定1級だの・・・英語検定1級だの・・・


「さてと・・・何かするか?

今日と明日の朝までは暇だしな・・・

今日くらいはいっぱい遊んでやる。」


何で上から目線なんですか雅さん!?

子供に上から目線ですか!?貴方が一番子供ですよ!精神年齢てきに!


「ん~・・・私はじゃあ~・・・デスマッチか不良狩り?」


いきなりとてつもなく不気味で全国の不良少年少女の悪寒が止まらなくなるような発言したのは恐子さん、

なんていう遊びですかそれ・・・


「私は~・・・勉強で・・・!」


勿論却下、でましたね~

そりゃそうですよ遊ぶって言ってるもに勉強!?ある意味安奈さんは天然眼鏡さんです


「キャバクラごっこ的なのは!?私がキャバ嬢役するから!」


さ~馬鹿3女はほっといて次行きましょう~


「いーくんにいやら・・・」


駄目ですよ!?

駄目です!すいませんね・・・さすがにまずいのでカットです。

真宵さん、あなたどんだけ弟LOVEなんですか!

私もそういう姉が欲しかったですよ!というか優しいお姉ちゃん募集なうですよ!


「鋳鶴を開・・・」


あの~・・・この家には馬鹿ばっかりか?と首を傾げる雅さん、

勿論鋳鶴君を開発するなんてもっての他です。

というかそこの二人は弟になんて感情もってんだ羨ましいぜこのやゲフンゲフン

今日は咳が沢山出るんですよね~ホント申し訳ないです

そんな首を傾げた母と姉達を見て考え込む鋳鶴君、可愛らしく悩んでいます。

すると何かひらめいたのか口を開き皆さんに聞こえる様に話し始めました。


「僕はみんなでご飯が食べたいな!

お父さんは居ないけどこんなに家族が揃ったのって久し振りでしょ?

だからみんなでご飯でも食べたいな~って・・・

だってお母さん忙しいしさ・・・お父さんも呼んでみたけど来てくれるかな~・・・

今、ブラジルなんだって・・・帰ってこれるかな~・・・」


その鋳鶴君の家族との数少ない時間を大事にしたい気持ちにに約2名以外はじ~んときています。

じ~んときてない二人?

恐子さんと雅さんに決まっていますよ!


「そうだな!みんなで飯か・・・いいな!うん!私は賛成!大賛成だ!」


安奈さんのその言葉にみんながうんうんと頷きます。



「此処が・・・望月雅の・・・ほぉ~・・・随分とまぁ・・・」



黒衣の男が望月家上空で呟く、そん

ゾワッ!と雅さんの背筋に悪寒が過ぎる。



ーーーー何かいるな・・・こんな時に・・・良い迷惑だ・・・ーーーー



「少し外に行って風に当たってくるわ・・・

お前等はここにいろよ~・・・

恐子・・・私に万が一何かあったら何も考えずみんなを連れて走れ・・・

そこからはお前に任せる」


いつにもなく真面目な雅さん、

その態度と表情から何がおこっているのか少しだけ恐子さんは理解しコクッと頷きました。

玄関を開け雅さんは何か呪文の様なものを呟き

望月家の周りに魔法陣の様な英語で書かれた六芒星が出現させました。


「何の様だ・・・?

相変わらず気配も消さずに人の家の敷居跨いできやがって・・・10年ぐらいか・・・?」


その言葉を聞くと黒衣の男はクスクスと笑いながら雅さんに告げる


「いえいえ・・・20年ぶりに御座いますよ・・・あの頃から20年・・・

あなた様が14歳で全てを失い、全ての魔界軍を黙らせ、

カオス様やサタン様とあなた様が拳と拳をぶつけ人間界?を守る為に戦った

あの日から20年ですよ・・・非常に長い月日が経ちました。

カオス様も懐かしく思っていらっしゃるに違いありません。」


「いやぁ~・・・懐かしい懐かしい、

あの時は私も14歳若くてピチピチで天真爛漫のみやびちゃんって呼ばれてたかなぁ~・・・」


嘘はやめましょう!

でも雅さんの子供の頃は目付き以外は完璧・・・?でした・・・?

目付きが悪くても雅さんは結婚しましたしねぇ~・・・

それに人は見た目によらないって言いますから!


「そんな記録はどこにもありませんよ?

日本書にも日本軍記にも貴方の学校の書類にも世界史にも魔道史のもまったく皆無なのですが?

そもそも嘘をつくのはねぇ・・?」


ヒッヒッヒッとツボにでもはまったのか声を大きくあげながら笑う黒衣の男、

何か・・・何処からともない苛立ちが・・・


「んで?何の用だ?

魔界の魔王さん直属の最高悪魔さんよ・・・」


「用?貴方の息子を受け取りに駆けさんじました」


「いやぁ~・・・無理だな、

あいつには何の才能もない・・・基礎能力も普人以下だ・・・

魔界に連れていっても意味はないと思うぞ?何の才能も無い奴を欲しがるのか?」


「いえ?彼はとてつもないものをお持ちでおりますよ?

あなた達夫婦も黙認していたでしょう?

自分の唯一の息子がとんでもない存在にでもなるかもしれないということを・・・

彼が成長すれば今はまだ小さい力であろうと必ずや膨大なる力になる。

それに彼は何にでもなれます。

戦争があれば戦争の英雄、世界の大魔道や破壊神なんにでもなれるのですよ・・・

膨大過ぎる力は素晴らしいモノを秘めていますが

しかぁしっ!膨大な力は希望を生む反面、

絶望を生むその様な膨大な力が人間の皆さんの近くにあったら大変ではありませんか?

それに世界を広い視野で見てはいかがでしょうか?

この世には塵クズや世界に要らないモノで溢れきっていますよ・・・

それを消すために彼の力が必要なのですよ・・・

人間で人間を殺せば古来の戦争になるでしょう」


悲痛な声をあげる悪魔はなにやら正しいことを言っているのだろうか・・・

私には分からんな・・・


「私はそうは思わん・・・?

そんな事考えてみたら途方もない理論や計算がうまれてしまう。

それにそう言うと世界の70億がクズ野郎やゴミ野郎になる。

でも私は信じている世界には確かにクズやゴミばかりじゃねぇよ・・・

私は人の力を信じる。20年前の私が信じてきてきたものを・・・私は信じる・・・」


元16英雄の1人がそういうと黒衣の男は呆れた様な態度を取り黒衣の中から黒く禍々しい剣を取り出し指の変わりの様な指し方で望月雅に向けた


「死すべき者を殺さずして・・・どうする・・・?

死を恐れず楽々、平和に生きている者どもを殺したくはならないのか・・・?

私ならとうに殺していますねぇ!

もう・・・交渉などはどうでもいい・・・貴方を殺して手に入れますよ!

さぁ・・・望月家にでも突撃しなさいぃ!」


何処に隠れていたのか沢山の黒衣の男が現れ、望月家への強制突撃を試みる。

しかし・・・その100~200人程の魔族の者の突撃はたった一つの拳で吹き飛ばされる。


「鬼拳骨・・・

またこいつを出すことになろうとは・・・

久しく出していなかったからな・・・

さて・・・どいつから顔や身体に打撲や瘤を作りてぇ奴は・・・」


あまりの敵の強大さと強さに身震いを覚える黒衣の事子の部下達、


「貴様等ぁ!カオス様に殺されたいか・・・?

それとも此処で死ぬか?死にたいか!?」


そう黒衣の男が言うと黒衣の兵士達は気を取り戻し1人1人、目の前の強大な敵に突撃する

しかし強大な敵はそれをもろともせずただただ1人1人殴り蹴り踏んでいく

敵わぬ策、無謀な策何かある・・・と強大な母はふと考えた


ーーー馬鹿だ・・・我が策には真の目的がある!

我が目的は望月鋳鶴のみだ・・・ということを・・・愚か・・・実に愚か・・・雑兵など

カオス様がいくらでも下さるーーー


その時望月家の裏から激しい爆発音が鳴った・・・


「・・・!?

家がっ!ちっ・・・それが目的か・・・!」


「あぁ!そうさ!まんまと掛かってくれたなぁ!」


「母さん・・・ううっ・・・」


「ちっ!鋳鶴っ!

恐子!くそっ・・・睡眠薬かっ・・・!」


拳を構え鋳鶴君の所へ向かおうとする雅さん、

その構えを敵が見過ごすはずもありません・・・


「おぉ~っと・・・それ以上動いては自分の息子の血がより流れることのなりますよ?」


額から血を流し、苦悶の表情を浮かべながら必死に悼みと戦っている鋳鶴君、

そんな鋳鶴君を見て雅さんは気が気じゃありません、


「離しやがれ・・・私の息子を・・・」


もうブチ切れ寸前の雅さん、

般若の様な顔立ちになっており怒りの様子は周りからでも分かる程に怒りを迸らせていた。


「では・・・我々の攻撃をその全身で受けて貰おう・・・

それで解決だ。それを受けぬとなれば・・・貴様の息子を殺す!」


「分かった・・・打て・・・」


戦意を喪失し下を向く雅さん、

黒衣の男は笑いながら魔法の様な言葉を呟いていく、

少しずつ雅さんの真下の地面に文字が浮かび、

雅さん足元を字が包囲していく呪文が唱え終わったのか男は微笑を顔に浮かべると手を掲げた。


「さぁ・・・消えよ・・古の遺産!万物よ!

そして見るがいい!16英雄の残りの4人の内また1人死ぬ所を!では・・・消えよ・・・」


男は言いたいことを言ったしかし・・・

その時・・・空を一つの迅速な影が黒衣の男に抱き抱えられた少年を男の脇からさらって行った


「やっと来たか・・・ドアホ・・・」


そういうと影の様な黒に包まれた男が返事をする


「ドアホ!?ドアホって酷くない!?せめてさ!もっとね?ね?励ましてくれて良いと思うよ!?

折角コミケとかゲーセンの予定キャンセルしたのにさ!それに秋葉原から飛んできたんだよ!?

大変だから来たっていうのにさ!何なの!?ホームパーチーですか!?ホームパーチーですかこのやろうっ!折角ただの人間には興味ありませんって所見てたのにさ!それにギャルゲーもまだ発売から半日でクリアしてないんだよ!?ギャンダムなんて折角1284連勝してきた所なのにっ!」


うわぁ~・・・すっごい人出てきた~・・・

とお思いの皆さん・・・許してあげてください・・・あれが望月家の大黒柱です。

薄いレンズをした眼鏡をかけ髪の毛を後ろで束ねています。

まさに・・・ヲタクという生き物です・・・


「ん・・・?誰だ貴様は・・・まぁいい・・・

対象は取り返させてもらおう・・・

死ぬがいい・・・」


魔法陣は瞬時に眼鏡男の地表に移動しそこで大きな黒煙を上げ瞬時にして激しく燃えた


「いやぁ~ww危ない危ないww

魔法使えるのか~ww流石だね~ww魔法は三次元の異物だからね~ww

でもさww?思うんだよねっw?君なんかが使うよりさ~ww

可愛い美少女が使うべきだと僕はおもうよwwうんww」


「きっ!貴様ぁ!何者だ・・・

なぜだ!?私の魔法陣は魔界でもトップレベルの威力と命中精度だぞ!?」


驚く黒衣の男、眼鏡の男は眼鏡を拭き拭きしながらクドクドと言い出す・・・


「いやぁ~ww

一応僕も16英雄の1人でさ~ww

ほ~んとさ~ww

世の中おっかしいよね~ww

20年前まではさ~ww

一応僕も普通の人間だったんだよww?

今ではさ~wwヲタクだよ~ww?

コミケには毎年2回行くしメイド喫茶には毎日行くよ~ww

いっつも気楽で楽しいよ~ww?

怖い妻から離れて秋葉で公務してさ~ww

も~最高~ww

けれど・・・苦しみは消えないんだよね~・・・

君ら魔族も・・・カオスも・・・嫌いかなぁ~・・・

死すべきゴミは君達じゃないかな~?

だから・・・早く去りなよ・・・鋳鶴の治療したいしさ~?

それに藤谷霧矢<ふじたにきりや>ってしらない~?

このままだとさ~?

ここら一帯僕の魔法でぶっ壊すよ?

魔法少女みたいにさ~ww」


気楽です・・・ものっ・・・凄く気楽です

しかしその裏ではきちんと激昂しているのです

家を損壊させられ、

汚い自分の敵に娘たちを睡眠薬で眠らされて、

自分の1人だけの息子を傷つけられて・・・

眼鏡の奥から雰囲気とは違う冷淡な目がのぞきます。


「ふん!だまっ・・・」


黒衣の男が伝える言葉を半分伝えたとき黒衣の男の後ろの山脈が消えた


一つの光によって・・・


眼鏡の男によって・・・


16英雄の1人によって・・・


「ちっ!撤退!撤退だ!しかし・・・その者はもう息を吹きかえさん・・・

特殊な毒をと入れておいた

普人では治らぬ死の薬を・・・ではな・・・」





「ふぃ~後は治療~ww?

痛いっww!

痛いよww!」


戦いが終わりギリギリギリと霧谷さんの胸ぐらを掴み歯ぎしりをする雅さん、

そりゃそうですよ・・・まぁ・・・この馬鹿は妻と離れて居た方がいいと抜かしたのですから・・・


「んで・・・?仕事は・・・?」


胸ぐらを掴みながら目線を上に上げ霧谷さんに向かって話す雅さん、

夫婦の久し振りの再会がこれですか!?

まるでからむヤンキーとからまれてるいじめられっ子ですよ!


「仕事~ww?

サボっちったww

てへっww」


アホを抜かす霧谷さん、テヘペロの悪用ですね・・・日笠陽子さんに謝ってくださいね!?

そして雅さん、殺っちゃって下さい!そのクズ野郎なら一撃でいけますよ!


「・・・ったく・・・明日から仕事か・・・?」


イライラしつつもそのイライラを抑えながら霧谷さんと話を淡々と始める雅さん、

そんな事を気にせず話し出す霧谷さん、なんというマイペース・・・


「明日~ww?

あるよ~ww?

今日サボったからさ~ww

社長におっこられル~ww」


「お前まじぶっ殺すぞ!

まぁいい・・・私は鋳鶴を病院に連れてく・・・

お前は娘達の面倒を見ていてくれ・・・んじゃ・・・!」


「は~いww

わっかりましたーww!」




ーーー望月家ーーー




騒がしい?一日が終わり望月家に平和なお母さんがいませんがお父さんが居る日が来ました

壁はきちんと直したみたいですね


「さぁ~ww

娘達~ww

パパが帰ってきましたよ~ww

今日はママはいませ~んww

パパと遊ぼうねぇ~ww」




「「「「「「死ねっ!土に帰れっ!前世の前世からやりなおせっ!

そしてまた死ねっ!男しか居ない世界に行ってしまえっ!」」」」」」


酷い言われようです・・・

長女から6女まで・・・もの凄く叫んでいます・・・恐子さんですら吠えましたよ!?

汚れた大人には触れたくないんでしょうね~・・・


「パパ~?

おかえい~♪

お姉ちゃん達どうかしたの~?」


「お姉ちゃん~?

パパはお仕事してて帰って・・・?

パパだぁ~♪」


目を擦りながら6女のゆりさんと7女の神奈さんがお父さんに寝起きで近づこうとしましたすると姉達が総動員で二人を止めました


「汚れるぞ!

止めておけっ!

駄目だあいつに近付いては駄目だっ!菌がっ!菌がうつるっ!」


「ひつ・・・酷いなぁ~・・・」



ーーーー病院ーーーー



「くっ・・・手は・・・尽くした・・・もう・・・鋳鶴は・・・」


涙を流す雅さん・・・鋳鶴君は心肺停止状態で目を開けてくれません・・・

部下の里中さんも犬塚さんも黙り込んでしまっています・・・

だまりこまず口を開ける人がそこには1人だけ居ました・・・


「院長!諦めないでくださいっ!

ずっと前に院長は言ってた!その子は大切な子っ!院長の大事な人っ!」


そう言うと蓮さんの髪がブワッと上に跳ね上がり顔があらわになったのです


「この子を生かすためには人の血は駄目なんです!

ここに私が極秘に採取した魔王の血があります!

この薬と適合さえすれば雅先生の息子さんは必ず!いいえ!絶対に治るはずです!」


叫ぶ蓮さん、これを使えば鋳鶴を助けられる・・・

でも・・・これを使ったら・・・どうなるか分からない・・・怖い・・・


「院長!女性にもてる院長がどうかしたんですかっ!

早くしてくださいっ!私との結婚も早くしてほしいけどこの子の・・・

自分の息子を救うことはそれより早くしてくださぃっ!」


「早くしやがれっ!いつもの面構えはどうしたぁっ!

あんたは俺たちの上司で院長なんだから自信持って治しやがれっ!」


「そうだな・・・じゃあ!やるぞっ!」



蓮・・・鋳鶴・・・頼むっ・・・治ってくれっ・・・!




ーーーー病院ーーーー



「そんな事もあったな・・・」


コーヒーをすすり飲みながらデスクで資料の管理などを珍しくしている雅さん、

今では世界のドクター望月雅になりました


「ありましたね~懐かしいですっ!」


「あぁ~・・・俺が少し荒れてた頃かぁ~・・・」


「あの時の院長は・・・悲しんでた・・・」


雅さんの前にある3つのデスクには10年前から成長した3人が座っていました




10年経っても・・・こいつ等は

変わらんな・・・家の馬鹿共と同じか・・・




ーーーー望月家ーーーー



「鋳鶴~・・・食い物~・・・」


「鋳鶴ー!眼鏡しらないか~!?」


「鋳鶴~♪

おっ酒プリーズ♪」


「お兄ちゃ~ん!ギターどこー!?」


今日も騒がしい望月家、やっぱり鋳鶴君は毎日大変です


「お兄ちゃん!私が料理しておくから!早くみんなのお世話お願いっ!」


「ありがとね神奈!

恐子姉!?ご飯までまってほしいけど~・・・

食べ物は~・・・はいっポテチでも食べててー!

杏姉!眼鏡は頭の上だよ!

柚希姉!お酒飲み過ぎに注意ね!?死んじゃうからね!?

えぇ~とゆり!ギターは戸棚の上!

ふぅ~・・・疲れる・・・」


鋳鶴君!毎日ご苦労様です!



ーーーー魔王科某所ーーーー


「結様・・・?何を見られているのですか・・・?」


魔王科の少女が将軍である望月結に質問を恐る恐るぶつける

将軍の手には写真立てが手もたれていた


「これか?家族写真・・・とでもいっておこうか・・・

まぁ・・・そんな事は置いておいて・・・

さぁ・・・始めようか・・・」


「はっ・・・うっ・・・んっ・・・!」




ーーーー将軍邸ーーーー



「ふっ・・・家族か・・・」


とある軍部陣地で世界初の女将軍が写真立てを手にとって眺めていた

その写真には笑顔の将軍の家族らしき人たちが幼い将軍と映っていた


「将軍?どうかなされたのですか?」


「いや?世界一大好きな者達の事を考えていてな・・・」




ーーーー秋葉原ーーーー




「うんww!

それでこそ我が息子あ~んど娘達だよ~ww

今度はいつ帰れるかなぁ~っw

あっww

萌え萌えパフェ一つでお願いしまっす~ww」


眼鏡の男はそう言うとメイドさんを呼びつけ注文をした






最長記録更新いたしました!

遅くなってすいません・・・

これは3.5巻になります!

感想等お願いしまっす~ww

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