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優しい魔王の疲れる日々  作者: n
優しい魔王と疲れる日々3
26/94

第25話:魔王と一回戦

ついに始まった陽明学園各科対抗体育大会初戦!

それなりにいいスタートを切った両陣営しかし・・・

普通科は普通の生徒達の集まり

機械人形などを使う金城沙耶率いる機械科に我等が主人公望月鋳鶴含む普通科生徒達は強敵を打ち破ることはできるのか!

3巻も終盤26話で~す♪


「みなさん~?配置につきましたかぁ~?それでは!各科対抗戦争第一回戦はじめぇー!」


アナウンスは学園で一番知名度のある白鳥先生になりました

そんな白鳥先生の声で一斉に体育大会一回戦がスタートしました


「僕は本当にここで良いのかな~・・・」


鋳鶴君は開始と同時に迷っていました

まぁ・・・配置があれですもんねぇ・・・






    土村&雛罌粟ーーーーーーーー 

      ↑ 

  鈴村  ↑    

風間赤神ーーーーーーーー望月

  荒神  ↓       

      ↓

      三河ーーーーーーーーーーーーー城屋





といったわかりにくぅいプリントで書かれた配置場所最前線は城屋さんですが二番目に最前線なのは鋳鶴君です。


正直の所、鋳鶴君はこのメンバーの中で一番、雑・・・ではなく一番ひ弱なのです

まぁ・・・何かあれば別ですが



ーーーースタジアム南廊下側ーーーー



南側には暇そうにあくびしながら敵を待っている城屋さんが居ました

今朝のお姉さんの態度を少し気にしている様です

やはりなんだかんだ言っても城屋さんはお姉さんが大好きなんですねぇ・・・


「目標ヲ視認・・・排除行動二移リマス・・・」


すると遠くからボシュボシュ!

とミサイルでも撃ち出された様な音がしました

城屋さんはそれを確認すると

飛んできたミサイルを蹴り飛ばしスタジアムの外壁に直撃させました

ガラガラと音をたてて崩れる外壁・・・

予算とか修理費がお高くつきそうです・・・


「さてと・・・俺の相手がもう来てくれたようだなぁ~・・・

ただの機械だった事を後悔するかしないか・・・

まぁ!どの道スクラップになるんだよ!だったらここで破壊してやろうじゃねぇか!

俺の敵は魔法科の馬鹿共だが・・・

まぁ・・・機械人形でも練習相手には丁度いいぜぇオラァ!」


「目標ヲ殲滅シマス・・・」


「しゃあこいやぁ!!!!!」



ーーーースタジアム北廊下側ーーーー



「土村君、分かっていますか?先日説明した通り私たちは工作員です。

敵の所持物や敵自体に爆撃を加え殲滅していきましょう。」


体育大会でもシャキッとキリッ!っとしている雛罌粟さん

本当に崩れません、秘書ですし彼女が居なければ作戦や今の普通科布陣も全て彼女が考えました

彼女は普通科には欠かせない存在になっています。


「・・・了解・・・しかし体には触れないで欲しい・・・血が出てしまう・・・」


「それについては・・・耐えて貰うしかないでしょう・・・

血が一定量以上出たと感知されたら強制退場となります。

それにあなたにとっては・・・保健室をも地獄では・・・?」


冷静に対処する雛罌粟さんに対して落ち着きの無い土村君、

まぁ・・・雛罌粟さんも女性ですしねぇ・・・


「・・・確かにそうかもしれない・・・しかし・・・!

あそこは俺にとって・・・天国でも地獄でもある・・・!

そこには俺の・・・!俺の・・・!男達の・・・!天使達が・・・!?」


いきなり雛罌粟さんに口を手で塞がれる土村君、

すでに限界がきています


「しっ・・・!静かに・・・狙撃手が居るようです・・・」


雛罌粟さんの手が土村君の口から離れやっと息を吸うことが出来るようになった土村君、

やっぱりもう限界がかなりきています


「・・・狙撃手・・・?相手は機械科・・・」


少し血相が戻り雛罌粟さんに狙撃手について話し出す土村君、それに対し声を最大限に殺し近付かず聞こえる程度のひそひそ声で雛罌粟さんは土村君に事情を説明します


「確かに相手は機械科です・・・

しかし・・・銃器科ほどの銃やミサイルは作れずとも銃も一応は精密機械です・・・

機械科の中では銃もおそらく製造しているかと・・・

ライフルなども銃の部類ですから・・・作らないことはないでしょう・・・

それだけではありません、機械科にはやはりオートマトンや機械人形などの製造も行われています

普通科の倍・・・いや・・・それ以上の戦力があるでしょう・・・」


心配な雰囲気が周りを包みます・・・

そりゃそうです・・・雛罌粟さんも女の子なのですから・・・

しかし彼女は弱さを見せません常に完璧秘書なのですから・・・


「さぁ・・・!まずは狙撃手を捜しましょう!そこからです!」


無理にでも頑張る雛罌粟さん、それを我等がエロブリテッシュは見逃しません。


「・・・了解・・・!任せてくれ・・・」


「私は爆発物を仕掛けたエリアの確認をします・・・!」



ーーーースタジアム中央廊下ーーーー



「来てほしくないなぁ・・・

守れる気しないし・・・相手は女の子だ・・・どうか・・・来ませんように・・・!」


神様に祈りを捧げる鋳鶴君、貴方魔王でしょうよ・・・

そんな願いも虚しく・・・

鋳鶴君の所にも人が来てしまいました


「あっ!普通科の誰だっけ~・・・まぁいいや!倒せば良いんですよね!」



鋳鶴君の前には若干幼い女の子が自分の身の丈の3倍はあるハンマーを担いで現れました尾は尖っており営利な刃物の様になんでも切れそうです。


「えっ・・・?何それ・・・?反則じゃない・・・!?」


震えが止まらない鋳鶴君、その問いに女の子は・・・


「反則?そんなのありませんよ?

これは武器ですし、私は一番突破しにくい所を任せられたんですが・・・

いがいな大穴でしたか・・・?」


はい、大穴ですそれはもうとてつもなく大きく深い穴です。

鋳鶴君は頑張って自分を強く見せようと腰を反らせて胸を突き出しています。


「僕は望月鋳鶴なんだ!一応ね!」


意味不明です・・・意味不明ですよ鋳鶴君!


「あの・・・だからどうしたんですか・・・?」


首を傾げる事も忘れながら呆れる女の子・・・

すいません・・・この子馬鹿なんです・・・


「きっ!君は!?名前はなんていうの!?」


慌てて我に返りようやくちゃんとした事・・・?

を聞き返す鋳鶴君、そんな問いに対しきちんと挨拶をしてくれる女の子

スカートをふわりと翻しきちんと相手の目を見て話します


「私は、機械科中等部三年、芳賀江<はがごう>ともうします!」


自信満々に自分の名前を紹介した江さん、しかし彼女の頭の上には疑問符が浮かび上がりました


「望月・・・?

どこかで聞いた事がある様な・・・

無い様な・・・あっ!もしかして・・・

ゆりと神奈のお兄さん・・・?」


きょとんとした顔で真面目に質問してくる江さん、


「そうだけど・・・?知り合いなの・・・?」


「友達ですよ?」


「そうなの!?そっかぁ~・・・友達かぁ~・・・二人はどう?」


「二人とも優しいです。それに頭も良くて優秀な生徒ですよ。」


その事を聞いて安心する鋳鶴君、しかしその安心もつかの間、

彼が喜んでるあいだに彼女のハンマーの尾が彼の脇腹に刺さっていた


「これは戦争なんです・・・

すいません、友達のお兄さんといっても手加減はするつもりはないので」



ーーーー観覧席ーーーー



「お姉ちゃん!お兄ちゃんが江ちゃんに刺されちゃったよ!?」


驚く神奈さん

無理もありません、自分の兄がスタジアム上空に浮かぶキューブ型の放映機の中で自分の友達に脇腹を貫かれているのですから

心配する神奈さんと違いゆりさんはというと・・・


「お兄ちゃん刺されちゃったね~大丈夫だよ~・・・お兄ちゃんだもん~・・・」


まったく動揺の一つすらありません、むしろ安心しています。


「鋳鶴なら大丈夫だろう・・・

あいつはあの程度で倒れる男とはおもえんしな・・・

母さんと喧嘩した事があるんだぞ?

それで生きて帰ってきたんだあの程度じゃあいつは倒れないさ」


ゆりさんの隣でこれまた弟が刺されたのにに平然な態度をとっているのは杏奈さん、

さすがに安心しすぎですよ!長女の恐子さんも来ているのですが安奈さんの隣席で定員さんがビックリしてしまうほど買い食いしています。


「そうだよね・・・!お兄ちゃんは大丈夫だよね!負けるはずがないよね!」


元気が出てきた神奈さん、再び応援を始めました



ーーーー普通科本陣前ーーーー



「暇だな~・・・近衛って暇なもんなんだな・・・」


暇そうに座って足をバタバタさせる荒神さん、実にはしたないです。


「俺も暇だ・・・敵って案外来ないもんだな・・・」


こちらもひまそうな赤神君、敵を今か今かと待ちかまえるのに飽きた所です


「私も暇だな~・・・会長さん守るの飽きてきちゃった・・・」


やっぱり暇そうだった鈴村さん、赤神君にベッタリとくっついています。

しかしその暇そうな雰囲気は一瞬で消えました。


「二人とも!構えろ!敵さんだ!」


「どこに居るんんだよ!どこにもいねぇだろ!ホラふいてんじゃ・・・!」


ドサッと音をたてて倒れる荒神さん、それを見て鈴村さんはパニックに陥ってしまいました


「え・・・?嘘・・・?桧人・・・」


荒神さんが倒されて時間が経ったかと錯覚してしまうくらい早く的確に鈴村さんも倒れてしまいました。

その一時の間に二人を失ってしまった赤神君、動揺が隠せずにいます。


「嘘・・・!だろ!?

見え・・・ねぇ・・・!」


赤神君は鈍器か何かで後頭部を強撃されてしまい

戦争続行不可能と見なされ3人は強制退場となってしまいました。

もぬけの空となってしまった本陣そこに一つの視認できないものが・・・


「私の作った光学迷彩は匂いでさえ消す・・・

三人は片付けた・・・機械科の勝利は貰ったぁっ!」


「三人共!?光学迷彩か!くそっ!まずい!」


光学迷彩で見えないまま防御に徹する風間さんそんな防御も虚しく

鈍器らしき物も振り下ろす見えないモノ


「大将の首も~らい・・・!」


普通科本陣で鈍く重い音が響いた



久し振りに二日開け更新!


受験・・・?なにそれくえんの?って感じです!

これからもいっぱい小説を書いていきますよ!

感想等などいただけると嬉しいです!

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