第23話:魔王と普通科VS機械科作戦会議
今日は学校は無いはずなのに学校に呼び出されてしまった鋳鶴君、
昨日は夜遅くまで食器洗いをしていて少し寝不足の模様
それでも体育大会の会議の為に眠くても休日だとしても学校に向かいます
「ふぁ~・・・眠い・・・
なんで日曜日に学校なんか行かなきゃいけないんだろう・・・」
目を擦りあからさまに眠そうな鋳鶴君、
そりゃそうそうでしょう・・・
昨日は恐子さんが15㎏もご飯を食べましたしね・・・
それゆえ15㎏のご飯の食器を洗い
それプラス他の姉妹達の食器を片付けましたさすが15歳の母です・・・
「気の抜けた態度では体育大会には優勝できんぞ!?
しゃきっとしろ!鋳鶴!」
鋳鶴君の隣で喝をいれているこちらの女の子は歩さんポニーテールが似合う鋳鶴君の幼なじみです
「だってさ~・・・たくさん家事してさ~・・・
明日は休もうかな~って思ったのに朝6時30分にたたき起こされてそのうえ学校だなんて・・・
あの会長はどうにかしてるよ・・・」
「会長はどうにかしてるが
というか・・・私なんか5時30分に起きたんだぞ!?」
髪を結っている歩さん朝は忙しくて結えなかったのでしょう・・・
しかし髪の毛には乱れがなくサラサラです
髪を結う時間が無いほど急いでたんですね?
鋳鶴君を起こすためですよね?
分かりますよ?
「歩は偉いね僕を起こしに来てくれたし、
5時30分なんかに起きてさ~・・・
わざわざごめんね?」
「別に構わんっ!私は朝素振りをしたくて早朝に起きたのだ!
それに・・・」
「それに?」
「なっ!何でもない!聞き返すな!」
ポニーテールを揺らし鋳鶴君を真っ赤な顔で怒る歩さん
実に可愛らしいです
鋳鶴君そこは聞きいちゃ駄目でしょうよ・・・
歩さんは昨日の事を尋ねました
「昨日・・・喧嘩に勝ったとは聞いたが・・・
怪我とか傷は大丈夫なのか・・・?」
「うん!大丈夫だよ!
凜・・・じゃなかった!高橋さんにしっかり治してもらったよ」
「鋳鶴・・・凜と何があった・・・?」
「何もないよ!?早く学校に行こう!走ろう!走ろう!」
「誤魔化せるとでも思っているのかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
怒る歩さん、当然でしょう鋳鶴君が女の子を下の名前で呼ぶなんて普通ありえません
歩さんなりの嫉妬なのでしょう・・・
それにしても木刀は危ないでしょうよ!
---普通科生徒会室---
「しかし会長、なぜいきなり学校に招集したのですか?
それになぜ平日ではなく日曜日に?」
今日も朝からビシッ!っときまりまくりなこの眼鏡っ娘は雛罌粟涼子さん、
規則正しい生活を送っているので体調もバッチリですし日曜日だからといって寝坊したりなんかしません、それに毎朝6時30分起きなのです!
さすが普通科の秘書!完璧です
「それはね?平日でと普通の生徒に聞かれてしまう事も万が一ありえるかもしれないし、
なにより相手に作戦を聞かれないようにするためでもあるよね?
それにほら・・・・」
そして完璧眼鏡ガールの雛罌粟さんの質問を軽くとてもやる気のなさそうに返しているのは、
我等が駄眼鏡・・・ではなく!普通科会長の風間一平さん
こいつなんかにさん付けする必要はあるのでしょうか・・・
ありませんよねぇ・・・?
隣に置いてあった袋をガサゴソと漁る我等が駄眼鏡会長風間さん、
なんとそこには盗聴器らしき物体が!
「盗聴器がしかけてあったんだよね?
普通科も人気になったもんだね?僕の気付かぬうちに」
「ただの偵察とでも言いたい所ですが・・・・
現時点で普通科には城屋誠とあなたが居ますからね・・・」
「城やんは目立つからね~?
僕は普通を押し通しているだけなんだけどなぁ・・・」
「それに望月鋳鶴君もです。
貴方方はこの世を救った14勇士の親を持つのですよ?
遺伝など・・・身体能力を受け継ぐ事もあるのですから・・・
徹底マークは当たり前でしょう・・・
普通科は表は普通ですが・・・
普通ではない輩も多いんですから・・・
その代表が貴方方三人なのですよ・・・
圧倒的普通者・・・羅刹の鬼・・・魔王・・・
それらの事を調べる以外に何がありますか?
それを除けば他に盗聴する必要性は無いと思われますが・・・」
「僕等は普通さ?それになんの変わりもないよ?
僕が普通って言うんだから・・・普通でしょ?」
能力使って普通という風間さん、
能力使っちゃ駄目でしょう・・・
その能力で雛罌粟さんは丸められてしまいました
「それじゃあ!みんなも来る頃だし!準備しようか!」
「そうですね・・・
能力を使われては普通とみなさるをえないでしょうし・・・
準備をしましょうか・・・」
ーーー機械科某所ーーー
「なんと!盗聴器全てが壊されたでありますか!?
さすがは・・・風間一平・・・我が輩の作戦をも読むとは・・・
さすが・・・天晴れとでも言うのでありますか・・・」
ロリ眼鏡の機械科会長の金城沙耶さん
打倒普通科の為に
「しかし・・・金城会長・・・私たちにはまだ策は数え切れない程あります!
対人兵器や機械兵器なども着々と準備が出来ております!」
「確か・・・兵器も1人とカウントされたでありますね・・・
魔法科の召喚獣も1人カウントでありますねぇ・・・
では・・・一機の中に数機をしこむであります・・・
ルールに分解兵器はナッシングとは書いてないであります!
さぁ・・・開発を続けていくでありますよ~!」
ーーー普通科生徒会室ーーー
「さぁ~て・・・みんな揃ったね?会議を始めようか!」
「では作戦をまとめ出したプリントを皆さんに配ります。
回していってください」
集まった騒々しい9人プリントをみんなに回していきます
「全員にまわりましたね?ではしばらくこのプリントを見ていてください
私は資料室にものを取りに行ってきますので」
ーーー体育大会作戦会議の手順ーーー
1.作戦内容を一応決めておいたので会長に聞いてください
2.意見がある人は手を挙げ淡々と自分の意見を述べてください
3.会長から機械科の作戦を聞かれると思うのでできるだけ脳内に記憶してください
4.そこの駄眼鏡がなんかしでかした言ってください
5.私が帰ってくるまでにもし会議が終わった場合雑談でもしていて下さい
「う~ん・・・まず~・・・作戦とかない?
一応雛罌粟に破壊工作は任せておいてるけどさ・・・
何かない?」
自信なさげにみんなに質問風間さんそりゃあねぇ・・・
全部雛罌粟さんが建てた作戦ですもんねぇ~・・・
「・・・破壊工作・・・やらせてほしい・・・」
ひょこっと手を挙げたのは土村君、通称エロフェッショナルです
「機械科は~・・・基本的に女性しかでないよ・・・?
土村君・・・大丈夫かな・・・?君は女の子に触れられるとね~・・・
まぁ・・・向こうは5人だしね~・・・」
「お前女苦手だったよな~・・・
俺でも駄目だったろ?触れられると血でるんだっけ?」
淡々と語る荒神さんやっぱり仲よしですよね~・・・
「・・・多少は平気な時ある・・・5秒以上は無理だ・・・
出血はするだろう・・・」
真面目に言ってる場合じゃあありませんよ!
土村君はホントに女性が苦手というか・・・
彼のエロブリティッシュブレインでは何かされてしまうという妄想が働いてしまい、
鼻血が出てしまうのです・・・
まぁ・・・駄目人間というか・・・ただの思春期というか・・・
「んまぁ・・・他のみんなは作戦は無いみたいだし?
適当に決めておくね?」
彼は適当なんです・・・
許してあげて下さい・・・
「よし!5秒で決めたよ!見てみて!いいと思わない!?」
自信ありげにプリントの裏に汚い字で書き記した風間さん
そこにはみんなの部隊配置が書かれていました
強襲:城屋誠・望月鋳鶴・三河歩
近衛:荒神麗花・赤神桧人・鈴村詠歌
破壊工作:土村影太・雛罌粟涼子
大将:風間一平
「どう!?いいでしょ!?完璧だと思わない!?」
「風間会長どうして俺は近衛なんだ?
なんか納得いかないんだが・・・」
近衛に納得のいかない赤神君、
鈴村さんと一緒ですもんねぇ・・・
風間さんは赤神君の耳元に口を寄せました
「あのね・・・?鈴村君は君が居ないと駄目なの!彼女に頼まれたというか・・・
脅されたというか・・・だからね・・・?お願いだよ!僕の命を救ってよ!」
「仕方ない・・・近衛でいいっすわ・・・」
「まぁ・・・他は文句ないよね?
それぞれの得意な所アピールするだけだから!うん!簡単でしょ?
まぁ・・・ただ・・・相手が女の子だとねぇ・・・
紳士な城やんと鋳鶴君じゃあ・・・駄目かなぁ・・・」
「相手は機械科だ・・・
アーマーとかつけてんだろ?
体育大会とかいいながら・・・戦争だしな・・・
まぁ・・・顔以外にしとく・・・」
「まぁ・・・男の人が参加してくれるのを願います・・・はは・・・」
鋳鶴君・・・闘う前から相手が女の人ばかりだったらどうしようオーラが出ています・・・
そんな中扉が開き雛罌粟さんが帰ってきました
「まぁ話の途中だったかもしれませんがこれを見ましょう」
「去年の体育大会?」
そこには一枚のハードディスクとDVDレコーダが
DVDレコーダをテレビに繋ぎ鑑賞会が始まりました
画面の中には普通科の生徒と機械科の生徒が体育大会をしているのが明確に映っていました
圧倒的です・・・普通科は開始2分で全滅だったそうです・・・
「さぁ!今年こそはこうならないように頑張ろう!
体育大会一回戦まであと一週間!悔いのないようにやろうね!」
「じゃあみんなで目標建てようよ!そうすれば気合い入るじゃん!」
鈴村さんが意見を出しその意見にみんながうんうんと頷きました
「じゃあ俺は・・・近衛として二人を引っ張っていくわ・・・」
「・・・普通科の邪魔になる兵器は・・・排除・・・」
「この闘いではしなねぇけど・・・死ぬ気で俺は大将を守る!近衛だしな!
本陣は任せな!俺が居りゃあ百人力だ!」
「私も近衛だしね!でも本陣近くでもみんなに声が届くぐらいおっきい声をだすよ!
桧人や荒神さんには負けられないもんね!」
「私は・・・強襲だったな・・・
ほどよく頑張るとする・・・みんなの気持ちに私も答えたいしな」
「私は皆さんのサポートプラス破壊工作です。
確実性がなければ意味はないので確実にやりたいと思います」
「僕は大将だからね~やられないように頑張るよ~?」
「まぁ・・・撃破数・・・目標は4だな!
それと俺は打倒魔法科だしな・・・!
しゃあ!気合い入ってきたぜコラァ!」
「えぇっと・・・僕は魔王じゃないって証明するチャンスですし!精一杯がんばります!」
最後には円陣を作りえいえいおーっといった感じでみんなで気合いをいれました
一週間後には体育大会です!
まぁ・・・24話・・・後六話で30か・・・受験の為更新はまた来週になるかもしれません・・・
申し訳ありません・・・