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優しい魔王の疲れる日々  作者: n
優しい魔王の疲れる日々2
19/94

第19話:魔王と城屋誠そして体育大会一回戦の発表

城屋さんの事で頭がいっぱいの鋳鶴そして・・・二年前の抗争映像を見て・・・


体育大会の一回戦!ついに発表です!


望月鋳鶴は迷っていた・・・自分のすべき事に、自分のこれからする事に罪悪感、嫌悪感、

ただただ・・・それが廻る無限に不条理に自分を救ってくれた人の見られたくない過去を見る、


嫌悪


嫌悪


嫌悪


嫌悪


廻る廻る廻る廻る・・・思考が想いが募る。

ただ募る重い扉を開ける資料室のいつもは軽い扉いつもは開けるのに2秒もかからない・・・


しかし重い・・・まるで・・・とてつもなく重いものを持ち上げるような感覚・・・


「資料室の奥・・・南京錠の掛かった扉この奥に極秘資料が・・・」


南京錠を開け奥に入っていく・・・その先にまた南京錠のついた扉・・・また・・・また・・・


何枚開けたか分からないが奥についた最後の扉の向こう何枚かある資料の中から「鬼」とだけ書かれたDVDカセットを取り出すそして近くにあるDVDレコーダにDVDカセットを差し込みテレビをつけた。



そこには二年前の魔法科の校舎・・・

映ったとたんその校舎の一部分が損壊した。


「皆さん!ご覧下さい!鬼が!鬼が暴れています!」


眼鏡をかけた生徒らしき男がビデオで抗争の状況を撮っている。


「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!

貴様ラ・・・姉サンノ足ヲ返セ・・・

サモナクバ・・・世ノ全身全霊ヲ用イテ貴様等ヲ嬲ッテクレル・・・」


その言葉を鬼が放った時・・・血飛沫をあげで・・・

1人の生徒が倒れた。そこで見るのをやめた・・・


人が死んだかは分からないが・・・多分死んだ・・・

あれが抗争・・・暴走した異能者・・・

ピントがあっていないが分かる

カメラで撮った中央に撮されていた禍々しいオーラを放っているのが城屋誠でということを

あれが人の理性を無くした異能者、

一時の感情の揺れに起きた暴走、

自分は魔王と言われていた。

実際にいうと魔王と自分で言い自覚し、

謙遜すら無かった自分があのとき過去にこうなる前に止められていなかったら

と思うと震えが止まらなくなる・・・


「城やん・・・言わなきゃ・・・

ありがとうって・・・僕はまだ言ってない

・・・救ってくれたのに・・・お礼を言ってない・・・」


自然に涙が溢れる涙腺が肥大化し涙が溢れる・・・あの頃・・・

魔王と名乗っていた頃に流れなかった事を悔やみながら

、あのころから二年経った今でもあの頃ありがとうと言えなかった事を恥じるように泣いた・・・






「生徒会室にそろそろ行かないと・・・

だいぶ遅れちゃったな・・・」


涙を拭き生徒会室へ急ぐ鋳鶴君、

その頃生徒会室ではというと・・・


「暇すぎる!詠歌<えいか>!離れやがれ!畜生!

なんで体育大会に出るなんて言ったんだ俺はー!」


「私は後悔してないよ~?私が危なくなったら桧人<かいと>が守ってくれるしね~

そういう事言っていっつも私の事守ってくれるもんね~」


「あー!鋳鶴!早く来やがれ!」


「リア充・・・爆発させる・・・!」


起爆剤を取り出す土村君、

その隣に居るのはスケバンの荒神<あらがみ>さん、


「影太~鋳鶴はまだか~?俺は腹へったんだけど・・・

メロンパン買ってきてくんね?金はもちろんお前持ちで♪」


その飛ぶ鳥を落としかねない目付きが今日の荒神さんにはありません、

しかし土村君がパシリにされかけています。


「断る・・・!俺はこの世の非リア充の味方だ・・・!

目の前で起こっているリア充の不順異性好意を無視しろと・・・!?

俺は・・・!この世の・・・!」


「うるせぇな!てめぇはグダグダうっせぇんだよ!

そういうの見るのが嫌ならさっさと彼女でも作っていちゃいちゃしてやがれ!」


「むっ・・・!?」


いちゃいちゃという言葉に動揺し口から血を出しかける土村君しかし鼻からの血は止められませんでした。


「うるさい!お前等!少しは静かにしろ!会議にならんだろうが!

少しは雛罌粟<ひなげし>さんの手伝いでもしろ!」


歩さんがブッチしてしまいました。


「私はいいわ、

もうすぐ終わるから早くみんな席に着いてもうそろそろ来る筈」


「はいは~いみんな座ってね~もうすぐ鋳鶴君来るから~」


そう言うと会長の駄眼鏡はカウントを始めました。


「はい!「5」」!」


「4!」


「3!」


バンッと音がなり

扉が開くそこにはいつもの見慣れた汗だくの彼が


「遅れました!すいません・・・お説教されてて・・・」


「別に構わないさ、3秒早かったかな!さてと!会議会議!」


「えぇ~とね~みんな居るね?今日は体育大会の一回戦の相手が発表されたよ~

これがその標だよ~目を通しておいてね~?あとルールものせておくね~?」


一回戦:魔王科VS銃器科


    魔法科VS科学科

    

    普通科VS機械科



ーーーーー各科対抗戦争ルールーーーーー


・魔王科は4人、機械科は6人、普通科は9人、魔法科・銃器科・科学科は5人までが参加人数とする。


・トーナメント戦となり二科ずつ闘い勝った方が二回戦に進み、二回戦が終わると決勝戦となる。

ちなみに一回戦が終わった時点で人数の少ない科が優先的に決勝シードとなる


・敗北条件は全滅または敵大将を撃破されるかのみである


・大将は各科の会長がやる事


・核兵器、衛星兵器、禁忌魔法、超弩級帆船または戦艦の使用、

毒物、殺傷能力のある薬などの使用を禁止する。


・対抗戦争は各科の教室、食堂など全ての場所で放映される


・戦闘場所は旧校舎のみ、

旧校舎がなんらかの不祥事で破壊された場合大規模下層グラウンドを使うこ


「城やんも憶えておいてね~?

ルール憶えるの大変だと思うけど・・・頑張って憶えてね?」


「やっぱ・・・俺、出るのやめていいか?」


その場の空気が凍り付く


「なんで!?城やん!もう登録しちゃったしね?

出てくれないと困るんだけど・・・何か理由でもあるのなら別だけど・・・?」


「なんもねぇよ・・・てかてめぇはわかんだろ・・・?雛罌粟もなぁ・・・」


場が静かにただただ凍り付くそこに口を開けた者が1人・・・


「城やん・・・お願いだよ・・・出てくれない・・・?

君が出てくれないと・・・」


「鋳鶴・・・てめぇは何もしらねぇくせに馬鹿な事言ってんじねぇよ・・・

てめぇには何もわからねぇんだろうな・・・」


「知ってるよ・・・二年ま・・・」


ドゴンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


鋳鶴君の首隣、ミリ単位で教室の壁に穴が開く・・・一撃で・・・


「何で知ってるかしらねぇが・・・

次言ったら・・・ぶっ殺すぞ・・・?たとえお前でもなぁ!」


「何度でも言ってやるよ!二年前・・・君は暴走して魔法科の校舎を半壊させたんだろ!?

お姉さんの為に闘って狂ったのは知ってる・・・それがトラウマなんだろ・・・!城屋誠!」


「ベラベラ語りやがって・・・俺を本気で怒らせたな・・・?」


「みんな!逃げてほしいな・・・?

雛罌粟、みんなを安全な所へ・・・

普通科の敷地内から生徒と教職員を全員退避させてくれ?任せたよ?」


「了解です・・・皆さん、さぁ早く・・・」


「何いってんだ!鋳鶴が!おい!」


「巻き込まれるだけです。それに啖呵を切ったのは彼です。

皆さんは退避してください、会長は後で退避すると思いますので・・・・」


「・・・鋳鶴・・・」






「さぁて・・・安心しろ・・・お前なんか一撃で終わらせてやるよ・・・」


もうもぬけの殻となった普通科校舎、そこには二人の男しか居ません、


「君には出てもらわなきゃいけない・・・!出てくれるまでは倒れない・・・!」






その言葉を発した数秒後、魔王の鳩尾に鬼の右拳が入った。


第19話!いかがだったでしょうか感想などどしどし送ってください!そろそろ番外編などなど書きたい気もします・・・次回は20話か番外編です~

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