第15話:魔王と体育大会にむけて
昨日、まるで嵐が来たように散らかった家の掃除や色々すませて大変だったにもかかわらず。
今日も学校の我らが主人公望月鋳鶴<もちづきいづる>君、いつもの五人でお昼休みお弁当を食べていると、あの駄眼鏡が・・・来ちゃいました~♪・・・
学校ももう4時間目まで終わりお昼休み、鋳鶴君はいつものメンバーでお食事しています
「昨日は大変だったよ・・・母さんが帰って来てさ~・・・もうホントに大変だった・・・玄関壊すし
ご飯食い荒らすし、母親らしい事をこれっぽっちもしてくれなかったよ・・・」
まるで夫の愚痴を言う奥様です。鋳鶴君の主婦としての才能が開花してしまいそうです。
「あ~・・・雅さん、だっけか?
俺もびびるわありゃあ・・・」
「・・・知らぬが仏・・・」
怖さに肯定する鋳鶴君の親友?赤神桧人<あかがみかいと>君、
そして思い出して顔が真っ青になっている赤神君の隣の小柄なカメラ小僧は、これまた親友?
の土村影太<つちむらえいた>君、二人とも色んな意味で昔雅さんにお世話になったらしく、
知り合いの域です。
「俺も世話になったけど・・・
やっぱりあの人とは同じ女として一戦交えてみてぇな~」
「荒神<あらがみ>、やめておけ・・・
敵わない事が立ち会った瞬間嫌でも分かる・・・」
「まぁ・・・そうだけどな・・・」
荒神さんに鋳鶴君のお母さんの強さを教えてあげてるのは、
鋳鶴君の幼なじみの三河歩<みかわあゆみ>さん、
そして女の子なのにだらしなく胡座をかき鋳鶴君のお母さんに興味津々なのは1組のヤンキー少女の荒神麗花<あらがみれいか>さん、命知らずにも程があります。
「僕の母はね~・・・強いよ・・・?
30年前の英雄の筆頭でもおかしくないし・・・
魔王と殴りあった証拠とか写真やらあるらしいし・・・」
「あ~!あれだろ!?高等部の人に聞いた事あるぜ!?
最強で最恐のお母さんだろ!?俺の憧れなんだよ・・・」
鋳鶴君のお母さんは一応英雄なのです。魔王討伐軍の1人だったとか、
ホント医者の癖して何してんですかねぇ・・・暴れん坊だったらしいですよ?
「さぁて・・・そろそろチャイムが鳴るし全員食い終わったみたいだし・・・そろそろ教室戻るか~」
赤神君の声で教室に戻ろうと支度を始める五人、すると皆さんの目の前に・・・
「やぁ!君達!体育大会にでないか!?きっと楽しいぞ~?」
駄眼鏡会長の風間<かざま>さんが現れました。
相変わらずバカっぽい話方ですねぇ~・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無視しようとする5人、
「無視!?会長が声かけたのに無視!?
ねぇ!お願い!体育大会にでてくれない!?お願いします!」
もう敬語になっちゃってます。これが会長なんですか!?信じられませんねぇ・・・
「体育大会は・・・高等部とか大学部の先輩達を使えばいいじゃないですか・・・」
「あぁ~・・・それがね・・・?みんなびびっちゃってね?
ある人を除いて誰も参加してくれないんだ~♪雛罌粟<ひなげし>は出てくれるけどね~それでも二人しかまだ決まってなくてね~?後7人なんだよね~出てみる気ない!?」
「出るっ・・・って言っても中等部じゃ出れないだろう?
それに相手は一般の人間よりも肉体やら頭脳やらが優れてるし・・・」
確かに赤神君の言うとおりです。
中等部の人間は普通出ませんそれに普通科はあくまで基本的に普通の人しか居ません、
そんな人間達で作ったチームなど他の科の子にとってはカモです。
「いや?中等部でも出れるよ?但し怪我とかするかもしれないけど~」
「あんたの言うことは信じれないな・・・ルールブックとかは無いのか?」
「あるよ?ちょっと待ってね?」
生徒手帳を開きなにやら探し始めました
「これ~」
ーーーーー各科対抗戦争ルールーーーーー
・魔王科は4人、機械科は6人、普通科は9人、魔法科・銃器科・科学科は5人までが参加人数とする。
・トーナメント戦となり二科ずつ闘い勝った方が二回戦に進み、
二回戦が終わると決勝戦となる。
ちなみに一回戦が終わった時点で人数の少ない科が優先的に決勝シードとなる
・敗北条件は全滅または敵大将を撃破されるかのみである
・大将は各科の会長がやる事
・核兵器、衛星兵器、禁忌魔法、超弩級帆船または戦艦の使用、
毒物、殺傷能力のある薬などの使用を禁止する。
・対抗戦争は各科の教室、食堂など全ての場所で放映される
・戦闘場所は旧校舎のみ、
旧校舎がなんらかの不祥事で破壊された場合大規模下層グラウンドを使うこ
と
「だよ?至って簡単でしょ?
君達ならできる!っそれに普通科にも有利にもできてる!ね!?ね!?」
このルールブックを見て帰りだそうとする5人
「そういえば~・・・豪華賞品もでるとか~・・・
後学園長がなんでも願いを聞いてくれるし~」
「参加しよう・・・!」
はやっ!土村君が早速手を挙げました。意志が弱いですねぇ~・・・
「みんな出るよな?な、鋳鶴?」
「みんな出るの!?だったら・・・僕も出ようかな・・・」
意志の弱い五人、+駄眼鏡と超厳しい秘書なんというドリームチームでしょうか・・・
「さて!チームに入れるのは後、一人!さて!
君達には最後の一人をチームに入れてもらおうか!」
「へっ?後一人?二人じゃないんですか?」
「あ~もう一人は今決まったから~♪」
「誰ですか?」
五人が言葉を揃えて言う、そして・・・
「鈴村詠歌さんです~これで後一人!赤神君が出ると聞いて出てくれるってさ」
「はめられたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
これこそ絶望ですね、今の赤神君はムンクの叫びにも負けないほどの叫びを放っています。
そして最後の一人の名が会長から発表されました
ーーーー城屋誠ーーーー
「あぁ~あ・・・何かおもしれぇ事ねぇかな~・・・
どの科も弱ぇ奴ばっかりで、つまらねぇったらありゃしねぇ・・・暇だ・・・」
人の山の上に立つ男・・・金髪髪、乱れた服、胸のアクセサリー、
うっわぁ・・・不良~・・・
第15話如何だったでしょうか!感想、コメントなどもらえたらうれしいです!
次回からまた新キャラ登場です~