4枚目の
ショートショートです。
修学旅行の怪談パーティの、怖くない怪談。
中学校の修学旅行。なぜか、知らないお婆さんと話が弾んだ。
お婆さんも、旅行者らしい。
ふと、話が途切れた。
今夜は同室のみんなと、実体験限定の怪談パーティがあるが、何も思い付かない。
そこで、お婆さんに、怪談ネタが無いかと尋ねた。
お婆さんは、恐怖ではないが、今のデジタルカメラやスマホではなく、フィルム写真の時代として、不思議な実体験を話してくれた。
あたしが娘時代のことで、仲良しの3人で、旅行に行った。
あちこちで、写真を撮った。
旅行が終わり、帰宅。
数日後、また3人で自宅に集まり、流行のお菓子を食べながら、3人分の焼き増しをした写真を見て、話を咲かせた。
列車の中で撮影した写真があった。向かい合う4人のボックス席で、隣には、地元の人が座っていた。
写真の端に、隣の人が広げていた新聞の4コマ漫画が映り込んでいた。
それと同じ写真を、あたしも見た。あたしの分の焼き増し写真には、4コマ漫画の、2コマ目が映り込んでいた。
同じ写真なのに。
不思議だから、3人で同じ写真を見せ合うと、3人目は3コマ目だった。
こうなると、4コマ目が気になる。焼き増ししよう。
ネガフィルムを確認した。その写真の箇所だけ、露光で真っ白になっていた。
お婆さんにお礼を言って、別れた。
その夜、怪談パーティ。
灯りを消して、順番に話し始める。みんな上手だ。
いよいよ、自分の番だ。ゆっくりと語る。
「……俺が……娘時代に……」
一瞬の間の後、爆笑。怪談パーティは終わった。
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