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王女集団の軍議――「みんなで歩む異世界革命軍!!」

 領主館の作戦室。

 机にはミツキの描いた地図や絵、

 ルークスの報告書が並び、


 ダリウスが腕を組んで全員を見回した。

「さて……まずは、我々の戦力を見直す。」

 アヤは咳払いし、議事録のように語り始めた。



1.火薬・大砲の幻想、ここに散る


「火薬の在庫は……あるにはある。ただし用途不明。

 そして大砲は――」


「誰も作れん。」


 ダリウスの一言が重く突き刺さる。


 アヤは、ジト目でハルトを見る。

「ねぇ、ハルト。

 工学部なのに火薬や大砲の仕組み知らないの?」


「言っとくけど俺、土木工学×鉄道なんだよ!?

 線路は敷けるけど、大砲は作れない!!」


「列車砲とか言ってた人、誰でしたっけ?」


「ロマンだよロマン!!

 蒸気機関すら無理で現実に作れるわけないだろ!!!」


「あの……列車砲って何ですか?」


「「「「説明すると長いので後で!!」」」


 ミツキはメモに 列車砲・あとで聞く と描いている。


 アヤは手を叩いた。

「というわけで、火薬・大砲ルートは、ま、使えて信号弾ですね。」


「最初から期待していなかったが……

 異世界人でもできんことはあるのだな。」


「専門外なんだってば本当に!!」


「大砲の代わりに俺たちには歌があります!!」


「「「「「「ちょっと黙れ。」」」」」



2.馬の使い道


 ダリウスは肝となる騎兵についての話を始めた。

「次は。騎馬と騎兵だ。

 近衛の使っていた馬でまだ売れていないが300頭。

 ただし、まともに戦える騎兵は多く見て50だな。」


 ハルトがまたふと思いつく

「なら戦わせなきゃいいじゃん。」


「はいはい、また何か言い出したわね。説明しなさい。」


「騎兵として戦うより、輸送に回したほうが何倍も役立つ。

 リバートンからの食糧、鉄鉱山からの物資、武具。

 これを前線まで早く運べるだけで、

 軍全体の回転率が跳ね上がる。」


 アヤがニヤっと笑った。

「……やっと交通工学っぽいこと言い始めたじゃない。」


「っぽいって、人の専門茶化すな!!!!」


「確かに、兵站が整えば、兵の動きが変わる。」


「じゃあ馬250頭は、戦う馬から運ぶ馬に格上げね。」


「馬たちに軍歌を歌ってあげれば、士気はさらにアップ!」


「お前は馬に歌わせたいのか?」


「馬が元気になる曲ってあるんですよ!」


ダリウスがさすがに突っ込む。

「……頼むから馬を暴走させるなよ。

 騎兵の指揮はルークス、頼めるか?」


「は、仰せのままに」


3.旧式攻城兵器 復活


「次、投石器とバリスタ。」


「正直……古臭くない?」


「古臭いけど、作れる。図面がも簡単に書けるから。

 しかも、訓練すれば誰でも操作できる。

 あと、軸受けとかの改良で

 使い勝手は思ったよりいいと思うよ。」


「近代兵器がないなら、

 古代兵器の量産と運用マニュアルで勝ちましょう。」


「じゃあ使用手順、私が全部図にします!!

 文字読めない人でもわかるように!!」


「最高。

 あなたの図は本当に軍隊の宝よ。」


「わぁ、褒められた……!!」


「でもミツキ、最近寝てる? 目の下真っ黒だけど。」


「……ちょっと、風景を描きたいだけ……

 インクが……が……」


 アリアが気遣う

「ミツキさん!?休んでください!!」



4.コージ、軍楽隊を創設する


「ついに俺の出番ですね!!

 兵の士気を高め、統率を助ける軍楽隊――創ります!!」


「……戦場で歌うつもりか?」


「歌うだけじゃない!!

 掛け声、行進リズム、旗振り、太鼓、

 全部まとめて指揮します!!」


「いや、意外と重要よ?

 古代ローマ軍も太鼓と角笛で統率してたし。」


「確かに……コージがいると妙な一体感あるしな。」


「異世界軍楽隊の夜明けだぁぁぁ!!」


「頼むから……敵の前で変な歌を歌うなよ。」


「変じゃない歌を作ります!!!」


「「「「そこが一番不安だ!!」」」」



5.総括――この軍は、知恵と集団で戦う


 アヤが全体をまとめるように言った。

「要するに、私たちの武器は――

 火薬でも、大砲でも、騎兵でもなく。」

「兵站・図解化・士気・ローテク兵器の強化。」

「誰でも扱える仕組みづくりが一番の戦力……?」

「歌と団結……みんなで戦う軍ですね。」


「よし!ならキャッチコピーを!!

 みんなで歩む異世界革命軍!!」


「「「ダサい!!!!」」」


 ダリウスは深く息を吐いたが、

 どこか誇らしげだった。

「……だが、悪くない。

 我らは帝国でも王国でもない。

 新しい戦い方を作る軍だ。」


「じゃあ決まりね。

 現実的に勝てる軍の構築――これが今日の結論。」


「おー。」

「おーーー!!歌うぞーーーーーーー」

「……zzz(寝てる)」

「ミツキさぁぁん!!無理しないで横になってください!!!!!」

「……ほんとうにこの軍、大丈夫なんだろうな……」

「心配するな。

 奇妙だが最強の軍になる。と信じよう。」


ここまで読んでくださってありがとうございます。

基本は書き終わっていますが、今、あとがきで遊んでいます。

もし時間があればブックマークや評価があれば私は喜びます。

たとえしていただけなくても、今後もお楽しみいただければ幸いです。

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