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勝ったその先には――「挟まれれば終わりです」

1.4人、忙殺される地獄の数日間

 領主追放から数日。

 リバトーンは復興と改革の真っ只中にあった。

 その中心で、4人はほぼ死にかけていた。


◆ ミツキ:インク地獄

 臨時政庁の一角。

 ミツキ

「……にゅぁぁぁああ!! インクが……またこぼれた!!」

 机の上には無数の図面、配置図、港湾マニュアル。


「ミツキ殿、次の港湾安全地図だ。頼む。」


「待って……待って……寝てないの……

 手が……震えて……線が歪むぅ……!」

 頭はボサボサ、目はクマ、インクで手は真っ黒。


◆ ハルト:港のダイアグラム修正で寝不足

 港ではハルトが立ったまま寝落ちしていた。


「おーい兄ちゃん!立ったまま寝てんぞ!」


「はっ!? あ、ごめん!

 通票が渋滞起こすから……

 ダイアの再編を……あと2枚……!」


「もう寝ろって……倒れるぞ……!」


◆ コージ:街中ライブで喉が死ぬ

 街角ではコージが声を枯らしていた。

「♪ はたらけ〜〜!

 しあわせ〜〜!

 うたえば〜〜!

 のどが死ぬ〜〜!!!」


「コージさん休め!!」

「水飲め!!!」

「もう歌わなくていい!!十分伝わった!!」


「だめだ……歌は街の心だ……やるぞぉ……!」


◆ アヤ:資料の山で発狂寸前

 最後にアヤ。

 ギルドから提供された資料と街の地図を前に、

 半泣きで計算していた。

「兵力の集計……

 町の人口……

 衛兵の配置……

 うう……数字が……数字が多い……!」


 エリアスが

「あの……無理しないでください……」

 と優しく声をかけるものの、

「無理しないと死ぬの!!

 この街、数字が多すぎる!!!」



 4人はそれぞれ、

 自分の得意分野で街を支えながら、

 限界ギリギリの状態だった。


 そして、

 その疲労の最中にある重大な気づきが訪れる。


2.アヤ、兵力計算で“致命的現実”を発見

 ある夜、アヤは机に突っ伏しながら計算を終えた。

「出た……出ちゃった……

 これ、やばい……本当にやばい……」

 アヤは紙を抱え、

 ダリウスとアリアの元へ走った。


「殿下、ダリウスさん。

 現状の味方戦力はこうです!」


 紙をテーブルに叩きつける。

 ● 銅山護衛隊や各鉱山にいたもと兵士(3鉱山分)

 300 × 3= 900名


 ● ダリウスの元部下

 = 50名


 ● 鉱山労働者志願兵

 50 × 3= 150名


 ● リバトーン守備軍

 = 1000名


「合計は── 2100名!!

 これに、王子にあきれて寝返った近衛、合わせて2150

 王都軍は……?」


 これにアリアが答える

「王都守備軍は約 3000。

 近衛以外に少なくともこの程度は。」


 コージが震えながら答える

「1.5倍以上の差……!!?」


 アヤは地図を広げ、

 震える手で線を引いた。

「王都軍がもしこちらにきても、

 正面防衛はできます……たぶん。

 でも、最大の問題は──」


 「別方向から線を引く。

 別方面からの“横撃”。

 我々は孤立します。

 挟まれれば終わりです。

 だから北か南どちらかを味方につけないと」


 ハルトは悩みながら

「北は丘陵地帯……まだ守れる。

 南は平原で守りにくい。さらに南は穀倉地帯。

 食料基地を味方につけられたら。。。」


 ダリウスも同意した

「……俺も薄々感じていた。南方都市グランフィールとの連携を」



3.ロッシュに相談

 

 一同はギルド長ロッシュを訪ねた。


 ダリウスがロッシュに切り出した

「農業都市と取引を結びたい。

 食料・兵站・人材が必要だ。」


 ロッシュは淡々と答える。

「私は商人だ。軍事には関わらない。

 だが──」

 紅茶を置く。

「取引の仲介なら助けよう。

 商業取引なら、王家も口を出せまい。」


「エリアス!君を“仲介人”として派遣する。

 あの4人と共に行け。」


「はい!全力で務めます!」

「お前はあくまで仲介人だ。中立の立場を崩すな。そして──」

「利益が出るように動けですね」

「ふっ。お前もわかってきたな」



5.王女アリア、交渉団に同行を申し出る


「私も行きます。」


「え……!」


 アリアの言葉に全員が驚いた

「領主は王家に忠誠を誓う身。

 私が出向かなければ信用されません。」

「あと、かの地の領主マルクスは確か母上の遠縁。

 もしかしたら交渉のお役に立てるかも」


 ダリウスも同意する

「確かにマルクス卿とは何度も王都でお目にかかった。

 殿下に赴いていただければ、交渉妥結の可能性は上がります。」


6.農業都市へ向かう交渉団、発足

 こうして正式に、

 以下のメンバーが“外交任務”につくことになった。

 •アリア(王女)

 •ハルト(技術)

 •ミツキ(図示)

 •コージ(士気・広報)

 •アヤ(参謀)

 •ルークス(護衛隊長)

 •エリアス(ギルド仲介人)


 アリアが檄を飛ばす

「皆さん。この国の未来のため……頼みます。」


 ルークスが吠える

「行くぞ。護衛は任せろ。」


 ハルトが応じる

「よし、準備万端!」


 ミツキは疲れている

「旅の間……少し休める……風景画でも描きたい……」


 コージは相も変わらずのノリである

「農業都市ライブ、やるぞーー!!」


 アヤは相も変わらずである

「今度はどんな街並みなんだろう。農業都市だとおいしいものあるのかな」


 みんなが即座につっこんだ

「「「「「だから観光じゃないってば!!」」」」」


 こうして、

 リバトーンの運命を握る

 農業都市との歴史的交渉 が進み始めた──。


ここまで読んでくださってありがとうございます。

基本は書き終わっていますが、今、あとがきで遊んでいます。

もし時間があればブックマークや評価があれば私は喜びます。

たとえしていただけなくても、今後もお楽しみいただければ幸いです。

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