鉱山、戦の準備はじまる ――「この声があれば、前に進める」
今日はもう1話投稿します!
明日からいよいよ戦闘開始!!
1.商業ギルドへの依頼
坑道の奥、薄暗い大部屋に六人が集まり、
地面に置かれた粗末な机を囲んだ。
ルークスがまず報告する。
「護衛隊300のうち、100は山を下りた。
家族がないものや左遷されてうっぷんがたまったもの200が残った。」
ダリウス(元ディラン)がこたえる。
「軍事訓練を受けたものは、俺の元部下50,護衛隊200、
あと鉱山奴隷の元兵士100.少しでも軍隊経験があるのが350。
あとは即席で育てるしかない。
近衛は500。数でも練度でも勝てないから戦い方を工夫するしかない」
ハルトが言う。
「武器や食料……このままじゃ長く持たない。
余剰の鉱石や鉄屑をまとめて、ギルドに買い取ってもらおう。」
アヤが頷く。
「商業ギルドが味方につけば、
近衛の兵站より先に物資が届くようになるね。
情報も早いし。
何より商業都市が中立ではなくなるのは大きいかな。」
ルークスも重々しく言う。
「ロッシュ・カーネルなら……
利が見えれば必ず動く。
こっちの意志を軽々しくは裏切らん男だ。」
そこで、ハルトは余剰資源のリストを出した。
「鉄鉱石の質はいいし、簡単な工具も作れる。
これを全部売りに回す。
食料と、武器と……情報を買う。」
今の彼らにとってとにかく売れるものは売る。それが希望だった。
2.ハルト、落石ポイントを見つける
その日の午後。
ハルトはミツキを連れ、周囲の山道へ向かった。
「……この辺り、岩盤がもろいんだよな。」
地面にしゃがんで土や小石を指で砕きながら、
地質を確かめる。
ミツキも岩肌に触れ、
「気温差で割れてる……
この上の大岩、支えが細いですね。」
ハルトは木の枝で山肌の線を引く。
「ここ……締め切り岩だ。
馬が通ると土台が震えて……
上から大岩を落とせる。」
ミツキは話を聞きながら、嬉しそうにでも少し不思議そうに尋ねる。
「ハルト……
今さらだけどさ……
あなた、本当にただの大学生よね……?」
「鉄道オタクと土木工学科なめないで!!」
ハルトが胸を張る。
ミツキが笑いながら、岩のスケッチを描き始めた。
3.ミツキが大岩落としを図示
ミツキはスケッチ帳に
・大岩の位置
・崩れす土台
・岩を誘導するルート
・落ちた先にある道
をシンプルな線で描いていく。
「……こんな感じでどう?
文字が読めない人でも分かるように……
上から落ちる大岩を強調しておいた。」
ハルトはその絵を見て言った。
「これなら……坑夫でも一目で分かるな。
さすがだね、美大のデザイン専攻は違うなぁ……」
「褒めても何も出ないよ……?」
だが絵が仕上がる頃には、
罠の要がはっきりと見えていた。
4.集団行動訓練:ダリウスとルークスの部下たち
坑道前の広場で、
ダリウスが号令をかけた。
「全員、整列!」
元兵士たちが動き、
坑夫たちを並べ始める。
ルークスが補足する。
「騎兵戦じゃねぇ……
これは集団行動が勝敗を決める。」
ダリウスが淡々と歩きながら説明する。
「山道で散開すれば終わりだ。
合図を聞き逃せば崩壊する。
つまり——」
彼は振り返り、全員に言う。
「統率は音で行う。」
広場が静まる。
「合図は太鼓……より簡単でいい。
声だ。
ただし、統一されたリズムだ。」
坑夫のひとりが手を挙げた。
「声って……誰が出すんだ?」
ダリウスは無言で、コージを指差した。
「俺かァァァァッ!!!!」
「まあ……お前しかいないだろ……」
「コージさんがんばってください!」
「王女様に褒められた、これは頑張るしかない!!!ウォーーーーーー」
コージは胸を叩いた。
「任せなさい!!!
俺、推しのファンクラブ作るのが夢だったし!!」
「ファンクラブ……?」
5.コージの鉱山節・行軍編
コージは喉をならし、
坑夫たちの前に立つと叫んだ。
「せーーーの!!!
はっ! はっ! はっはっは!!!」
坑夫たちもそれに応える
「はっ! はっ! はっはっは!!」
ダリウスは感心した声で言う。
「……悪くない。」
ルークスも苦笑した。
「昔の軍より統率がいいぞ……」
アリアは微笑んで見守る。
(みんな……必死で生きるために動いてる……)
6.夜、アリアの歌が響く
日が暮れ、
疲れ切った坑夫たちが寝所へ戻るころ。
アリアは広場の中央でそっと歌い始めた。
「……風は抱く……
明日を求め歩む者を……
闇が深ければ、光は近く……」
坑夫たちは静かに耳を傾け、
元兵士たちも、ルークスも、ダリウスも、
それぞれの胸に何かを抱えながら、その声を聞いた。
アヤは小さくつぶやく。
「……士気が……上がる……
こんなの反則だよ……」
ハルトは空を見上げ、
自分でも驚くほど落ち着いていた。
(戦えるかどうか分からない。
勝てるかどうかも分からない。
……でも、この声があれば、前に進める。)
ダリウスは目を閉じた。
(……王妃殿下の声に似ている。
いや……
今は俺たちの王女か。)
アリアの歌は、
鉱山全体を柔らかく温めていた。
アヤ「ルークス、昔の日本という国で、
山で寡兵が大軍に勝った戦いあるんだけど、その再現していい?」
ルークス「お前でも役に立つことがあるんだな。よし、力になろう
って、なに、みんな、顔が怖いんですけど、
なんでおれ牛に縛り付けられているの?」
アヤ「次回 歌姫革命譚 再現!倶利伽羅峠の戦い(嘘)
ーーー牛に乗ってルークス突撃」
ルークス「その、ごめん、ごめんって今まで、、、たいまつ近づけないで、、、
あーーー、せめて敵陣突撃は馬でさせて――――――――――――」
アヤ「ふん、足の一本や二本折れてくればいいのよ」
みんな(アヤだけは怒らせないようにしよう)
ここまで読んでくださってありがとうございます。
基本は書き終わっていますが、今、あとがきで遊んでいます。
もし時間があればブックマークや評価があれば私は喜びます。
たとえしていただけなくても、今後もお楽しみいただければ幸いです。




