61,5
61.5話:「栄養計算の夜」
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澪の自宅・深夜
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澪は暗い部屋で電卓を叩いていた。
画面の光が、彼女の疲れた顔を青白く照らす。
【今月の予算】
収入:ギルド報酬 3,800
支出:家賃 2,500
―――――――――― 1,000――――――――
残り:300
「……今月は、持たない」
彼は冷蔵庫を開ける。
空っぽ。
でも、明日の母の分だけは確保しなければ。
スマホでスーパーの特売情報を検索。
**鶏むね肉 100g:
**卵 1個:18
**牛乳 200ml:
**豆腐 1/2丁:
合計202
残り98で、自分は10日間持たせる。
計算が終わると、澪は手帳の隅に小さく書いた。
【母の栄養目標】
タンパク質:40g/日
カルシウム:600mg/日
コスト:200/日
【自分の栄養】
タンパク質:5g/日
コスト:10銅貨/日
「……これで、いい」
澪は布団に入った。
空腹で眠れない。
でも、母の回復が一番だ。
外から聞こえる猫の鳴き声に、
彼女はふと思い出す。
あの日、助けた子猫のこと。
誰かに守られる温もりを。
「……私も、守りたい」
窓の外、月が雲に隠れる。
澪の目から、一粒の涙が零れた。
誰にも見せない、たった一つの弱さ。
明日はまた、
強い澪でいなければ。
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すいません少ないです。
全然できないんや




