表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
正しい土魔法の使い方 ~理系おじさんの異世界生活~  作者: 麻鬼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

142/160

142話 希望を捨てよ

結局、世界樹さんからは結界を一部開けてもらえる事で話が付いた。

エルフの里に石造りの門とトンネルを作るのと引き換えに。

このトンネルを通ることで、結界の外と内を行き来でき、通行はエルフが目を光らせることになる。


エルフの森の守備責任者という青年と顔を合わせたが、例によって例のごとく、親の墓石にくっついたムカデでも見るかのような対応をされた。

よく見る顔だな。すごく見覚えがある。初対面なのに。


トンネルも門も、ブラックボルダー・ビークルフォームで通過できる大きさにしたので、行き来も楽だ。

その代わり、デザインはホラーな感じにしてみた。地獄門とか、魔王城正門みたいな感じ。

決して塩対応された仕返しではない。

看板には『この門をくぐるもの、汝一切の希望を捨てよ』とか書こうかと思ったんだけど、字が判らなかった。守備隊長さんに聞いたら怒られた。

そんなわけで、エルフの里の奥には、巨大な門がそびえ立ち、住民を威嚇……もとい、新たな観光資源となっている。

小さな子供が泣いてたけど、見慣れれば強く育つのではないだろうか。

なまはげとか、そんな感じだし。




「ってことで、移動が楽になったぞ」


トンネルを抜けた先、小島をいくつか経由して大きめの島へ渡り、その北端。

そこでは大きく育った世界樹の苗を中心に、拠点作成が進められていた。

ここに拠点を確保して、さらに北の島へと探索を進めることになるのだろう。

一歩進むのに何年かかることやら。

まあ、エルフの里から物資の運搬とかできるようになるだろうから、多少は楽になるのかな?


「あたしらの今までの苦労って……」


シンディが少し落ち込んでいたが。

でもな、苦労あってこその今だと思うぞ?


「お父しゃまー」


メイベルはここぞとばかりにくっついてくる。

教国の東屋でもくっついてはいたが、別の場所での触れ合いだと、違うものなのかもしれない。

住む場所をここに替えることも検討しなければならないだろうか? この子が大きくなるまでくらいは。

何年かかるのだろう? まあ、俺の寿命の方が長いとは思うのだが。


「おーい、かぁ……じゃなくてエレメアの方は、もう一段落ついたのか?」


「間違え方がわざとらしいですわよ。……当面は今を維持することになりますわ。わたくしの仕事は、一旦おしまいですわね……どちらも」


「これで、やっと冒険者らしい活動に入れるわね。アイリス達は一緒じゃないの?」


うん、一応残ってもらった。


「それなんだけどな、お前らに手伝って欲しいことができたんで、呼びに来たんだよ。俺達が教国に居たのは知ってるんだっけ?」


「ああ。移動してすぐ、ニーナが教えてくれたし、その後もメイベルから聞いてるよ」


ってことで一応状況説明。

向こうが四人で動きの停止をやって来るとして、少なくともこちらで四人、戦力外になってしまうわけだ。だから、信用できる戦力ができるだけ多く必要。

三人連れていったとして、俺、アイリス、カエデ、タケル君で七名。

まあ、ギリギリかな。時間があればまた違うんだろうけど、早く戻らないといけないしな。


「解った。そっちが急務だね。あたしはいいよ」


「世界樹からの要請というのでは、断れるわけがありませんわ」


「私もいいわよ。聞いた感じ、私が一番活躍できそうね」


……ああ、パーティの行動は全員で意見を出すんだったね、そういえば。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ