表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
正しい土魔法の使い方 ~理系おじさんの異世界生活~  作者: 麻鬼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

123/144

123話 ハッピーバースディ

「エレメアの方は、どんな感じなんだ?」


「良くはないですわね。ここはどうも、気温が低いし、日の光も弱いせいかも」


いったん休憩、で食事をしている。

疲れを労うのにカレーを出したところ、タケル君からの好感度がさらに上がった。

この子の将来がちょっと心配である。


「いろいろ、方針変更することになりそうだねぇ。最悪、一度撤収も考えないとかね」


「それでも、既に根をはった以上、この苗はきちんと育てなければなりませんわ」


エルフ的には、そこは譲れないのかな?


「温度の問題なら、俺の魔法で上げられると思うが」


それこそ、やろうと思えば島ごとでも。


「魔法力を影響させるのは、あまり良くないですわね。苗そのものにも影響しますわ。いざとなったらお願いするかも知れないですけれど……」


まあ、俺のは魔法力ではないけど、異世界の神の力だからなぁ。もっと変な影響が出るかもしれないか。


「あくまで、日の光を強める形なら良いわけか?」


「まあ、そういうことですわ。幸い、季節的にはこれから気温も上がるでしょうし、時間さえ稼ぐことが出来れば……」


とはいえ、結構限界が近いと思うぞ、お前。


「じゃあ、こういうのはどうだ?」


まあ、ありきたりな提案ではあるが。




苗を囲む形で家の骨組みを作成。

壁を全てガラスで作る。

空気の流れを遮ることで温度の流出を防ぎ、太陽の光で中を暖める。

温室だな。

さらに、金属板で反射して周囲から太陽光を集める。

太陽の動きに合わせて調整しないといけないのがちょっと面倒。


「どんな感じだ? エレメア」


「ええ、これなら明日にでも育ちそうですわ。世界樹の苗も、ヨシツグにお礼を言ってましてよ」


え? 喋るの?

すると、目の前に手のひらサイズの妖精が現れる。

木の葉を合わせたような服を纏い、宙に浮かぶその姿は、妖精としか言いようもない。

それは、目の前でスカートの裾をつかみ、頭を下げて挨拶。カーテシー、だったか。

そして……。


「はじめましてっ。お父様、お母様っ」


と、元気にそう言った。




最初はこう思った。

殺される、と。

しかし、次にこうも思った。もしかしたらタケル君のことを言ってるんじゃないだろうか、と

すぐに、現実逃避だと認めた。


「えーと、世界樹の苗ちゃん?」


「メイベルでしゅ」


「へえ、メイベルちゃんっていうのか。名前は誰がつけてくれたの?」


「御館様でしゅ」


「えーと、御館様っていうのは……」


「世界樹でしゅ」


世界樹と苗の関係ってそんな感じなんだ。


「御館様がお父さんじゃないのかな?」


普通はそうじゃないかな?


「御館様は御館様でしゅ。育ててくれたのがお父様とお母様でしゅ」


ああ、なるほど。育ての親って感じなのね。

でもなぁ。


「あらあら、ヨシツグは何をそんなに怯えていらっしゃるのカシラ? 世界樹の言うことですもの、そんなに、気・に・す・る・こ・と・も・無・い・で・す・ワ・ヨ?」


……お前の態度が怖いんだよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ