YouTubeドラマシナリオシリーズ★現行犯容疑で逮捕する!
初めまして、夢野カケラです。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)現行犯容疑で逮捕する!
▼登場人物
●十和田百合子:女性。39歳。バツイチ。前の夫は事故で他界(何者かに殺されていた)。夫は元弁護士。
●横島義文:男性。40歳。警察官。優しい。百合子の夫(でもこれは見せ掛け)。
●真犯人にされた男:男性。40歳。4年前に百合子の夫を(百合子と結託して)殺す。でも本当に刃物で殺していたのは百合子(これを隠蔽する形で)。
●警察:一般的なイメージでお願いします。
▼場所設定
●百合子と義文の自宅:都内にある一軒家のイメージでお願いします。
●街中:必要ならで一般的なイメージでOKです。
●百合子の夫の事故現場:山道から転落した崖下。夫は焼死体で発見(でも刃物傷があるのを警察は判明させていた)。
NAは十和田百合子でよろしくお願い致します。
イントロ〜
男というものは暴力的な生き物。
女というのは裏切りの生き物。
さて、どちらが怖いでしょう?
現実に手を当ててみて、ゆっくり考えてみて下さい。
メインシナリオ〜
ト書き〈結婚式〉
「おめでとう〜♪」
百合子「ありがとう〜♪」
義文「いやぁ、みんなどうも有難う」
私の名前は十和田百合子から横島百合子に変わったところ。
そう、横島義文さんと言う人と結婚したから。
実は私にとってこの結婚は2度目。
前の夫は今でも忘れられない、忌々しい事件に巻き込まれて殺された。
義文「百合子、もう僕と一緒になったんだから、これからは怖い事は無いからね。どうか安心して、君の人生を僕に任せてくれないか」
百合子「…うん。有難う、そうするわ。ずっとそばに居てね」
義文さんはとにかく優しい。
それには理由があり、彼は元警察官で、
私の殺された元夫の捜査を当時、担当していた。
あの事件は本当に悲惨なものだった。
夫はいつも使っていた車に細工され、
ブレーキが掛からない状態にされており、
それに気づかず坂道を降りていた夫は
そのままカーブを曲がりきれず崖から転落。
死体は焼死体で、ほとんど夫の見分けもつかない程
悲惨なものだった。
夫は殺されたのだ。
それまでに脅迫の電話が何度もかかってきていた。
もちろん警察にも言ったが犯人の居所は掴めなかった。
脅迫の内容は、弁護士をしていた夫への逆恨み。
前科者の犯行だと警察は当時見ており、
夫が担当したクライアントの中から
犯人らしき人物をピックアップしていたらしいが
それでも犯人は見つからなかった。
そして私がその時あまりにも落ち込んでいたのを見、
義文さんは警察ながら私の事をいつも気にかけてくれ、
私が泣き止むまでそばに居てくれた。
簡単に言えば、そこから愛が芽生えたのだ。
でも、その脅迫電話はいまだに続いている。
ト書き〈現在、自宅〉
(電話)
百合子「あ、あなた…もうやめて!あなたは一体誰なの!?夫を殺した上に私まで…?いい加減、私の前にちゃんと姿を見せたらどうなの!」
また脅迫電話がかかってきた。
義文「僕が先に出るべきだった。…大丈夫かい?」
百合子「え、ええ…」
義文「大丈夫、そのうち必ず捕まるから。電話が鳴るたびに怯えるような暮らしはもう嫌だからね」
百合子「ええ、そうね…」
警察は今でも常に監視を続けてくれていたが、
今の電話は急にかかってきたので逆探知もできなかった。
犯人は1つ所に留まらず、
至る所から電話をかけてくる。
警察は私を保護する上で、犯人の居場所を推定し、
そこで特定したエリアには絶対行くな…
と念を押す形で言ってくれたが、それでも犯人は捕まらない。
おそらく夫を殺したその犯人は、
こういう事に精通している犯罪のプロ。
私はもう度重なる脅迫に、
精も根も尽き果てる程に衰弱していた。
ト書き〈数週間後〉
それから数週間後。
せっかく幸せに結婚できたのに、その幸せは長く続かなかった。
百合子「もう!本当に警察は何してるのよ!いつになったら犯人捕まるの!?」
義文「落ち着け、落ち着くんだ百合子!」
百合子「もうこんな生活は嫌よ!せっかくあなたと結婚できて、これから幸せにやっていけるかな…なんて思っていたのに!あいつが居る限り、私の人生に幸せなんてやってこないわ!私と関わる人にも幸せなんてやってこないわよ!」
義文「落ち着くんだ、そんな事は無い。必ず犯人は捕まる。俺達は今幸せの方向へ向いて歩いているんだ。俺達がそう信じないで一体誰が…」
私は大泣きに泣いた。
義文さんは私の肩を優しく抱いてくれ、
「必ず奴は捕まる、絶対そのうち警察が捕まえるから」
と何度も言ってくれた。
義文さんはもう今警察はしておらず、別の仕事についている。
友人のツテを辿ってジャーナリストになっていたようで、
都内の出版社で働いている。
警察としてではなく、1人の人間として私と結婚したい…
そう言ってくれてから彼は警察を辞め、
今のその仕事に転職していた。
ト書き〈更に数ヶ月後〉
そしてそれから、更に数ヶ月後の事だった。
事件が思わぬ展開で、私達の目の前に現れたのだ。
百合子「早く撃って!!そいつを撃ち殺してぇ!」
その時、私達の家を警察が包囲していた。
理由は、家宅侵入の形で真犯人が私の目の前に現れていたから。
私は無我夢中で奴から逃げて、家の物を必死で投げつけ、
用事で家を出ていた義文さんがもうすぐ帰るから…
と言ってくれたのを心の支えに、
彼が戻って来るのを心待ちに待ちながら、
闇雲に犯人と格闘していた。
この犯人は、私が家に1人になるのを狙って待っていたのだ。
そして義文さんは状況を察知してくれた上、
自宅までの帰路を急ぎながら警察にも電話してくれ、
義文さんと警察が我が家に着いたのはほぼ同時。
そして警察が私達の家の周りを包囲して、
私に襲いかかろうとしていたその犯人に銃口を突き付けていた。
百合子「早く撃ってえ!あたし殺される!」
真犯人(愛人)の男「な、何言ってるんだお前!?」
その私の声に驚いたように銃声が鳴り、
私に掴みかかっていたその犯人は床に倒れた。
百合子「ハァハァ…」
義文「百合子、大丈夫か!?怪我はないか!?」
義文さんはすぐに私の元へ駆け寄ってくれ、
また優しく抱擁してくれた。
百合子「あ、有難う…。だ、大丈夫…」
私はほぼ放心状態。
まさか本当にあいつが我が家に乗り込んでくるなんて…。
それが信じられないと言った表情で、
私はただ一点を見つめていた。
ト書き〈奇妙〉
でも、それから奇妙な事が起きた。
銃弾に倒れたその犯人の身元を洗う内、
その犯人と夫との接点が幾つか明るみに出ながら、
私とその犯人の接点も幾つか浮上したらしいのだ。
警察「もう1度訊きます。あなた、この男と本当に何もなかったんですか?以前にどこかで知り合っていたとか、あなたの元旦那さんを交えて交友関係にあったとか?そういう事はなかったですか?」
百合子「…だから何度も言ってるじゃないですか。私とこの男は直接会った事は1度もありません。交友関係どころか、私にとっては恐怖の存在でしかなかったんですよ…?警察はあれだけ杜撰な捜査をしておいて、今度は私を疑おうってんですか?」
警察の目が、私を疑っている。
私は何が何だか分からず、正直を言うしかなかった。
百合子「義文さん!この人達、もう追っ払ってよ!冗談じゃないわ!せっかく脅威が去ったと思ったら、次はこんな形で私を攻めてくるなんて…!早く追っ払って!」
義文「百合子…」
義文さんも私に同情してくれたようで、その日は警察も帰ってくれた。
(少ししてから:真相が分かる)
でも、本当の恐怖はそれからやってきた。
百合子「よ、義文さん…?あなたまで、何言うの…」
義文「あの時、どうも引っかかってた事があったんだよ。僕が元警察官で、情報収集を担当していた事は君も知ってたね?その時に分かった事だが、君、やっぱりあの男と知り合いだったろ?」
義文「さっきも君が、あの男を家に呼び付けたんじゃないのか?あの男を消す為に。君とあの男との関係を示す証拠がやっと見つかったんだよ。それもつい数日前にね」
そう言って義文さんは、
懐から1枚のメモ用紙のようなものを取り出してきた。
義文「君が何日か前に、焼却炉で焼こうとしていたこの手紙。その内の1枚を君は庭に落として気づかなかった。それを僕が拾って今まで隠していたんだ。…君と、あの撃ち殺されて真犯人にされた男は、愛人関係にあったんだろう」
百合子「…なに言うのよ…あなたまで…」
義文「愛人の男にとって君の夫が邪魔になり、その事を君に伝えたら君もそれを承諾し、それから2人で手に手を取って計画して、夫を事故に見せかけて殺害した。車に細工をしていた時、君もすぐそばに居たんじゃないか?」
百合子「そ、そんなの、見た訳でもないのに…全部、あなたの憶測でしょ…?」
義文「そして口封じの為、君は真犯人に仕立て上げたあの男まで警察に殺させた。事件はたった4年前のこと。極秘捜査はまだ続いてるんだよ。焼死体になった君の夫の体から、刃物傷が出てきてね、それを警察は隠して捜査していた」
義文「焼死体になったから、そんな傷も出てこないと君達は踏んだんだろう?全く素人考えだ。全ては真犯人を捕まえる為の事」
そう言って義文さんはもう1つ、
懐から或る物を取り出し私に見せてきた。
それは警察手帳。
百合子「あなた…まさか…」
義文「そう、僕はまだ警察を続けている。ジャーナリストは嘘。何かに猪突猛進になった犯人は、外野の事に疎いと見える。もし君がこんな事件を起こしていなければ、すぐにでも気づいたろう。僕まで丸め込もうとしていた君の盲点が、今現れたんだ。唯一の我々の失点は、あの共犯者の男を撃ち殺してしまった事。まぁこういう事もあるだろう」
義文「そして君達はそのあとで一緒になろうとしたが、僕が現れたから計画を変更し、全てを終わらせてから自由の身になろうとした。そのとき君は彼と一緒ではなく、自分1人の自由を考えていたんだ。まだ他に犯人が居るように見せかけ、あの時と同じように彼に脅迫電話をかけさせ、警察が彼の居場所を特定する前に君から彼に連絡し、彼を上手く逃していた。そんな事も知らないと思っていたのか?唯一の協力者だったあの男まで裏切って殺し、自分1人だけの幸せを願おうなんて、女というのは恐ろしいもんだね…」
百合子「うわあああ!!殺してやる!殺してやるう!」(男の様なドスのきいた声で襲い掛かる)
ちょうどキッチンに立っていた私は手元にあった包丁を取り、
それを持って義文に襲いかかろうとした。
その時、バン!と家のドアが開いて数人の男達が乗り込んできた。
警察「十和田百合子、4年前の夫殺害の容疑と、今ここに居る彼を殺そうとした現行犯容疑で逮捕する」
参考サイト:
https://www.youtube.com/watch?v=k0BMqXDn8N8&t=409s
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