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第1章 別れ
時間は皆平等に与えられているものだと思う。門別 千里、19歳大学生。ここ半年ほどは生きる指針も見つからず、ただ怠惰な生活に身を委ねるばかりの生活をしている。僕のように怠惰な生活を送っても活気溢れる生活を送っても過ぎて行く時間は変わらないのだ。平日の昼間、いつものように頭など働かせることもなくテレビに流れているニュースなどをソファーに横たわりながらただぼーっと眺めていた。そんな時あるニュースが目に留まった。ある女性の自殺のニュースである。月川 愛、19歳大学生。彼女は海辺で自らの体を刃物で刺して自殺したようだ。発見されたのは早朝、犬の散歩に出かけた女性が息絶えた彼女を見つけ、身元が分かるものも持ち合わせていなかったため、この時間になってようやく彼女だということが分かったらしい。彼女と僕は半年ほど前まで付き合っていた。故に彼女の死はとても衝撃的だった。今では他人となってしまった彼女の死に衝撃を受けながらも僕は出かける準備をした。




