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博と幸太郎、そして女性の話の行方は・・・。


-㉘話し合い、そして侵入者-


 博と幸太郎は女性が指定した喫茶店に向かった。数分後、女性は1人の男性を連れてやって来た。

 2人はコーヒーを飲みながら幸太郎の説明を聞いた。


女性「いくら何でもやりすぎだね、呆れたもんだよ。そう言えばあんた、奥さんはどうした?」

男性「妻は海外支社から娘が戻ってくるので一先ず家で留守番しています。」

女性「まあいいさ、とりあえずあれだね、あたしらだって株主である前に人間さね。許せないよ。」

博「ただ現状、私と幸太郎だけでは不十分だ。」

幸太郎「それにさっきも言ったとおり義弘派閥の2人が動いていたらこちらに勝ち目は無い。」

女性「だから私の出番って事だね。」

博「頼めるかい?」

女性「任せろってんだ。」


 その頃学園では黒服長の羽田が黒服全員を集めていた。

 同行している守・圭・琢磨・橘・結愛・海斗には黒服の前で自分の事を名前で呼ばないように頼んでいる。


羽田「黒服長は私以外にも唐松からまつ佐野さのの2人が居ます、くれぐれも秘密裏に。」


 羽田は黒服全員に同じ質問をし、耳打ちで答えさせ偽者、つまり侵入者を見つけ出そうとしていた。

 自分の直属の黒服長は誰だと質問し答えさせていく、そして。


侵入者「む・・・、村岡さんです。」

羽田「見つけたぞ、お前が侵入者か!」

侵入者「くっ・・・、仕方ねえ。」

羽田「捕まえろ!」


 羽田の指示でそこにいた黒服全員が侵入者に襲い掛かり捕まえた。

 羽田が侵入者のサングラスを奪い取る。


羽田「貴様・・・、国際指名手配犯のラルクじゃないか!警察に突き出してやる!」

ラルク「無駄だ、俺の依頼主が警察に圧を掛けてるから動かねぇさ。」

羽田「まさか・・・、お前の依頼主は・・・、畜生・・・!」


 羽田は保健室にいる結愛のもとに急いだ。

保健室のベッドの横で結愛はずっと圭と共に西條の世話をしていた。


羽田「お嬢様!大変です!」

結愛「静かになさい・・・、西條さん寝てるんですよ。」

羽田「申し訳ございません。ただ侵入者が捕まりました、国際指名手配犯のラルクです。しかも、依頼していたのはご主人様らしく・・・。」

結愛「警察に突き出しても今は意味がない・・・、って訳ですね。作戦は?」

羽田「警視総監とご主人様のもとに直接ラルクを連れていきます、お嬢様、その後はお分かりですね?」

結愛「『アレ』ですわね。」


 2人は圭に西條を任せ警視庁に向かった。

 黒服全員の手によりラルクは既に護送されていた。


 警視庁には1時間もしないうちに到着した、警視総監の部屋は1番上の階だ、羽田と結愛はエレベーターに乗り一気に上がった。

 到着した瞬間、結愛は愕然とした。警視総監がソファで踏ん反り返る義弘の横で正座している。結愛は即座にあのチケット『貝塚財閥全権一週間強奪券』を義弘にぶち当て、吐き捨てた。


結愛「この人でなし!あんたが父親だという事が俺の人生最大の恥だ!これから1週間、財閥の全権を俺が握る!親父、あんたはもう終わりだ!警視総監、お願いします!」

義弘「くっ・・・。」


 このチケットには義弘に拒否権がないため義弘は黙るしかできなかった。

 結愛は警視総監を起こし、ラルクの身柄を引き渡した。


警視総監「ご協力、感謝します。直ちに取り調べを行います。後日、皆さんに事情聴取をすることになりますのでご協力をお願いします。」


逆転劇の最終章が始まった・・・。

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