表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/11

博と幸太郎の作戦とは。


-㉗重要人物-


 どうやったのか1日もしないうちに博はハワイから戻って来た。そして息つく間もなく事件現場を確認しに学園へと赴いた。学校の出入口で幸太郎が博を出迎えた。羽田の案内で事件現場の2年3組へと向かう。


博「これは酷いな・・・。」

幸太郎「どう思う?」

博「あの計画を進める時が来たかも知れん。」

幸太郎「ただ、私たちだけでは力不足だ。特にあの2人が出てきた時は。」

博「ああ、義弘派閥の2人か。あいつらが動けば面倒だな。」

幸太郎「やはりあの人の力を借りるしかないな、私が電話してみたら会ってくれるみたいだ。改めてもう1度電話しようと思うのだが。」

博「私もあの人と話したい、スピーカーにお願いできるか?それと相談に行く時は私も行こう。」


一方、光明は犯行の証拠となる映像が残っているのではないかと各箇所に設置した監視カメラやドローンを確認していた。事件が起きた数分前の映像を見てみると侵入者と思われる黒服が西條に後ろからスタンガンを突き付け気絶させている所が映っていた。西條が配ろうとしていたお茶のダンボールを奪い取るとその中の数本に透明な液体を注射器で注入しているのが見える。注射器で空いた小さい穴を見つからないようにグルーガンで器用に埋め箱に戻した様だ。その映像を西條に見てもらうべく光明は西條の眠る保健室に向かった。

保健室では圭が付きっきりで看病をしていた。西條はぐっすりと眠っている。


光明「この人が侵入者にやられた黒服さん?」

圭「うん、少し熱があるけどぐっすり眠ってるみたい。どうしたの?」

光明「ドローンと監視カメラの映像を確認してもらおうと思ったんだけど、後の方がいいな。」

圭「今はゆっくり寝かせてあげよう。」


 その時、西條が目を覚ました。


西條「痛たたたたた・・・、えっと、君たちは?」

圭「気が付きましたか、私2年1組の赤城です。」

光明「2年3組の伊達光明です。」

西條「私は西條だ、ずっと看病してくれてたのか?」

圭「西條さんずっと寝てましたから殆ど何もしてませんけど。」

西條「いや助かるよ、ありがとう。」

光明「西條さん、起きたすぐですみません。ちょっといいですか?」


 光明は持っていたノートパソコンを差し出し先程気になっていた箇所、事件発生の数分前の映像を見せた。やはり被害を受けた黒服は西條で間違いない様だ。今でも背中がピリピリすると伝えた。電気風呂に入るのが趣味な様なので本人にはある意味良かったかもなのだが。事態はそれどころではない。


西條「確かにその被害者は私だ、不覚だった。」

圭「そして引きずられて1階の掃除用具入れに。」

光明「そうみたいだな。」


 その時、保健室のドアを優しくノックする音が聞こえた。結愛だ。


結愛「西條さんは目覚めたか?」

西條「結愛お嬢様、面目ない、大変申し訳ございません。」

結愛「誰も西條さんを責めていませんわ。今はゆっくりお休みになって。」

西條「ありがとうございます、お言葉に甘えさせて頂きます。」

結愛「それとこれは羽田さんから。」


 結愛は小さな紙袋を渡した、紙袋には手紙が添えてある。


羽田(手紙)「西條にはいつも感謝している、今はゆっくり休め。それ好きだったよな?」

西條「羽田さん・・・、ウヴっ。」


西條は涙を流しながら紙袋の中にあったプリンを食べていた。

その頃幸太郎はスピーカーにして電話を掛けた。電話に出たのはある女性だった。博も声もかける。


女性(電話)「もしもし。大丈夫かい?」

幸太郎「もしもし、やはりあなたの力を借りなきゃいけないよ。助けてくれないかな。」

博「私からも頼むよ、あんただけが頼りだ。」

女性「あんた博さんじゃないか、久しぶりだね。とにかく1度会って話そうじゃないか。」


救世主とも言えるこの女性の正体とは。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ