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コンピューター部の日常  作者: 小説新人
9/11

第八話 対小手毬戦

かなり遅れてすいません

授業が終わったので私は今日も部室に行くために足を動かしていた。


「おはよう。」


私が部室に入るともう小手毬は部室でパソコンを操作していた。


「おはようございます水月さん。」


「相変わらず早いな。」


「貴方が遅いんですよ。」


「そうですか。」


なんか腹立つな。


「水月さん。ゲームで対戦しませんか?」


「良いけど何のゲームでやるんだ?」


「戦略ゲームが良いですね。」


「舞台は戦国か?三国志か?世界大戦か?」


「戦国が良いです。」


「じゃあ戦国だな。」


「決まりですね。じゃあルールとして今日中に終わるようにするってことで。」


「分かった。なにか賭けるか?」


「今日はやめておきます。」


「わかった。」


「じゃあ早くしますよ時間は有限なんで。」


「あぁ。」




選ばれたのは〇〇家か。

領地も良いし、武将も良いな。

小手毬の家は…☆☆家かよ、〇〇家と並ぶ位領地も武将も強いな。




よしっ、良い感じに拡張と軍備を揃えたしそろそろ仕掛けるか。


「よし、宣戦布告だ小手毬。」


「今回も勝たせていただきますよ、戦略ゲームは私、勝率高いんで。」


「は?戦略ゲームは勝率半々位だろ。」


「あれ、そうでしたっけ?」


「そうだよ。」


「そうでした。水月さんは将棋系のゲームと戦略ゲームは人並みに出来たんでしたっけ。」


「他のゲームは人並みに出来ないみたいな言い方やめろ。」


「そう言ってるんですよ。」


こいつ…絶対泣かす。




…小手毬の城の近くに来たが、兵が居ないな。

ここでは決戦をしないつもりか…?


「ちょっと裏から失礼します。」


「やっぱり奇襲か。」


「そうです。」


…奇襲した小手毬の軍は俺の軍の一割位しかない…何でこんな兵数で奇襲を仕掛けて来たのか?


「おいおい、こんな兵数じゃ一割も倒せないぞ。」


「……」


ちょっと攻撃したら撤退して行った、一体何がしたいんだ…もしかしてどこかに誘ってるのか?


「そうはいかんぞ小手毬。」


「!…」


ビンゴだな………でも何も無い場合も有るかも知れないから奇襲して来た兵の1.5倍位の兵で追っとくか。




…また、同じ位の兵で奇襲しに来たぞ?今回も同じ兵数で追っとくか。




あれ、また奇襲しに来た…同じ兵数で追っとくか。




あれ、まただ。何してんだあいつ。



また奇襲だ。流石にいくらなんでもおかしく無いか?



…あれ、俺の軍の兵数少なくね?なんか最初の4分の1位しか居ないぞ。まさか...速く追ってた兵を元に集めないとヤバい。


「おや、やっと気付きましたか。まぁもう遅いですけどね。」


小手毬の兵が奇襲して来た…兵数は、俺の軍と大体同じ位…ヤバい。


「あれ、水月さんの兵思ってたより少ないですね?」


なめやがって、追ってた兵戻すか。


「…あれ、包囲されてる。」


「奇襲した兵は二手に別れてたんですよ。」


ヤバいヤバいヤバい。どうするどうするどうする…仕方ない。追ってた兵を戻して、少しでも多くの兵を残す為に自分の領地の所に向かって全兵を使って突撃させるか…




…追ってた兵はほぼ全員戻ってこれたけど包囲されてた兵一割も帰ってこれなかった。

ちょっとめんどくさいことになったな、…というかこれからどうする。

自分の領地に籠って兵を増やすか?いや、金が無いから増やせ無い。

じゃあ、しょうがない金が集まるまで防衛するか。


ガタッっという音が鳴り突然ドアが開いた。


「よぉ、お前ら何してんだ?」


「今は俺と小手毬が戦略ゲームで対戦してます。」


「へぇ。」


「ちなみに私が勝ってます。」


「おい、まだ勝ってるって言えるほど差ついて無いだろ。」


「まぁ、それはいつも通りだな。」


「おい?」


「やっぱ水月さんがザコって事は周知の事実なんですね。」


「は?お前はそのザコに今日負けるんだからな?」


「面白い冗談ですね。」


何故か先生が俺の画面を見てるな、何でだ?


「先生何で俺の画面見てるんですか。」


「暇だから。」


「そうですか。」


「小手毬の画面見てくださいよ。」


「負ける方見て横から色々言うのが楽しいからな。」


「性格悪いですね。」


「この部は性格悪い人の集まりじゃないか。」


「「「はっはっはっ。」」」


「「は?」」


「先生と小手毬は性格悪いですが私と香黄菊は性格良いんですが?」


「この部で性格悪いのは男だけで女性陣は性格良いんですけど。」


「寝言は寝て言え。」


「その言葉そっくりそのままお返ししますよ。」


「何故どっちの主張でも俺が性格悪いことになっているんだ…」


「当たり前ですよね。」


「そもそも自分で言ってたじゃないですか。」


「…そんな事より操作しなくて良いのか?」


「喋りながらやってるに決まってるじゃないですか。」


「シングルタスクの先生とは違うんですよ。」


「公務員は副業出来ないんだよ。」


シングルタスクってそんな意味だったか?


「何上手いこと言ったような顔してるんですか。」


「案外うまく無いか小手毬?」


「全然ですね。」


「水月はどう思う?」


「点を付けるなら七点ですね。」


「ほら、水月は俺が上手い事言ったって思ってるらしいぞ。」


「100点満点中。」


「おい?」


話してる間に兵数回復してきたな…そろそろやるか?

小手毬が何してるか知らんがとりあえず兵を動かすか。


「ここで水月が動いたか、どう動くんだ?」


「へぇ。」


「ちょっ、言わないでくださいよ。」


「すまんすまん。」


「次から気をつけて下さい。」


さぁ、どうやって攻めようかな…じゃあ兵を4個に分けてそれぞれが角になって正方形を作れるように配置するか。


「面白い配置するな水月。」


この男は…まぁそれくらい言われても大丈夫か。


「さぁ、小手毬でも…は!?」


画面を見ると兵の一部が落とし穴に嵌まって消失していた。


「落とし穴!?」


「このゲーム落とし穴も有るなんて凄いな。」


「確かにそうですけど…小手毬まさか落とし穴を仕掛けまくったとか武士道に反したことしてないよな?」


「私にとっての武士道は、勝てれば何をしても良い。というものなんで。」


「ふざけんな。」


いや、冷静になれ水月陽翔。

あれはハッタリじゃないのか?そもそも何かを賭けている訳でも無いのにあんなゲームがつまらなくなるような事を小手毬がするか?…いや、しない小手毬はそこん所解ってる奴だからな。

つまりあれはハッタリ、嘘。だから落とし穴なんて無い。絶対無い。普通に進軍しよう。うん。


…普通に落とし穴にはまった。


「水月さん。私水月さんがこんな理解力が無い人なんて思って無かったです。」


「ふざけんな。普通無いだろ。」


「普通じゃ無いのがこの部の魅力だな。」


「こういう所は普通が良いです…」


「…俺もう分かった。」


「何がです?」


「やっぱ外出ても良いこと無いって。」


「何だその引きこもり的思考。」


「そんなになるほど水月さんの兵減ってますかね?まだ四分の三は残ってるでしょう。」


「やっぱこれ以上無駄な犠牲を出すわけには行かないからな。」


どうせ小手毬の領内には罠だらけだろうし。

しばらくは領内に罠とか設置して籠って次攻める時にはどんな事が有っても問題無い位の兵を用意するか。


「水月なんで領内に罠っぽいもの設置してんだ?」


だから言うなって。


「最近物騒なんで備えとこうかなぁと。」


「そうか。」


ただリークしただけでは?




おっ、米の買い取り価格なんか高いな…去年豊作だったのに…?まぁ余ってるし売るか。




は?冷害で米の収穫量半減?…まぁ、米まだ有るし大丈夫か。




米の売却価格がさっきの二倍なんだけど…?これは米全部売るしかない。




は???今年は一揆で米の収穫無し…え?…え???…しゃーない、米を買うか……は?何も売ってない?…なんで?今年中は兵動かせないじゃん…どうしよ。


「おや、水月さんの領地で一揆が起こったらしいですね、大丈夫ですか?」


何でそんなことが分かるようになってんだよ。仕様ゴミ過ぎるだろ。


「あれ、水月…ぷっ。」


「何笑ってるんですか先生。」


「そういえば米が何処にも売って無いんですけど誰が買い占めたんですかね。」


あいつも困っ…今買い占めたって言わなかったか?何で買い占めたってわかったんだ…もしかしてあいつが犯人か?


「小手毬お前わざわざ買い占めたのか?」


「何の話ですか?そんなことより水月さん食料大丈夫ですか?米売りまくってましたけど。」


やっぱこいつが売ってたのか。


「…大丈夫だ。」


「大丈夫かどうか確認してあげますね。」


「いらない…って、小手毬侵攻してくんな。」


ヤバいヤバいヤバい。


「あっ、水月さん食料無いじゃないですか、嘘はいけませんよ。」


「ぷっくっくっくっ終わったな水月くっ。」


「いいや、まだ終わらんよ。」




…結局あの後どうにも出来ずに負けた…


「まぁ結局水月さんは私に勝てないんですよ。」


「うるせぇ、戦略ゲームは勝率半々位だ。」


「お前らがゲームやってて水月が勝った所見たこと無いけどな。」


「それは見てる時がたまたま私が負けてる時なんですよ。」


「そうだったら良いな。」


「事実ですよ…」

小手毬「私呆れて何も言えません。」

水月「…何で俺に言う?俺は作者じゃないが。」

小手毬「…?ラノベの主人公って作者の分身じゃないんですか?」

水月「俺は違う…」

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