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無題  作者: 綿上遼
2/4

なすときゅうり


私を私たらしめるものは

一体なんなのだろうと考えた。


伯母の久美子さんは

「そんなん考える暇あったら勉強せぇな」

と私に言った。

幼い頃から言われ続けていた勉強しなさい

という言葉。

私はこの言葉が大嫌いだった。

『やる気が削がれる』とか『煩わしい』

とかの理由じゃない。

この言葉によって私の不思議が

曖昧にされているきがしたからだ。


「なんで海は青いの?」

「どうして夕焼けは赤なの?」

「なんでうちにはパパとママがいないの?」

全部全部、ないがしろにされた。

ほとんどは彼女が言った通り、勉強すれば

わかった。


だけど最後の質問だけは、これだけは

いくら勉強したってわからなかった。

家には何もない。母子手帳も幼い頃の写真も

へその緒すらなかった。

そして

私が知っている身内は

伯母と

沖縄に住んでいる伯母さんの弟だけだった。


ねぇ伯母さん、私の両親は一体どこにいるの?

伯母さん、私もう17歳なんだよ、

伯母さん、どうしてそんな応えてくれないの?


伯母さん、伯母さん、伯母さん。



私がもっと勉強してすごい大学に行けばいい?

私はさ、他の子みたいに都会に憧れたり

ここから早く出たいだなんて、微塵も思ってないよ。

ずっと伯母さんのところにいるからさ

お願いだから教えてよ。






伯母さん


ーーー伯母さんは気づいたらお風呂に沈んでてーーー

---私はすぐに救急車を呼んだーーー




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