表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無題  作者: 綿上遼
1/4

無題


『ポカッ』

僕の頭から何かがこぼれ落ちた


「俺さー最近 記憶飛ぶんだよねwwww」


「それヤバくない?wwwてか、ジジイかよwww」


「もう〜マジそれ!!!」

本当にそうなんだよ

僕の中から何かが落ちるんだ

たとえば昨日の晩御飯

こんなのただの物忘れで

どうってことないんだけどなw


僕が一番恐いのは

1日、全ての記憶がなくなってしまうこと

ぽっかりと

あれ、僕なにしてたっけってなるんだよな


バイトに行ったことは覚えている

確かな予定として入っていたら

だけど僕の頭の中に思い出されるのは

ただ、(バイト)という赤色の単語だけ

頭を浮遊しているそれが

僕がクリスマスイヴとクリスマスを

埋めてくれた


それとバイト先で可愛い子と同じだったとか

その子の表情の一部

断片的なことだけ


俺はさ、別に治そうとか思ってないんだよ

治すには金がかかるからさぁ…

記憶がとんでしまうことには

とても混乱するし

何が何だかわからないし

ぱっと思い出せないんだよ


それでも時々、滅入っちゃって

消えたくなってさぁ

駄目なんだよ

わかってんだけどさ

親に話してもさ、なーんにも変わんねえし

悪化すんだよ

気分が落ち込んだ時に飲む薬や

ハラが痛くなった時に飲む薬があんだよ

それに縋るように俺は呑むの

時間もかかるし

飲んだら飲んだで後から

「なんで飲んだの?」

「そんなの我慢できるでしょ」

みたいなこと言われちまうんだよ

挙句の果てには、仮病みたいに

気のせいだって一蹴されんだよ


それが苦しいから

もう何もいえねぇよな


笑うことだって

食べることだって


俺の痛みは


俺にしかわからないんだから

こんな当たり前のことを

ここで言うのも可笑しいもんだ



僕の記憶は一体どこへ行ったんだろう

僕は僕なのか

わからないわからないわからない

僕の上を日常は過ぎていく


『二週間前のこと、思い出しながら書いてみて』

なんて

そんなことできるわけないじゃないか

昨日さえ思い出せない覚えてない僕なのにさ



悲しい

っって

ふりかえったら涙がでてきてさ

覚えていないことが悲しくて

混乱する


僕に記憶できる媒体をくれ





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ