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融通の利かない男

作者: 偽名太夫

コントみたいな感じでテンポ良く読んで頂ければ幸いです

とある飲み屋の一角で男達が笑っている


カウンター越しに店員に注文を告げ、また雑談に戻る。そんな中一人チビチビやってる男に店の女の子が話しかける


―仕事決まったんだって?おめでとう♪


―あぁ、決まった、でクビになった…


―え?エーーーーッ!ちょっとちょっと何があったのよ?


……


―だって誰にでも出来る簡単な仕事だって、クビになりようのない仕事だって



―まさか…何か悪い事したの?

と横目で覗き込む


―マサカ!


―そうよね…じゃ、会社が倒産したとか?


―いや

男は静かに首を横に振る


―だったらどうして?


―真面目に仕事をしたからさ


??…

女は訳が分からないという顔をする


―つまり、そういう事さ


―いや、訳分かんないから


―そうか


―因みにどんな仕事をしたのよ?


―駐禁の取り締まりの委託だ


―それで何で?


―仕事の意義というのを教えられた


―何て?


―渋滞を減らし暮らし易い都市作りに貢献する仕事だ、と。地味でもやり甲斐のある仕事だ、と。


―何も悪くないじゃない。真面目に仕事したら評価されると思うけど…


―誇りを持って仕事をするからには、その意義に添って優先順位を決めて効率良く働く


―完璧じゃない!何も問題なんてないじゃない!


―ある日車道で止まって動かない邪魔な車に切符を貼ったんだ


―それで?


―怒られた…


―何故?

女はへ?と間抜けな顔になってしまった。


―その車はタイヤが外れてた…事故車というらしい…


女が返事に詰まる


―別の日には車道で止まって動こうとすらしない車に切符を貼った…


―悪質な路上駐車ね!お手柄じゃない♪で?どうなったの?


―また怒られた…


?!?!?

女は目を見開いて男を覗き込む


―その車は白と黒のカラーリングで赤いランプが付いてたんだ…


―それってパトカーじゃない。それはダメよ…そうよ駐禁とは違うわよ…


―だが交通の邪魔だったんだ


―でもパトカーは不味いわ!


―つまり、そういう事さ


男はそう呟きグラスに残った酒を飲み干し店を後にした




〜fin〜


自分で音読してみたら途中で笑ってしまって読み切れませんでした(。・ω・。)

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