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チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
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阿修羅さま ※未完

お題:阿修羅凡人 制限時間:15分 文字数:575字


僕のクラスにはクラスメートから阿修羅さまと呼ばれている女の子がいる。山本ミノリ。僕は3年生で同じクラスになるまで彼女のことを知らなかった。おさげの髪に眼鏡をかけ、物静かで知的な印象を受ける彼女。何故阿修羅さまなんて物騒なあだ名をつけられているのか僕にはさっぱりだ。


クラスメートたちが大人しい彼女をからかい半分でそう呼んでいるのかと考えたがどうも違うらしい。阿修羅さまは消極的なタイプの割に色んなクラスメートから話しかけられているし、普通に話している。阿修羅さまと呼ばれても嫌な顔をしない。ますます奇妙だ。


「なんだ、神宮寺は阿修羅さまのこと知らなかったのか」


3年間奇跡的に同じクラスの相田に山本さんのことを聞いてみると、相田は意外そうだった。


「有名なの?山本さんって」

「そりゃあもう。うちの学校のやつらは名前だけならほとんど知ってるんじゃない?」

「えええ」

「俺は知らないって言った神宮寺にびっくりだよ」


仰け反ってしまった。あの地味な女の子が、趣味は読書ですとか言いそうな子が校内で名を轟かせているというのか。


「その、阿修羅ってのはどこから付けられたんだ?」

「阿修羅事件から」

「事件?」

「そう。阿修羅さまが1年生の頃のクラスでちょっとした問題があってね。そのときに阿修羅さまがまさしく阿修羅のようにたち振る舞ったから」


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