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チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
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小鳥は空を飛ぶ夢を見ない ※未完

お題:進撃の監禁 制限時間:15分 文字数:463字


バタバタと籠の中で小鳥が暴れていた。目にも鮮やかな黄色い羽根を広げるものの、籠は小さいからほとんど飛べず、止まり木や柵をぴょんぴょんと跳んでいる。嘴で毛繕いすると、ピイピイ鳴き出した。

私はこの小鳥が籠から出たがっているのだと直感的に悟った。私が籠に近づくと小鳥は鳴くのをやめ、ぴょんぴょんと跳んだ。

籠の入口を開ける。

小鳥はきょろきょろと入口を見まわると突然バサッと翼を広げて飛び立った。


「待って」


本当にあっという間の出来事だった。私の言葉もむなしく、小鳥は大空の向こうへ小さくなっていく。目立つ色をしているはずなのに数分もせずに小鳥は見えなくなった。


「紅葉ちゃん、待たせてごめんねー」


そこにお茶菓子を持った時子おばちゃんが来た。私はしまったと思った。あの小鳥はおばちゃんが飼っている小鳥だ。逃がした、なんて言ったら怒られる。

しかし、時子おばちゃんは黙ったままの私に気づき、どうしたの?と聞いてきた。私は首を振ってなんでもないと答えたけれど、察しのいいおばちゃんは部屋をぐるりと見渡し、空の籠を見つけた。


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