俺と犬バカと黒蜜
お題:君と馬鹿 制限時間:15分 文字数:464字
彼女は一人暮しで犬を飼っている。ダックスフンドの雄。名前は黒蜜。しかし、黒蜜という名前は形式的なものであって、彼女が犬にデレデレしているときは「くろちゃん」「みっちゃん」「くーちゃん」「くろみっちゃん」などなど名前が変化する。最近は「くろみっちゃん」が多いかな。
これだけでもわかると思うけど断言しよう。
彼女は犬バカである。
彼女の部屋には犬グッズが山のように溢れている。黒蜜用のおもちゃや服以外に、部屋の雑貨はほとんどすべて犬のキャラクターが描かれている。机、絨毯、ベッド、…挙げるとキリがない。
俺が部屋にいても彼女はお構い無しに黒蜜と遊んでいる。そして俺が黒蜜と遊ぶとふて腐れる。面倒くさい。でも、俺が拗ねて帰ろうとすると彼女は必死に引き止める。よくわからないが俺がいないのに黒蜜と遊ぶのは嫌だそうだ。面倒くさい。そう思って黒蜜を見ると、ヤツも行かないでと言っているように見えてしまって、結局俺は彼女が黒蜜と遊ぶ姿を見ている。まあ、彼女が楽しそうにしているからいいか。そう思っていたら黒蜜にあまがみされた。いてえ。




