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丸持たざる者
この話を書いているときは猛烈に眠かったので、書いた私からしても文章が支離滅裂です。今読み返すと恥ずかしい。タイトルは「持たざる者 ※未完」が正しいし、冒頭の神様は人に一つ与えたのか二つ与えたのかよくわからないし、「口の端“を”ニイッと」だし、穴があったら入りたい。
お題:最弱の顔 制限時間:15分 文字数:318字
不公平。不条理。
そんなの当たり前だ。
この世界に身を投じた時点でわかっていた。ここは神様にひとつ貰った人間が集まる場所だと。そして、もうひとつわかっていた。神様は僕には何もくれなかったということ。神様はきっと僕に与えなかった分を別の人に与えたんだろう。既に何かを持っている人に。
天は二物、三物を与えるとな。
「何?また負けたの?」
俯いている僕の顔をヤツは平気でのぞきこんできた。そして、僕の顔を見て初めて、うわ、泣いてる!と叫んだ。鈍感で天然でバカで、本当勘弁してほしい。慌てて目に溜まった涙を拭う。ヤツは腕組みして何かを考えていた、かと思うと僕をじーっと見た。何?と聞くとヤツは口の端ニイッとつり上げた。
「反撃だ、中瀬」




