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真夜中 ※未完
お題:恐ろしい夜中 制限時間:15分 文字数:348字
天井をじっと見ていると蛍光灯が顔のように見えた。クマのぬいぐるみのプータをしっかりと抱きしめ、布団を被る。明かりの消えた室内はしかしカーテンの向こうから照らす満月のおかげでうっすらと明るい。時計の秒針がやけにうるさく感じる。
今日はいつもどおり22時過ぎには寝たけれど悪夢を見て目が覚めてしまった。夢の中で僕は正体のわからない生き物に追われ続けていて、生き物が僕に手を伸ばし危うく捕まるという瞬間に目が覚めた。起きたときは心臓がバクバクと騒がしかったけれど夢だと気付いてホッとした。ふと枕元の目覚まし時計を見ると深夜2時半。丑三つ時だ。不気味だなと思いながら布団を被り、プータを抱きしめる。早く寝たくてごろごろと寝返りを打つがなかなか寝つけない。こんな時間に起きているのは初めてで落ち着かない。




