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チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
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オレンジ色

お題:ゆるふわな沈黙 制限時間:15分 文字数:411字


夕方の校舎内は太陽の光をいっぱいに浴びてオレンジ色に染まっていた。教室に明かりがついていなかったのでてっきり彼女は帰ったのかと思ったけれど、一応室内を覗くと、彼女は自分の席にいた。机に伏せっていたが、ドアを開けると徐に起き上がり、こちらに気付いて笑った。


「おつかれ」

「おう」


俺が彼女の元へ向かう間に、彼女はぐーっと伸びをし、大きな欠伸をしながら机の上に広げていたノートやプリントを片づけ始める。俺は前の人の机にもたれた。


「宿題?」

「うん、英語の。今日は部活が早く終わったから」

「先に帰ってても良かったのに」

「まあね。そうなんだけど」


彼女が鞄に全てをしまい、2人で鍵を持って教室を出る。職員室へ寄って下足室で靴をはきかえ、学校を出る。駅までの間、会話はぽつぽつとしか生まれない。彼女とのこの距離感、空気感は

居心地がいい。それは彼女も同じらしい。一緒に帰るのに互いに言葉少ななのは友達に笑われるけど。


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