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チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
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お題:彼女と犯人 制限時間:15分 文字数:428字


拳銃を向けられているというのに彼女は落ち着いた様子でポケットから鍵を出した。


「ほら、持っていきなよ」


犯人は彼女の手から鍵を奪い取ると、彼女を人質にしたまま部屋のドアへ近づく。ドアえお開けると犯人は彼女を突き飛ばし、部屋から走り去って行った。待て!と刑事たちが慌ただしく後を追いかけて部屋を出て行く。僕は彼女の元へ駆け寄った。


「大丈夫?怪我してない?」

「大丈夫」


彼女はいつもと変わらない様子で言った。清水さんが大きなため息を吐いた。


「あなたが無事で良かったけれど、鍵渡しちゃったわね。あの人の部屋を荒らされたくなかったのに」

「仕方ないだろ、銃を突きつけられていたら誰だってああする」

「とは言ってもあの部屋には」

「あの!それなら大丈夫です」


清水さんと竹内さんが口論をはじめそうになったとき、彼女が口を挟んだ。


「渡したの、あの部屋の鍵じゃありません。私のロッカーの鍵です」


その言葉を聞いた彼らはあからさまに安心していた。


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