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チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
193/250

愛せない僕らの愛する神様 ※未完

お題:反逆の神様 制限時間:15分 文字数:396字


「愛してるぜ」


レインはニヒルに笑って、僕の心臓に剣を突き刺した。

迷わず、違わず、ぶれず、狂わず、剣は正確に心臓の真ん中を貫いた。

瞬間的に死んだ、と思った。


しかし、僕の心臓に痛みはなく、血が噴き出すこともなく、代わりに溢れたのは植物の蔓だった。

蔓は剣に絡みついて、青々とした葉を芽吹かせ、大きく大きく伸びた。剣が完全に蔦で覆われると、蔦は成長をぴたりと止めた。


「何だよ、これ。どういうことだよ」


戸惑っている僕と違い、剣を突き刺した本人は「やっぱりな」と冷静な声で呟いた。


「やっぱりな、って知ってたのか」

「いいや、詳しくは知らない。けどさ、ユーリ。これでハッキリしたよ。お前の存在は自然の摂理に反している」


どういうことだよ、と言おうとして、しかし僕はレインの顔を見て二の句が告げなかった。獣を見たような、或いは神様を見たような、そんな表情をしたレインは目を伏せた。


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