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チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
186/250

風邪 ※未完

お題:鋭い彼 制限時間:15分 文字数:413字


マスクをしている矢上くんは何も喋らなかった。

時おり頷いたり首を振ったりするので、私と弓ちゃんの話は一応聞いてくれているらしい。

マスクで顔の半分が覆われているから楽しいのか退屈なのかもよく分からない。

矢上くんが無口なだけなのか、風邪か何かで喉を痛めているのか、口を挟むつもりがないのか。

私が考えていると、それを察したらしい弓ちゃんが教えてくれた。


「矢上くん、風邪をひいて、ずっと咳しててさ。喉を痛めちゃって、今は声が出ないの」


弓ちゃんの言葉に矢上くんは頷く。

この数日、帰り道で弓ちゃんと一緒にいなかったのは、彼が学校を休んでいたせいだったそうだ。


「そうだったんだ。知らなかった」

「二つ離れたクラスのことって分かんないもんね。私も放課後に連絡もらうまで知らなかったよ」


弓ちゃんがあの日そそくさと帰ったのも、矢上くんの家へお見舞いに行っていたらしい。

ここまで仲がいいのに、付き合っていないから不思議だ。


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