スパーク ※未完
お題:破天荒な電撃 制限時間:15分 文字数:514字
目の前に火花が散った。
「いってえ…」
ズキズキと痛む額に思わず手で触れる。
俺に頭突きした理人はケケケと妖怪みたいに笑った。
「良かったなァ、痛覚残っててよ」
「こんの、石頭め」
理人はちょっとも痛がる素振りを見せず、正気に戻って良かった良かったと頷いている。
痛みが引いてきた頃合いに理人は鞄から一冊のノートを取り出す。
それは普通の大学ノートだったがずいぶん使い込まれた様子で、表紙が色褪せていた。
理人はノートを開き、パラパラと捲って、とあるページで手を止め、俺に差し出す。
「木月がさァ、お前に見せろって言ってた。お前ならわかるって。これ、何?」
そこには一見すると意味不明な、汚い手書きの文字の羅列だった。
でも、俺にはそこに何が書かれているのか、次に何をすべきなのかを悟った。
ぐずぐずしていられない。
状況は思っていたよりも倍以上に悪化しているようだ。
「理人、行くぞ」
「行くってどこへ?」
ノートを開いたままの理人は不思議そうに首を傾げる。
「如月のとこ」
「はあ?お前、頭突きで記憶飛んだァ?如月は死んだじゃんか」
「いや、死んでない。生きてる」
はァ?と怪訝な顔をする理人におれさ




