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チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
160/250

月夜のステージ ※未完

お題:殺された月 制限時間:15分 文字数:441字


「静かだねぇ」


噴水の白くてすべすべしたコンクリートの縁に腰かけ、フユさんはぐっと腕を天に伸ばし大きく伸びをした。

月明かりがスポットライトのように噴水の水を照らし出し、辺りには鈴虫のリーンリーンという鳴き声と水が流れ落ちる音が響き、さながらフユさんは舞台上の役者みたいにその景色に馴染んでいた。


「そうですね」


頷いた私は肩にかけていたショルダーバッグの肩紐をぎゅっと握った。

フユさんが座ったら?と自分の隣をぽんぽんと叩くので、すみませんと声をかけて私も腰を下ろす。

フユさんと二人きりで秋の公園という舞台の上に立たされた私は、何をするべきか何を話すべきか、ぐるぐると考え続けた。

こんなに眩しい場所でこんなに眩しい人と一緒にいるだけで私は緊張していて、フユさんが私に話しかける度に答える声が裏返ってしまわないかドキドキしっぱなしだ。


「リツさんはどうしてあそこにいたの?」


他愛ない話から急に話題が飛んだ。

それは先ほど私とフユさんが出会った場所についての話だった。


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