152/250
Red ※未完
お題:セクシーな車 制限時間:15分 文字数:434字
彼女はTシャツとジーンズにサンダル、サングラスというシンプルな服装を好み、出掛けるときはスマホと財布だけポケットに突っ込んだ。
人付き合いは苦手だと周囲に公言しながらも、サバサバとした性格のおかげか誰ともそこそこうまくやっていた。
「何も怖くないのよ、何も」
二人で飲みに行き、僕が一杯目のカシオレを空にする頃には彼女はビールで酔っぱらっていて、戯言のように繰り返す。
そもそも彼女が嫌ったり苦手とするようなものがほとんどないみたいだ。
食べ物は何でも食べるし、パソコンなどの電子機器に強い、虫やホラーだって平気だ。
「でもね、恋愛だけはダメなのよ」
彼女は同年代の女性が苦手とすることをおよそ一人でやってのけるので、女性たちに爪弾きにされるどころか憧れられ敬われている。
そんな彼女の唯一苦手なものが恋愛だ。
「あんたも恋愛以外はアタシを見習っていいのよ」
と冗談めかして彼女は言うが、僕はそんなことを言われなくても彼女を尊敬している。
「だからさ、」




