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チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
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鏡の湖 ※未完

お題:あきれた湖 制限時間:15分 文字数:525字


鏡の湖。

普段は誰にも辿り着けない幻の湖だが、悩みを持つ者がそれを解決したいと深く願いながら森の奥に進んでいくと、その姿を現すと言う。


半信半疑どころかおとぎ話の類だが、俺は一か八かその話に賭けてみることにした。

町の人に見られたくないので、日が暮れてからランプの灯りを頼りに森の中へと踏みいった。

手入れのされていない道なき道をひたすら歩き続ける。

鳥の声、風に揺れる木々、落ち葉を踏む自分の足音しか聞こえない静かな森。


森に入って一時間ほど経った頃。

全くそれらしいものは見えないし、虫は多いし、単純に疲れたし、俺はそろそろ引き返そうと思っていた。

あんな話を素直に信じてしまったのは愚かだった。鏡の湖なんぞあるわけがない。誰かの作り話だ。

そう思って足を止めようとしたら、急に開けた場所に出た。


「ここか?」


目の前には美しい湖が広がっていた。

波ひとつ立っていない水面はまるで鏡のように空や木々を映し出している。これが鏡の湖という名前の由来か。

水辺に近寄り、ランプを掲げると石や岩がごろごろと転がっている水底が見えた。

水がおそろしく透き通っている。昼間に見たらどんなに綺麗なことだろう。


その時、ちゃぷんと水の跳ねる音がした。


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