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リピート ※未完
お題:奇跡のうどん 制限時間:15分 文字数:463字
ぐったりと疲れている僕に対して、彼女はきらきらと瞳を輝かせて歩く。
一時間近くうろうろしているのに、彼女はアドレナリンがガンガンに出ているのか疲れ知らずだ。
何なら僕よりも手にする荷物は多いのにちっとも疲れた様子が見えない。
僕らは郊外の大きな書店にいた。
本の虫である彼女が行きたいと言ったからで、僕も何かマンガを買おうかなと軽い気持ちでついてきた。
書店について彼女の第一声。
「天国?ここ天国なの?!」
あんなに楽しそうな顔を見たのは初めてだ。
普段は教室にいるかいないかすらあやふやの、影の薄い彼女のテンションが一気に跳ね上がってびっくりした。
それから、かれこれ一時間近く書棚の間を歩いては立ち止まり、目ぼしい本を見ていく。
「これ!これ探してた!」
彼女はある棚の前で立ち止まると、一冊の分厚い本を抜き取った。
全く知らない作家の全く知らないタイトル。
その表紙を彼女は愛しむように撫でる。
「友だちに借りて夢中になって読んだの。お金が無かったからずっと買えなかったんだけど、まだ書店に並んでたんだ…」




