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チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
123/250

花壇にて咲く ※未完

お題:軽いふわふわ 制限時間:15分 文字数:448字


退屈だった。

僕は僕の人生が退屈で仕方なかった。

学校と家を往復するだけの生活。

顔を合わせる人間も、そこで交わされる言葉も代わり映えがない。

僕の興味を引くような話はどこにもなかった。

僕に見向きもしない両親のおかげで、学校は遅刻や欠席が増えていった。

それにつけてクラスメイトとの会話は減っていった。

どうってことない。

テストで赤点をとらないぐらいには勉強できたし、留年しないように欠席数は把握していた。


退屈だった。

このまま生きていてどうなるのだろうと思った。

生きていても死んでいても、さして変わりがない。

死んで悲しむ人間がいるかどうかすら怪しかった。

退屈な日常に僕は何の執着もなかった。


けれど、それは突然だった。


「本っ当にごめんなさい!」


目の前の少女は何度も謝っていた。

僕はかまわず、彼女に借りたタオルでびしょ濡れの頭を拭いていた。

なんのことはない、花壇を通りがかった僕に気付かなかった彼女が、水やり中のホースを僕に向けてしまったのだ。

おおかげで頭から水をか


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