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花壇にて咲く ※未完
お題:軽いふわふわ 制限時間:15分 文字数:448字
退屈だった。
僕は僕の人生が退屈で仕方なかった。
学校と家を往復するだけの生活。
顔を合わせる人間も、そこで交わされる言葉も代わり映えがない。
僕の興味を引くような話はどこにもなかった。
僕に見向きもしない両親のおかげで、学校は遅刻や欠席が増えていった。
それにつけてクラスメイトとの会話は減っていった。
どうってことない。
テストで赤点をとらないぐらいには勉強できたし、留年しないように欠席数は把握していた。
退屈だった。
このまま生きていてどうなるのだろうと思った。
生きていても死んでいても、さして変わりがない。
死んで悲しむ人間がいるかどうかすら怪しかった。
退屈な日常に僕は何の執着もなかった。
けれど、それは突然だった。
「本っ当にごめんなさい!」
目の前の少女は何度も謝っていた。
僕はかまわず、彼女に借りたタオルでびしょ濡れの頭を拭いていた。
なんのことはない、花壇を通りがかった僕に気付かなかった彼女が、水やり中のホースを僕に向けてしまったのだ。
おおかげで頭から水をか




