表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チョコレートを食べながら  作者: 藍沢凪
122/250

夜の慟哭 ※未完

お題:ひねくれた心 制限時間:15分 文字数:435字


手の中にある紙をぐしゃりと握り潰した。

乱暴にごみ箱へ投げ捨て、上着を羽織り、家を飛び出した。


悔しい。

悔しかった。

何にも気づけなかった僕も。だまし続けていた彼女も。

嘘に変わってしまった言葉たちも。

ぶつける所のない怒りが僕の体を突き動かしていた。


冷たい風が吹き付けてくる。

マフラーを置いてきたことに舌打ちした。

ポケットに手を突っ込んでひたすら歩く。

どこでも良い。

どこかへ行けるのならどこでも良い。

立ち止まってはいけない。

もし立ち止まったら、目に見えない何かに闇へと引きずりこまれそうだった。

行き先も考えずに足の赴くまま歩く。


そうして、たどり着いた場所に思わず笑ってしまった。


彼女と過ごした海だった。

握りつぶした手紙に“最後に一緒に行きたかった”と書かれていた海だった。

結局、僕はどこへも行けないのだった。


砂浜に降りて、適当な所に腰をおろす。

時折白い飛沫をあげながら、真っ黒い波が寄せては引き返していく。

波の音が体を包む。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ